もうしばらく橋下批判を続けましょう。
(といっても次々批判のネタが出てきてちっとも一段落つけないんですが・・・)
選挙に晒したマニフェストは政治にとっての最高規範です。そうでないと言うなら、もう選挙は無茶苦茶になりますよ。何でもありの選挙になる。詐欺師口上のオンパレード
これ、橋下氏の言葉です。
http://goo.gl/TLuSOそれで公約を破りまくった民主党を猛批判していましたね。
ではご自身の公約についてはどうでしょうか?
●確か市長選の時、最大の争点に据えたマニフェストは都構想でした(もっとも
市長選でこんなのが目玉になること自体妙なんですけど)
ところが当選後は都構想の話はすっかり停滞してると思ったら、とうとう都構想の法案を自分たちでは作らず自民、公明両党の案に乗っかるという「“最高規範”を他党に丸投げ」の離れ技。これには開いた口がふさがりません。早速白砂青松さんがまとめてくださってるので私も丸投げというかパクらせていただきましょう(笑)
◆白砂青松のブログ
目玉政策が丸投げ、というかパクりですかい
http://plaza.rakuten.co.jp/whitesand72/diary/201204220000/#
大阪のバカ殿一派は、大阪都構想を掲げて議会で多数を取り、先日のダブル選で知事と市長の座を射止めたわけですが、その肝心要の都構想実現のための法案を、自分達では作らないというのですから、ビックリです。
大阪都構想:維新が自公法案支持決定、民主に同調呼びかけ
毎日新聞 2012年04月17日 21時57分(最終更新 04月18日 01時23分)
大阪府の松井一郎知事は17日、大阪維新の会が掲げる「大阪都構想」実現に向けた法案について、自民・公明両党の案を支持する方針を表明した。国の関与を限定するなど地元自治体の意向を重視しているためで、民主党にも自公案への一本化を図るよう働き掛ける方針。大阪市の橋下徹市長との会談後、記者団に明らかにした。
◇民主党の出方をけん制
都構想を巡っては、自公両党、民主党、みんなの党・新党改革両党の3案が出そろっており、今後は民主党が自公案に賛同するかが焦点となる。松井知事は「(民主党が)乗らなければ、地方分権改革やエネルギー政策、消費税など全てで我々とは反対ということになる」と民主党を強くけん制。みんな・新党改革案については「(議員)数が足りない」と述べた。
(一部省略)
◇府市独自案は断念
松井、橋下両氏は3月末、法案成立を各党に迫るため、府市独自の対案作成を決定。しかし、細部を詰め切れずに断念し、17日の会談では堺屋氏らから「自公案でいいじゃないか」との助言を受けたという。
(後略)
http://mainichi.jp/select/news/20120418k0000m010120000c.html
細部を詰め切れないって、自公も、民主党も、みんなの党・新党改革ですら法案を作ったんですよ。彼らは都構想なんてもっていなかったのですから、バカ殿一派が騒ぎ出してから作り始めたってこと。それで彼らに出来て、言い出しっぺの自分達は出来ないって、何ですかそれ。バカ殿一派は他の政党に比べてはるかに無能ってことを証明したと、自分で言っているようなものです。
結局、自分たちの目玉政策すらほったらかしにして、無意味な組合潰しに血道を上げていたから、そんなことになったんでしょ。
毎日新聞も、「今後は民主党が自公案に賛同するかが焦点となる」だなんて、何を頓珍漢なことを言っているんですか。
大阪都を実現するといっていた政党が自らの案を出さずに、選挙で争っていたはずの他党の案を丸呑みするって、それはどういう了見だと問い質すことこそ、まず一番最初にやるべきではありませんか。
自分の案を出しておいて、それに対して、「(民主党が)乗らなければ、地方分権改革やエネルギー政策、消費税など全てで我々とは反対ということになる」などと啖呵を切るなら、まだわかります。
