コメント
ありがとうございます。
こちらのエントリーもご紹介させていただきました。
これも、ブログなどで新規に取り上げたお方が増えてきたことが影響しているとみています。
思い描いてきた状況で推移しています。
>自民党は9条改正と並んでこれだけはどうしても譲れないんじゃないでしょうか。
ですね。
結党以来の悲願である憲法改正です。
彼らがやろうとしていることが分かれば、
改悪の中身はメチャクチャでも、かれらからすれば道理にかなってますね。予定どおり着々と進んでいます。
邪魔で邪魔で、仕方のなかったものが、ご指摘の2つ。
ハード面ではほぼ完成に近づき、あとはソフト面である目の上のたんこぶ・憲法が残こるだけになっています。
2005年当時は9条2項を変えるにしても戦闘を否定しないにとどめ、世論の反応を窺っていた気配でした。あとは「集団的自衛権行使は可能だ」と言い張って実行に移すとみていました。
ところが政権投げ出しで頓挫。
安堵したのもつかの間・・・、
それでも諦めてなかったところが自民党の本質ですね。
「じぇったい諦めない」、実に執念深いです。
集団的自衛権を第二項に書き込んできたのには、正直ぶったまげました。
私の思考回路ではあの論理はあり得ませんでしたから。
それが実現する為には、次に邪魔になるのが基本的人権ですね。
権力を掌握したモノの一声で、意のままになる仕組みを作っておかないと彼らの究極の目的を達成できないですから。
邪魔者はしょっ引く、国民の権利を尽く剥奪しておく・・・
ソフト面ではPKO法などさまざまな法律を通し、米軍の下請けになるべくハード面の方も完成に近づいています。あとは憲法が残るだけになりました。
これらが一本のラインの上を着々と進んできたわけです。
その先になにが待っているか?
もう、誰だって理解できると思います。
ナーバスすぎる
安倍さんが軍国主義とか、排他的に人権を無視するとか、一言も言っていません。
Re: こちらのエントリーもご紹介させていただきました。>halさん
選挙日が近づくにつれ、だんだんレッドアラートが大きくなる感じです
>金魚さん
でも口に出して言ってなくても,結局(安倍さんまたは自民党が)やってることを具体的に細かく見れば,彼が「そうしたいと考えているとしか思えない」(=そうしたいと考えていると思えてしまう)のが,問題なんじゃないですか?
例えとして適正かどうかわかりませんが,これは橋下さんが「最低賃金の廃止」(→後に「最低賃金の改革」と言い換えた)を自党の公約に掲げているのに,「橋下さんは別に時給300円で働けと言ってるわけじゃないし」などと解釈して「これはエラいことを言い出した」と全く思わなかったり,または酷い場合,言い換え後の「改革」ということばの持つ響きにつられて「今の低い最低賃金をアップしてくれるのかも」と考えたりして,結局やすやすと騙されるのと同じではないですか?(それが目的の言い換えではないかと訝しく思ってしまった私…)
私は安倍さんを評価しないので,彼を庇うわけではゼンゼンないのですが,ただゆいつ心配なのは,もしかしたら,安倍さんがそのあたり(=あなたの言ってることを現実に移せば,結局日本は戦争するしかない)を理解できてないまま言ってるのかもと思えるところがある点です。思慮が浅いというのか,解釈がボケてるというのか,繋がるべきところが繋がらないというのか…。以前総理だった時も外交で大問題になったのに,(たとえば,あの自民党の選挙ポスターの標語1つを見ても)彼って学習してないのかしらと思ったりします。
金魚さんが安倍さんの支持者なのは知っているのですが,具体的に彼の何を評価されているのですか?また,何を以てそんなに楽観的に考えることができるのですか?
mimosaさん
>金魚さんが安倍さんの支持者なのは知っているのですが,具体的に彼の何を評価されているのですか?また,何を以てそんなに楽観的に考えることができるのですか?
