コメント
仕事の無い軍隊のお話。
あと、清徳丸事件の時もそうだったけど、防衛省、危機管理能力なさすぎ(苦笑)。平たく言うと、右往左往がこれほどあからさまなのって、正直どうなの、と(苦笑)。
> 自衛隊はどういう意識を持って行けばいいのでしょうか。
アフガン・イラク戦争の泥沼で、軍事力に対する信仰が世界全体で揺らいでいるのが影響しているのでしょうけど、「仕事のない軍隊」というのは、やっぱり財政にとっても社会にとってもお荷物なんですよね。なんで、予算を減らしたいと政府も国民も考える。ところが当の軍隊からするとこれは面白くない。要は自分たちの予算=取り分が減るわけですから。そこでなんのかんのと理由をつけて予算を確保しようと考える。他国の脅威を訴えるのも、軍事力への信仰を喚起するのも、その方法のひとつ。でも、取ってつけた言い訳だったはずのそれらの理由を、本気で信じてしまう人たちがいて、彼らが社会の中で、利権確保を図る軍隊を補完してしまうことがあります。ここに戦争でもうける企業群が加わります。彼らは社会に不満を持つ人たちを巻き込みながら(たとえば、「戦争になれば儲かるよ」とか「仕事が増えるよ」とか)、軍隊を賛美し、軍隊に反抗する、もしくは反抗するとみなされる、あらゆる人々、組織、共同体を「敵」と認定して、時として本当の「敵」よりも激しく憎悪し、攻撃しまてしまいます。
…さて、今、自衛隊は本当に「日本の防衛」を考えているんでしょうか。それとも…。
ただ、最高幹部が政府の見解を「排除すべきもの」として公に言い、自らを縛る憲法を「変えろ」と主張し、司法の判断に「関係ねぇ」と嘯く「軍隊」が、自らその規模を拡大することを主張しているなんて、悪夢としか表現しようが無いでしょうね。だってどう好意的に解釈しても、これらの主張を総合したら、「俺の好きにやらせろ」とか言ってるようにしか聞こえないんですから。
ねぇ。
>>取ってつけた言い訳だったはずのそれらの理由を、本気で信じてしまう人たちがいて、彼らが社会の中で、利権確保を図る軍隊を補完してしまうことがあります。
軍隊を賛美し、軍隊に反抗する、もしくは反抗するとみなされる、あらゆる人々、組織、共同体を「敵」と認定して、時として本当の「敵」よりも激しく憎悪し、攻撃しまてしまいます。
はい、私自身以前いたブログサイトではそういう憎悪や攻撃をかなり浴びてきました ^^;
まだ救われるのは、自衛隊関係者も田母神氏一辺倒と言うわけではなく、中にはこの空気に懸念を示す人もいることです。
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081112-OHT1T00014.htmlスポーツ報知より
質疑の様子を省内向けのテレビ放送で見守った防衛省・自衛隊幹部からは、持論を繰り返す田母神氏の姿に「自分の意見に凝り固まってしまい、もうどうにもならない」とあきれる声が多く聞かれた。制服組の間では「自分は英雄のつもりだろうが、国際貢献や災害派遣で築いた自衛隊への信頼は崩れてしまった。これ以上、信頼を落とさないでほしい」と怒りの声も相次いだ。(引用終わり)
自衛隊員からも、イラクへ行ったとき、9条があったからイラク人を殺したりせずに済み、またイラク人も自衛隊は自分たちを殺さないという信頼があったという話を聞きますし、以前、元自衛隊員という人が、上のような理由から9条を支持している自衛隊員は結構といる、というコメントをしてるのを見たことが有ります。
しかし自衛隊全体の空気はやばい方向に流れているようです。
赤旗11/12にこんな記事がありました
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2008-11-12/2008111215_01_0.htmlより
(略)…元曹長(田母神氏に強い反感を示しています)は「四、五年前から自衛隊は歯止めのない暴走がはじまっていると感じてきた」といいます。四、五年前といえば、アメリカのアフガン、イラクへの先制攻撃戦争にあわせて、自衛隊が創設いらい初めて海外に、重武装部隊の派兵に向けて動いた時期です。