それを他党、それも選挙で争ってまだいくらもたっていない相手の案をパクって、「乗らなければ」と言い放つなど、何の冗談ですかってこと。それ、あなたの案じゃないでしょ(呆)。
まさに、他人の褌で相撲を取る、です。
(引用ここまで)
あぜん・・・
選挙中は都構想について具体的なことを尋ねてものらりくらりはぐらかして答えず、詳しい中身はさておきとにかく賛成か反対かって迫りましたよね?中身がわからないで賛成も反対も決められないのに凄い無茶振りでした。
で、選挙後やっと具体案を決めるかと思ったら「決められなかったらもう自民公明がつくったヤツでいいや。民主党もそれに賛成しないと承知しないぞ!」ってなんなんですか・・。
それに自民公明の案って、5ヶ月前の選挙ではさんざん「既成政党vs維新の怪」を強調してたくせに・・
まあ都構想って大阪市という政令都市の解体なのに、選挙時のビラでは「大阪市をバラバラにしません」「大阪市は潰しません」なんて白々しく書いてあったんですから矛盾もいいとこ、最初から「最高規範たるマニフェスト」なんかになりえないシロモノだったんですが・・
●それから敬老パスについても市長選では「維持する」と言っていたはずです。
それが今は手のひら返して敬老パスの有料化を打ち出しています。
当選してまだ半年もたっていないのですし、当選後特別な異変が起きたわけでもないのですから、これはどうしたって「公約違反」の批判は免れません。「財政危機」を理由にしているようですが、そんなことは選挙前からわかってたはずです。
●これは別エントリーでアップ予定ですが、学童保育の補助金廃止(これは学童保育の廃止に直結します)だって公約にはなかったはずですし、保育面積を切り下げて6畳一間に子ども6人保育士2人ロッカーと遊具という殺人的に狭い場所に押し込めるという暴挙だって公約に掲げていませんでした。
こんな政策を知っていたら橋下氏に投票しないという親はもっとたくさんいたでしょう。
「子どもが笑う街大阪」をキャッチフレーズに政界デビューしたはずですが、ものの4年で見事に「子どもが悲鳴をあげる街大阪」に転換してるのはまちがいありませんね。
学校選択制だって公約にありませんでした(学校選択制については
こちらで述べています)
なのに不思議と橋下氏は「選択制導入が民意だ」と言っていました。
現在、区単位で住民フォーラムが開かれています。そこでは選択制に反対の声が大きいようですが、橋下氏は「区長には住民の反対を受けてでも進めてもらわないといけない」と公言しています。
学校選択制の導入が民意なら、なぜ「住民の反対を押し切っても導入せよ」という指示を出すんでしょうね?さっぱりわかりません。
一体どうしてこう平気で矛盾した事が言えるのか、平気で公約に無かったことを持ち出して押しつけたり公約を破ったりすることのどこが「民意の体現者」なのか、頭を抱えるばかりです。
●そうそう、その区長ですけど、これも選挙時には「公選制」を公約に掲げていたのに当選後はあっさり公募制し手のひら返ししたんでしたっけ。
やれやれ、橋下氏の公約違反や矛盾はあげ出すときりがないからこの辺にしとこ(^^;
ああそうか、「政治家は法律家と違って機動的に動かなきゃならない。選挙は白紙委任だ」ってこういう事ですもんね。
白紙委任だから、公約に違反しようが何しようが全然構わないってことです。
なら、何故「選挙に晒したマニフェストは政治にとっての最高規範」なんて矛盾した事をドヤ顔で言うんでしょう?ご自身こそ「詐欺師口上のオンパレード」じゃないですか。さて、橋下氏は「詐欺師口上のオンパレード」で、いよいよ市民サービスの「ゼロベースのグレートリセット」を始めました。
これについては
次のエントリーで。
(それにしても「グレートリセット」って、なんて中二臭漂うネーミングなんだろ・・・w)
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