僕は保守派なので、その保守思想がはっきりしているところです。
それと自衛隊は立派な軍隊なのになあと思うのです。
それを認める法整備をして、なんで明日にでも戦争だとか徴兵だとかなるんかなと思うのです。
あまりに皆さんの意見が悲愴的なので、コメントさせていただきました。
ブロググループZAZAに転載させていただきました。
いつも有益な情報と分析をありがとうございます。
こちら、「君が代」不起立人事委員会不服申立当該7名のブロググループZAZAの管理人辻谷博子です。ツイッターZAZAの発信者でもあります。
2012年版自民党憲法改正案への批判(1)~(3)をブログに掲載させていただきました。
何より、恐ろしいのは、昨今の大阪の状況をみますと、自民党憲法改正草案を先取りするような動きがあらゆるところで出ており、市民がそれに慣らされてでもいる状況があることです。
君が代不起立処分もその一つだと思います。私たちはあくまで市民的不服従の権利を行使し今の在り方に批判の一石を投じていくつもりです。今後ともよろしくお願いします。
気になっていること
ただこの論争で少し気になることがあります。自民党の改憲案が基本的人権をないがしろにしていることは明白なのですが、これを世界人権宣言との関係で問題にしている人を見かけないのです。
現状として既に人権は国内だけでその解釈や論理を左右できるものではなく、世界的に共通理解ができているのですが、論争している人たちを見るにすべて国内の論理で解決するとばかりに語っています。
自民党改憲案が国際的な信用の失墜と対外関係の悪化を招くことを考えている人が居るように思えません。
外国礼賛ではありませんが、日本の勝手ですまない話であることを認識すべき問題だと思います。
ご無沙汰しております。
http://3step.me/ada
http://3step.me/adb
「国防軍」なる「立派な軍隊」がやるのはこういう事です。
確かに「明日にでも戦争になる」ことはないかもしれません。ですが戦争は軍隊の本来の任務です。「国防軍」はいつか、必ず戦争に行くでしょう。「戦争を放棄する」国をやめるというのはそういうことで、でなければ改憲の意味がありません(戦争には国内問題から目を逸らさせるという効果がありますし、人の死に乗った軍需産業の利益につながりますし、戦争状態にあれば「この非常時に!」「軍事機密だ」の一言で政府批判を黙らせる言論が力を持つでしょう。権力にある者にとって戦争は何かと便利な面もあるのです。この甘美で便利な方法を、今後ずっと政治家のセンセイがたが我慢してくれるなどという「政治家性善説」をわたしは信じられないんですよ)。
「護憲派」が気にかけているのはその「いつか」です。「自分たちが戦争に行かずに済むのならいい、関係ない」とは考えないのが「護憲派」の「護憲派」たるゆえんだとわたしは考えています。
Re: ブロググループZAZAに転載させていただきました。>辻谷博子さん
いつもツイッターを拝見しております。
ZAZAさんに転載していただけるとは光栄です。ありがとうございます。
>何より、恐ろしいのは、昨今の大阪の状況をみますと、自民党憲法改正草案を先取りするような動きがあらゆるところで出ており、市民がそれに慣らされてでもいる状況があることです。
私もそのように思います。
君が代問題は思想良心の自由という最も基本的な精神的自由権の問題であるということに気づかないほど、今の国民は人権の抑圧に慣らされ、感覚が麻痺していると思います。
権力の横暴への批判はもちろんですが、私は市民のそのような人権感覚の麻痺にも声を上げていきたいと考えています。
こちらこそよろしくお願いいたします
>金魚さん2
私も観測霊さんの「護憲派の護憲派たるゆえん」に賛成です。
それで,金魚さんが保守派なのも存じているのですが,私が先のコメント欄で,金魚さんが安倍さんを支持する具体的な理由(根拠)を聞いたところ,次のようなお返事を下さいましたよね。
>(僕は保守派なので、)その保守思想がはっきりしているところです。
この「保守思想がはっきりしている」というのが,私にとってはちっとも「具体的」には感じられないのです。
すいません。
具体的に彼のどういう発言や記述を根拠に,そのようにまとめて言い切っておられるのか,教えて下さいませんか?
それにより「彼が何を守り保持しよう(保守する)としてるのか」,がわかると思うので,ぜひ教えて下さい。
秋原さんの記事を読むと,むしろ彼が守ろうとするものが具体的に見えて来るからコワイのですが,彼がそこまでは意図してないとはっきりわかる,具体的な彼の発言や記述がありますか?
