どうやら大阪市の学童保育補助金廃止は、激しい反対にあって取りやめにされる方向となりました。
これについて、またしても橋下氏は「あれはPT試案。ボクが言っているのではない」と責任逃れ。
このワンパターンな言い逃れはいくつ目でしょう?
案も知らない、責任も取らない、そんなのは代表とは言いませんし、そんな代表など要りません。
さて、ようやく学童補助金廃止が取りやめになりそうとホットするのもつかの間、子ども達は今度は次のような非情な仕打ちに晒されています。
2割しかしない少数派の府民さんからのコメントをご紹介します。じっくりお読みください。
http://akiharahaduki.blog31.fc2.com/blog-entry-945.html#comment7801最近、怒涛の流れについていけず、相変わらず空気も読めていませんが、心に留めておかねばならないことと思いますので、どなたかの目に留まることを祈りつつ、他力本願シリーズをアップさせていただきます。
これでも、子供が笑う大阪を作れるのでしょうか?
(引用開始)
[しんどい家庭事情「行き場ここしか」
子の最後の「家」風前
親の育児放棄、経済苦、障害-。生きる困難を抱えた子どもの最後のセーフティーネットになってきた、大阪市内に点在する「子どもの家」が廃止の危機にある。市が無料で開いてきたが、橋下徹市長の指示を受け、補助金を大幅に滅らす方針を打ち出したためだ。 「ここがなけれは生きてこられなかった」という子らの行き場はどこにあるのか。
無料預かり新大阪市補助削減
「必要性知って」署名開始
91人が登録する最大規模の「こどもの里」は日雇い労働者の街、西成区の釜ケ崎にある。
黄金週間まっただ中の4月30日、館内は約50人の子でいっばいだった。床でごろごろ寝転ぶ子、遊び相手を探す子、けんかする子。連休中も親は仕事や病気で面倒を見られず、この居場所に集まってきた。
43人の家庭が生活保護世帯。日誌には「父、逮捕」「母、統合失調症」などの記述もある。荘保共子館長(65)は「この街の子どもに必要なことをやってきた」。先月も女子高校生が「母がまた薬を大量に飲んで病院に運はれた」と午後8時過ぎにやってきた。ぎりぎりまでガマンして最後にかけこんでくる子たち。追い返したら、行き場はもうない。
職員のだれかが常に待機し、24時間態勢で子どもの相談に耳を傾ける。原則夜7時までだが、時には深夜まで預かり、タ食も用意する。家に戻れない事情があれば宿泊も可能だ。土日も祝日も開いている。年間経費は約1170万円。大半を市の補助金約800万円が支えてきた。約780万円が常勤職員2人とパートの人件費に消える。
■ ■ ■
「こういう場を必要とする子がいることを、どうすれは偉い人に分かってもらえるのか」。同じ西成区の「山王こどもセンタ一」に通う女子高校生(17)は、存続を求めて橋下市長に手紙を書き始めた。
幼いころ両親が離婚。母は病気で失職し、パチンコと買い物の依存症になり、食事も用意しなくなった。高校生はいま、自らと似た境遇の子と遅くまでセンターで過ごし、ボランティアとして支える側にいる。 「ここで育ててもらった子は、皆そうやってセンターを支えてきた。その思いをわかってほしいんです」 生野区の「じゃがいも子どもの家」は、利用者の半数が障害のある中高生。地域で自立して生きていけるよう指導員と他の子どもたちが支援する。10年前から通う自閉症の高校生の母(48)は「地域で生きていくすべは全部ここで教わった」。
■ ■ ■
高度成長期に多くの労働者が集まった大阪では、親だけでは育てられない子を地域で育てようと、地元の人たちが預かり保育を行ってきた歴史がある。
そこに23年前、大阪市が補助金を出したのが「子どももの家」事業。約2千人が通う市内28力所の「家」への年間補助額は1億2400万円。市は補助額の低い学童保育事業と統合することで、再来年度から6700万円を削減する計画だ。
学童保育に統合されると、現在2人いる常勤職員は1人しか雇えず、午後8時以降の利用や食事の提供は難しくなる。18歳ま受け入れているが、中高生は断らざるを得ない。保護者からは月2万円の保育料を取ることになるが、おやつ代の支払いが滞る家庭も多い中、厳しい金額だ。