元曹長は「インド洋、イラク派兵をきっかけに第一線部隊に隊員が集められ、人手不足の後方部門でもやれ対テロ訓練だとか任務はふえるばかり。管理もきつくなり、階級をかさにいばりちらす幹部が幅をきかせ、いじめやパワハラ・セクハラがひどくなり、自殺も増え始めた」と告発します。
事実上の動員
昨年の参議院選挙のときのことです。「自民党から立候補したヒゲの隊長、イラク派遣隊長の『講話』を聞くようにと、課業中の昼間から講堂に集められた。事実上の選挙動員だ。昔は一応自由参加だったが、このときは出欠をとった。東条英機の孫の女性の『講話』も聞かされた、そのときは靖国神社のビデオも見せられた。憲法なんて関係ねえ、という空気だ」。侵略戦争肯定、憲法無視は、空自だけではない、といいます。(引用終わり)
“前夜”みたいじゃありませんか。
「ファシズムはファシズムの顔をしてやってこない」といいます。小泉さんがそうでしたね。
直情型の田母神さんがファシズムの顔を出してしまいましたが考えようによってはこれはこの国の平和に対する姿勢が危機にあることを国民にはっきり見せるチャンスかもしれません。ただし野党がやる気満々で一歩も辞さない構えであるならですけど・・・
チクリ魔が、こりずに参りました(笑)
厚労省OB襲撃事件とか2兆円のバラマキとかで、すっかり霞んでしまいましたが、田母神氏ネタです。
「DAYS JAPAN 2008年12月号」の斎藤美奈子氏のコラムで知ったのですが、彼は「航空自衛隊を元気にする10の提言」を三回にわたって『鵬友』に連載していました。内容はこちら↓
http://15b-nakama.hp.infoseek.co.jp/Tamogami/2003_2004Tamogami_frame.html
書いた当時はまだ統合幕僚学校長でした。
で、まぁ、これがすごい。
●パートⅠ-9「えこひいき大作戦とお邪魔虫大作戦」
全方位外交を批判して曰く、「えこひいきできない人は決して尊敬されることはない」…そうなんですか?いやぁ、子どもの頃からいままでえこひいきする人は、先生でも上司でも大抵嫌われていたと記憶してるんですが…。
で、まぁ、「お邪魔虫大作戦」と称して(”大”って…)「来なくていい」と言われても地域の祭に顔を出し、会合に出ては壇上に上がり、政治家のパーティーでロビー活動をせよ、月刊誌(週刊誌じゃダメなの?)に論文を投稿せよ…。と、自衛隊のアピールを積極的にしなさいという話。今回の論文のその一環だったというわけ。で、そこに挙げられている月刊誌は、というと、「正論、諸君、VOICE、This Is 読売など」…。前段で批判を恐れてはいけない、とか言いながら、批判を受けそうも無いところばかり挙げているのは、どうかと思います(苦笑)。 あと、「批判を恐れない」というのは、「批判に耳を貸さない」という事ではないと思いますよ。
●パートⅡ-2「法令改正を年度要求する」
「法令や規則絶対主義に陥ってはいけない」と、法治国家の実力組織の一員としては、言ってはならないことを明言した挙句、「自衛隊が実戦に臨んで、いちいち何を根拠にそれが出来るのかと考えるようでは、適時迅速な行動が出来るはずがない。戦いにおいて自ら手足を縛っては、両手両足を自由に使える相手に勝つことは出来ない。国家の防衛に責任を有する者としては、これを重大な問題として認識しておくことが必要であるし、また国民にもその現実を知ってもらう努力が必要であると思う」と、先軍主義者お得意の物言いが飛びだします。とりあえず、「動きにくいから」という理由で法律を無視するのは「(法治)国家の防衛に責任を有する者」として、どうなのよ、と言っておく。
●パートⅡ-7「身内の恥は隠すもの」
タイトルだけでおなか一杯です。
●パートⅢ-1「攻撃は最大の防御なり」
お察しのとおり、先制攻撃論です。
●パートⅢ-3「危険の確率を考える」
原子力アレルギーはいけませんよ、ということで、東海村原発の臨界事故を引きつつ、「原子力は安全であると思う。我が国は、これまで何十年も原子力を使用してきたが、原子力の事故で亡くなった人は先の3名以外にいないのではないか。少なくとも交通事故よりはずっと危険の度合いが低い」とおっしゃる。平たく言うと「3人死んだくらいでびびってんじゃねーよ」ってことですか。この人、チェルノブイリやスリーマイルで何人死んだのか知らないのか。第五福竜丸事件も忘れてませんか、ひょっとして。