>それと自衛隊は立派な軍隊なのになあと思うのです。
>それを認める法整備をして、なんで明日にでも戦争だとか徴兵だとかなるんかなと思うのです。
それを認めていつでも(正当防衛でない)戦争に行けるようにするために,「公共の福祉」ではなく『「公益および公の秩序」 に反しない範囲でのみ』,「(国民の)生命、自由及び幸福追求に対する権利は,最大限に尊重されなければならない」と文言を変えておこうとしているのではないのかなー…??
だから,近視眼的に「自衛隊を軍隊として位置づけるための法整備」としてだけ,改憲を捕えるのでは,まずいと思いますよ。
「平和憲法を持っているから,日本は国際的に認められている」点も,忘れてはいけないと思うのですが…。
>金魚さん
日本国憲法は一度も改正されることなく連綿と60年以上受け継がれてる伝統ある憲法なんです。「保守」ってのは伝統を大事にし現状を維持しようとする価値観を持つ人のことです。すると60年以上の伝統ある憲法をこれからも維持していこうってのが「保守」ってことになるんですよ。伝統を破ろうとしているあなたは言葉の定義から言えばむしろ「革新」になります。保守を名乗るなら一度保守と言う言葉の意味を考えた方がいいですね。
ちなみに保守(conservative)と右翼(right wing)は違います。
最近の自民党は保守ではなくただのごろつき右翼と言われるのもそこです
返信
質問の意味はわかります。でも記録してないので答えに困りました。
安倍さんの動画等はたくさんありますが、日米関係などを修復すること等です。
TPPに関しては自民党は反対の立場です。僕も反対です。
原発に関してなのですが、推進一本槍ではありません。
河野議員は大きく舵を取ると発言しています。ただ政策としての方針は3年はかかるとのことです。
2030年に、あるんかないんかわからん政党の発言よりマシです。
それと自民党の公約で事故の非を認めました。当然僕もこれだけで満足はしていません。
しかし、なんでマスコミが違うことを(誇張して)言うのか不思議です。
もしできれば、安倍発言のここが変だというのを指摘してもらえれば、答えやすいです。
>観測霊さん
片山議員のコメントです↓
『なお、自民党は、徴兵制を考えておりません。
現行憲法の奴隷的拘束条文は、徴兵制を違憲にするものではないというのが通説で、今時奴隷はないだろうと、条文整理しただけ。
現実の戦争で超ハイテク兵器を民間徴兵が扱うのは危険。
徴兵発想そのものが非現実的』
この通りやと思います。
観測霊さんのおっしゃることだと、憲法9条の1項までいじらんとアカンので、その心配はないです。
>葉月さん
自民党の意見は、これでも中韓米にくらべると真ん中より左だと思うんだけどなあ・・
葉月さんに言わせると、僕はごろつき右翼でした(涙)
>金魚さん
一体何が中韓米にくらべると真ん中より左なのですか?ただのイメージですか?