「子どもの家」の中でもしんどい背景を持つ子を多く受け入れているこどもの里、山王、じゃがいもなどの5施設が14日、合同で事業の存続を求める署名を集め始めた。30日までに1万筆を目標に集め、市議会議長に提出する。こどもの里の荘保館長は「学童保育の枠内では支えられない子が現実にいることに目を向けて欲しい」と訴えている。
(金成隆一、阿久沢悦子)
安全網 市は考慮を
大阪の子育て支援策を調査研究している広島県立広島大の松宮透高(ゆきたか)講師(社会福祉)の話
しんどさを抱えた子が必要としている支援は、行政の制度に合わせて「障害」「貧困」などと区分けできるものではない。多様な問題を抱えた子が支え合う居場所をなくせば、子どもたちは「社会から排除された」と感じ、必要は助けも求められなくなろだろう。子どもにとって最後のセーフティーネット。その意義を大阪市はもっと考えてほしい。
大阪市の放課後事業
「子どもの家」(28力所、無料)のほか、共働き家庭の小学校低学年の子を午後7時まで預かる民間の「学童保育所」(105力所、月2万円)と、空き教室で午後6時まで児童を預かる市営の「児重いきいき放課後事業」(298力所、無料)がある。財政難の市は「学童保育」と「子どもの家」はいずれも留守家庭の児童が通っており事業が重複するとして、学童保育に一本化し、「子どもの家」への補助金を半減する方針。貧困や障害などの問題には生活保護や障害児のデイケア利用など、既存の医療・福祉制度で対応する、としている。
2012年5月17日 朝日新聞 大阪版 朝刊 14版 第31面
(引用終了)
こういう「現場の声」をバカ殿は知っているのでしょうか。
今、求められているのはこういったきめの細かいケアなのではないでしょうか。こういった事業を23年も前から行っていることを大阪市は誇っていいと思うのです。
単に競争に任せるだけなら、政治なんて無用の長物の最たるものでしょうに。政治の役割を良く考えてほしいものです
これは「堺からのアピール」でもとりあげられています
http://blog.livedoor.jp/woodgate1313-sakaiappeal/archives/6966215.html橋下氏って心底子どもが嫌いなんですね。
「こういう場を必要とする子がいることを、どうすれは偉い人に分かってもらえるのか」。同じ西成区の「山王こどもセンタ一」に通う女子高校生(17)は、存続を求めて橋下市長に手紙を書き始めた。・・・
こんなこと子どもにさせるなよって思います。
「現場を知らない」のはどっちだと言いたいですし、知ってて補助削減するなら、市長は鬼です。
財政が赤字とはいっても市民サービスに影響を及ぼさないような工夫の余地はあるのに、そんな努力はかけらもせず、ためらいもなく学童保育や家庭に恵まれない子ども達の最後のよりどころの「子どもの家」とか、そういうものを真っ先に奪おうとする。
そうしておいて、ギャグとしか思えない道頓堀プールやら、200億円も投じて自爆史観博物館を建てるだとか、一体どんなマネジメントですか。
それともまたこれも「PT案だからボクは知らなかった」とでもとぼけるのでしょうか?
最後にごもっともなツイートを。
苦労詐欺@KuroU_Usagi
「決められない政治」から「決められる政治に!」って言ってるけど、橋下氏が今まで何を決めたっけ?違憲・違法アンケートに、捏造でやっちゃえ!ってのに、入れ墨アンケートに、補助金廃止・・・くらいか。え?!そんなのが「決められる政治」なの?(笑)ロクなもんじゃないね♪
大阪にゃご(Tomo_H)@shido_tk
@KuroU_Usagi そろそろ、TV局は橋下広報に終始するのはやめて、橋下が『決めたこと』と『決められたこと』、彼をはじめとする維新の会の面々が起こしてきた諸問題を検証する番組を制作すべき時ですね。
行き場のない子どもを救う最後のセイフティネット「子どもの家」を切り捨てることを問答無用で「決定できる政治」をお望みですか?
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