とりあえず、老後は原発の中に引っ越せばいいと思いますよ。
北朝鮮のミサイルも同様。交通事故や殺人事件の方が怖いよ、とおっしゃり、これを「タモちゃんの交通事故理論」と命名。
…この人に作戦名を決めさせちゃいけないと思う(苦笑)。
●パートⅢ-7「異民族支配を歓迎せよ」
国粋右翼が聞いたら卒倒しそうなタイトルです。日産のカルロス・ゴーン社長を例に取り、「異民族に支配された方が幸福な場合もあるということを日産自動車の例は教えている」らしい。
まぁ、真意を推し量りますと、将来アメリカ軍の指揮下に入っても、頑張りましょうね、ということかな、たぶん。何が言いたいのかよくわかんないんだけど(苦笑)。
まぁ、よくもこれだけ放言を繰り返した人間を、幕僚長なんて職に就けたもんだと思います。どんだけ人がいないんだ、航空自衛隊(苦笑)
斎藤氏は「なぜこの文書を追及の材料に使わないのか」と野党や大手メディアの手ぬるさを批判しています。まったく、同感です。
ただ、こんな彼を「懲戒処分」できないのは、ひょっとしたら、彼に同調し、賛同する自衛官が、航空に限らず、陸上、海上に、わたしたちが思うよりも、ずっと多くいるからではないでしょうか。最悪、田母神氏が懲戒されれば、具体的な抗議行動-クーデターが起きる可能性を、政府が恐れたからじゃないのか、と、妄想しました。
妄想だといいけど…。
お返事が大変遅くなり申し訳ありません。
いつもながらのナイスなツッコミ、ありがとうございます。思わず笑ってしまいました。
元事務次官殺傷事件で、タモちゃんの追及は立ち消えになってしまったのでしょうか?お約束通り、早期もみ消し成功、タモちゃんは退職金で懐暖かく年を越せてめでたしめでたしでしょうね。
10箇条については、ni0615さんhttp://ni0615.iza.ne.jp/blog/entry/795051/、
ヤメ蚊さんhttp://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/7036d48f07eab2d4b93fb4bf2cc25273
も触れられてます。よろしかったら読んでみてくださいね。
>>「(法治)国家の防衛に責任を有する者」として、どうなのよ、
そりゃあ法の番人たる最高裁判決なんか「そんなの関係ねー」ですもの、普通この時点でクビが飛ぶのですが、そんなことに思いつきもしなかった政腐、防衛笑に幸あれ。
>>「タモちゃんの交通事故理論」と命名。
なるほど、タモちゃんには、BSEを恐れず、バンバンアメリカ牛を食していただきましょう。
それにしても○○大作戦だの自分のことをタモちゃんだのって還暦すぎたオジサンが・・どん引きなんですけど。
>>パートⅢ-7「異民族支配を歓迎せよ」
これって、コミンテルン陰謀論のタモちゃんの理論と真っ向から対立すると思うんですけど、そんな矛盾なんか全く気にせず華麗にスルー。自己の論理矛盾に悩むこともなく、有る意味お気楽でうらやましいなあと思います。
>>最悪、田母神氏が懲戒されれば、具体的な抗議行動-クーデターが起きる可能性を、政府が恐れたからじゃないのか、と、妄想しました
麻生さんがどこまで歴史修正主義にシンパを感じてるかわかりませんが、これが安倍元総理なら、総理からしてタモちゃん万歳ですから、万一クーデターがおきてもクーデターとは言えないような気がします(笑)
赤旗によれば、http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2008-11-19/2008111915_02_0.html
自衛隊の高級幹部を教育する統合幕僚学校(東京都目黒区)の「歴史観・国家観」講座の講師を務めた三人の大学教授が、いずれも当時、侵略戦争を美化する「新しい歴史教科書をつくる会」の正副会長であったことが十八日、分かりました。とのこと。
こんなとんでもタモちゃんを幕僚長に据え続け、自衛隊の監督責任を怠った防衛大臣を引責、更迭しても、
いいかな!?
いいとも~!!