「保守」についてはこちらをどうぞ
http://twitter.com/KazuhiroSoda/status/278511074855223297
>金魚様
私も最近「保守」という言葉の曖昧さが気になっています。
金魚様の考える「保守」とはどういう考え方のことなのか、
TPPや原発といった最近の個別具体的な問題へのスタンスと言うよりも、
もっと基本的な定義、方向性というか、このような考え方が「保守」だ、という
全体的なイメージのようなものをお聞かせ願えないでしょうか。
下記のサイトの社会学者の中島岳志氏と、映画監督の想田和弘氏の対談の中に、
「保守」の定義と昨今のその変容について語っている部分があります。
分かりやすく、それほど長くもないので、ぜひご一読ください。
http://www.magazine9.jp/taidan/013/index1.php
>もしできれば、安倍発言のここが変だというのを指摘してもらえれば、答えやすいです。
安倍氏や自民党の主張のどこがおかしいのかは、
この「2012年版自民党憲法改正案批判」というブログ記事がその具体的指摘となっていますよ。
私は自民党の改憲案で「明日にでも戦争だとか徴兵」にはならないにしても、
「やろうと思えばできる」ようにしようとされているのは確かだと思っています。
将来的にまったく想定していない事態に合わせて、
わざわざ改憲を行おうとするはずがないと考えると、やはり不安にならざるを得ません。
実際に戦争の火蓋を切らなくても、戦時下に等しい抑圧的な体制を敷くことは可能です。
片山氏が「考えておりません」と言うのには何の意味もありません。
今、考えていなくてもいずれ考えるかもしれないし、このような憲法が施行された後に、
自民党以上にタカ派な政党が政権を取ることだって起こり得ます。
「今の時代に現実にそんなことありっこないよ」と仰る楽観論の方は多いのですが、
ならばそんな改憲は必要ない、とはなぜ思われないのか。
金魚様は自衛隊を軍隊として認める法整備の何が問題なのかとおっしゃいますが、
今回の改憲案はそれだけに止まらない、国としての根こそぎの変容(しかも逆行)を迫るものです。
どんな理由や意図、必然性があってのこのような改憲案だと捉え、それを肯定されているのか、
支持者のお一人としてご意見を伺えれば幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
>ドロップさん
お返事ありがとうございます。
僕個人の保守論ですが、国家、国民の生活を守ることにあります。
言葉足らずですいません。
9条改憲に関してなのですが、以前に葉月さんのブログコメントで長々と作文したのですが、どこに行ったのか忘れてしまいました。
また保守論も含めてちゃんとまとめますので、今回は待ってください。
PS.みなさん忙しいけど、体調に気をつけてください。
「個人として・・・」の意味
しかしそんな訳はないですよね。自民党案は、基本的人権を軽んじる内容であり、「天賦人権論」を否定するのであることが明らかなのですから。
私は現行憲法の「個人として尊重」がなぜ「人として尊重」でないのか不思議に思っていたのですが、秋原さんの解説でやっとわかりました。現行憲法の表現は、個人がもっとも基本的な構成要素であることを強調したものなんですね。日本においては「人」は、「個」をつけないと、家庭、団体の中に埋没しかねないという危惧もあったのでしょう。
金魚さん
彼が保守?
皆さんも指摘している通り、彼はせいぜい右翼(私はそこまでの信念も無いと思ってます)レベルであって、とても保守などとは言えませんよ。
前回の首相の時も、何か保守と言えるようなことをやりましたか? 私は思いつきません。
>それと自衛隊は立派な軍隊なのになあと思うのです。
>それを認める法整備をして、なんで明日にでも戦争だとか徴兵だとかなるんかなと思うのです。
ですから、自衛隊があなたの言う軍隊だとして、現憲法との間で何か問題がありますか? 今と同じことをやらせるつもりなら、何も問題はありませんよ。
そして、今、自民党が掲げている改憲案は、「それを認める法整備」なんかじゃない。自民党はそんな無意味なことのために改憲なんかするつもりはありません。
弊ブログにも書きましたが、自民党改憲案の肝は、前回のものにもほぼ同じ内容のものがありましたが、今回のもの、
「国防軍は、1項に規定する任務を遂行するための活動のほか、法律の定めるところにより、国際社会の平和と安全を確保するために国際的に協調して行われる活動および公の秩序を維持し、又は国民の生命もしくは自由を守るための活動を行うことができる」
この条項です。
これによって、日本の若者は「明日にでも戦争」に行く可能性が出て来るのですよ。何しろその戦争を始めるか否かを決めるのは日本人では無いのですから、日本人が戦争をしたく無いと思っても止める手段は無い。
あなたは、その危険性を認識されていないようですね。
>片山議員のコメントです↓
>『なお、自民党は、徴兵制を考えておりません。
>現行憲法の奴隷的拘束条文は、徴兵制を違憲にするものではないというのが通説で、今時奴隷はないだろうと、条文整理しただけ。
>現実の戦争で超ハイテク兵器を民間徴兵が扱うのは危険。
>徴兵発想そのものが非現実的』
>
>この通りやと思います。
片山議員の騙し発言ですね。
まず、現憲法が徴兵制を違憲としないことが、何で自民党が徴兵制を考えていないことの根拠になるのでしょう。もしそうなら、改定案で徴兵を違憲とすることを明示するのが、徴兵制を考えていない証拠となるはずですけど、自民党は相変わらず身体を拘束云々と曖昧な表現のままで、「徴兵制禁止」を明示していませんよね。つまり、「現行憲法」なんてものに言及することで、自民党は徴兵制を考えているってことをこの人は自分でバラしてしまったんですよ(苦笑)。ま、語るに落ちるってやつです。
そして、ハイテク兵器云々も使い古された騙し。世界最強の軍隊を持つアメリカでは、イラク戦争で徴兵とほとんど同じ練度の低い州兵をどんどん戦場に送り込んでいた。それが現実の戦争なのであり、ああいった州兵の代替に、日本で徴兵された「国防軍」の兵隊が送り込まれることになる。
それが、自民党が目指している改憲がなされた後にやって来る、近未来の姿でしょうね。
そんな世界を目指す事のどこが「保守」なんでしょう?
ちなみに、これも弊ブログに以前に書いたことですが、徴兵制が導入されるか否かは、未だ選挙権すら持たない若者が、今後どれだけ自衛隊(国防軍)に志願して来るかで決まるので、片山なる国会議員ごときが「考えていません」なんて言ったって、その辺に居る高校生が「徴兵制なんてヤダ」と言っているのと同程度の意味しかありませんよ。
それでは。
お返事をいただきありがとうございます。
でも、引用された片山議員のコメントや徴兵制云々のお話にはちょっと?な感じです。わたし徴兵制の是非の話なんてしていなかったと思います。単純に「自衛隊は立派な軍隊なのに」という金魚さんのコメントに、「立派な軍隊ってなに?軍隊の仕事は戦争ですよ」という意味で動画をいくつか紹介させていただきました。
あの動画は「徴兵制をしいたらこんなひどい事になる」というつもりで紹介したのではなく、そもそも徴兵制であろうが志願制であろうが、軍隊の本来的な仕事と言うのはああいう事だという事を見てほしくて提示しました。
ですから片山議員が「徴兵制はしない」と言明したとおっしゃられても、こちらとしては?という感じなのです。
とは言いつつ、こちらも言葉が足りなかったところもあったかと思いますので、改めて申し上げますけども、「自衛隊は実質軍隊なんだから、憲法で軍隊として規定した方がいい。その方がわかりやくすてすっきりする」というのと、今回の自民党改憲案とでは、実は似ているようで全然違う事だと思うのです。
詳しくは秋原さんのこの記事(http://urx.nu/2KT5)を読んでいただくとして(丸投げ)、その記事中で自由法曹団がツッコミを入れているように、9条2の③で「国際社会の平和と安全を確保するために国際的に協調して行われる活動及び公の秩序を維持し、又は国民の生命若しくは自由を守るための活動」を認めているのは要するに集団的自衛権の行使を念頭に置いているということです。安倍総裁も政権奪還のあかつきには集団的自衛権を行使できるようにすると明言しています(http://urx.nu/2KTa)。
つまり日本が紛争当事者でなくても、紛争に介入できるようにしていこうという事です。そして少なくとも近代以降の戦争はすべて「自衛」の名の下で行われています。アメリカのアフガン侵攻も、イラク戦争も「テロとの戦い」=アメリカをテロから守るための自衛戦争という大義名分が掲げられました。
ですから自民党改憲案が実現すれば、自衛の名のもとに世界各地の紛争に「国防軍」が介入しても適法という事になります。傍目からは侵略に見えても、建前上は「我が国への急迫不正の侵害に対する正当防衛」なのですから「国際紛争を解決する手段としての戦争」ではない、と言い訳が立つのです。9条の1項が堅持されても、いわばその後段で例外規定(自衛と国際貢献)があれば1項を骨抜きにすることは十分可能です。1項が残っていれば安心、あるいは自衛隊が「自衛軍」に名前が変わるだけと考えるのは、いささか楽観的すぎるというのがわたしの意見です。
つまり「自衛隊の名前が変わるだけ」というつもりで自民党改憲案を支持するのは、明らかに誤解を含んでいて、大変危険な行為です。
国民がしっかりと「国防軍」をコントロールすればよいという意見もありますが、ほぼ恒常的に戦争状態にあり、なおかつ自由と民主主義の国を自認するアメリカが、ソマリア、アフガン、イラク、あるいはグアンタナモで軍を十分にコントロールできていたかと言えば、答えはNoでしょう。戦争慣れしたあの国でさえ軍を市民の意の下にコントロールすることはまったく容易ではありません。また軍事分野は「機密」の名のもとに情報を隠蔽しやすい分野でもあります。もちろんそうでなくては軍事行動に支障をきたすのですから当然の事ですが、「機密」として排除されるのはなにも敵国だけとは限らず、自国の市民もまたそこから排除されます。つまり本来的に軍隊は完全に市民の監視下には置けないということです。
そして軍隊が一番多く殺したのは自国民だという歴史上の教訓もあります。
それから蛇足になりますが、党の中で主要な役務を負っているわけでもない片山議員がツイッター上で言明したことが、どこまで「徴兵制はしかない」という保障になるのかという点も疑問です。自民党の石破幹事長は「兵役は奴隷的苦役ではないから憲法違反ではない」と主張していて、意に反する兵役、徴兵の可能性を否定していません。
かつて国旗国歌法が制定された時、当時内閣官房長官だった野中広務議員が「強制はしない」と明言していたにもかかわらず、後に地方自治体レベルで強制が相次ぎ、国もそれを黙認してきました。官房長官答弁でさえ反故にされたという前例を知る身としては、党の一議員でしかない片山氏の、しかもツイッター上での発言にどれほどの重みがあるのだろうと、失礼ながら思うわけです。
そして徴兵制の「不合理性」はわたしも承知していますが、それは純軍事的な観点だけの評価である事も忘れてはいけません。昨今一般企業などでも社員の研修先に自衛隊を設定するところがいくつもあります。また立命館大の加地伸行教授は大学の9月入学制を主張する中で、高校と大学の空白期間に学生を自衛隊に入隊させろと主張しています(http://urx.nu/2KT7)。
これは軍事的合理性よりも社会訓練や精神修養の場として自衛隊を活用すべきという観点です。自衛隊にとってはいい迷惑だと思いますが、当然社会は軍事だけで成り立っているわけではないのですから、軍事的に不合理だからといって、その不合理な政策が別の要求、事情から実行に移されないとは限らないということも指摘しておきます。
その上で繰り返しますが、徴兵制であろうが志願制であろうが、戦争ができる国の軍隊の本来的な仕事は「破壊と殺傷」であり、自民党改憲案は現在自衛隊に課せられている制約を取り払って、自衛隊を文字通りの「軍隊」として使えるようにするために9条を改定しています。その意味で、安倍総裁本人が軍国主義者であるかどうかなどは本来的な問題ではありません。ドロップさんがおっしゃるように、今後自民党よりもさらに強硬な政党が政権を握った時、「国防軍」がどのように運用されるのか、それを想像し備える必要があるのではないでしょうか。
白砂青松さんもおっしゃっている「州兵」にも、奨学金や就職に有利という甘言に釣られていった「志願兵(実質徴兵)」が多くいるのではないでしょうか。占領政策や治安維持にはやはりある程度の人員が必要とされるので、そういった人員が何らかの手段で確保されるのは確実でしょう。
選挙2日前
改憲草案を見てあまりの時代錯誤ぶりに、しかもこの党がこれから政権を握るのだという現実を前にして居ても立ってもいられない気持ちです。
でも多くの人はここまでの内容とは知らないのです。
もう知らせる時間も残されていません。
選挙後の日本はいったいどうなるのでしょう。見たくない景色です。
実は私は憲法9条の2項は疑問を感じていました。
軍隊を持たないという文言がうそだと思うからです。
憲法が単なるきれいごとの建前ではなく真に守るべきものであってほしいからです。
でも今回自民党はその9条の無理な解釈を奇貨として、他のもっと本質的な部分も変えようとしています。
安倍氏の頭の中の時代錯誤な妄想を実現しようとするその執念、本当に恐ろしいです。
自民党が実際に行動に移したら、国会でデモするつもりです。
平和的安全保障の枠組みを模索すべきでは?
尚、徴兵制等の問題につきましては、白砂青松さんと観測霊さんの、論説…、大変に勉強になり感謝申し上げます。ありがとうございます。
『安全保障』の問題は、大切な問題と捉え、建設的・国民的議論の必要性を最近富みに感ずるところです。尚、わたしは日米軍事同盟は、即刻廃棄を支持する立場です。
公の秩序の独立と並列
安倍売国ヒットラー政権の改憲・売国軍国主義路線と挫折
1945年の敗戦後に米占領軍のGHQと日本の保守政権側が協力して作成し、国民投票で決定された現行憲法を改悪する自民党案は、要するに、明治以来の天皇制軍国主義の邪悪な伝統の本質的特徴を現代の諸条件下に応じて復活させる、日本的全体主義による現行憲法の日本的ネオナチ化である。
2012.12.16の衆院総選挙で自民党が大勝して成立する自民党政権は、売国安倍ヒットラー政権である。彼らは翌2013年7月の参議院選挙で過半数を制して、自・公による2/3多数を実現し、衆院の2/3と共に、憲法改悪を可能にして、売国国防軍の増強、対米売国の集団自衛権行使、米国の新たな侵略戦争への参戦、徴兵制の復活、基本的人権と思想信条・言論・集会・学問の自由の廃絶、インターネット弾圧、社会的・政治的全体主義体制の確立によって、対米売国軍国主義体制を実現することを目指している。それは、1938年の国家総動員法施行による戦争準備態勢確立を想起させる。
だから2013.7の参議院選挙戦が、日本の運命の決定的な分かれ目になる。
他方では、中国軍は釣魚諸島(日本名尖閣諸島)への上陸作戦を強行する。米独裁支配者ロックフェラーはボスのロスチャイルドから、中国軍の釣魚諸島上陸作戦実施の際には、軍事介入するなと、指図を受けている。それ故米軍は不介入・局外中立を堅持する。パネッタ米国防長官が領土問題では日中どちらにも組みしない、と言ったのはその意味である。その結果、日米安保体制は実際上崩壊する。
同時に、米CIA特別作戦局長元代理のW.Boikin中将が最近、米国経済崩壊、米食料危機、全米内乱の発生、米政府の内戦状態宣言発布を予言した。2012.12に米国家債務の法定2度目の上限突破、デフォルト、ドルと米経済の崩壊が起きる可能性が大である。それは世界金融恐慌になる。
それと共に、宇宙情報によれば、NY州、FL州等6州での内戦勃発が近い。連邦軍の流血の弾圧と末端からの将兵造反、市民革命軍結成と戦闘拡大で、市民革命軍が勝利する。この過程でテキサス、カリフォルニアその他一連の州が連邦を脱退して、大統領制なき議会制共和国連合を結成する。かくしてUSAは消滅に至る。安倍売国ヒットラー政権の売国軍国主義路線は、日本人の反対決起以外に、国外要因からも挫折する。
安倍は岸信介の息子一家
彼らは復古ですよ。断じて“保守”ではない。
“保守”とは日本国憲法を守ろうとする、社民党のような勢力のことをいうんです。
「お花畑」とはこのことか。
少々驚くことがありましたので久々に書き込ませて頂きます。
先日、部落解放同盟の方による差別表現に関するセミナーを聴講する機会がありました。
その中で講師の方が「外国ではヘイトスピーチは表現の自由に含まれない。
日本は憲法21条で表現の自由は規定されているが、ヘイトスピーチに対する規制はないため、野放しになっている」
という主旨のことを語り、それはその通りと思って聞いていたのですが、その後に続いた言葉に耳を疑いました。
「しかし自民党の改憲案は21条にも、公益及び公の秩序に反してはならないと加えられている。
自民党は国際人権規約をよく勉強していますね。」
・・・・・(゜。゜)・・・・・。
…もしあれがヘイトスピーチなどを規制するためのものなら、なぜ人権や個人の尊厳といった言葉ではなく
「公益及び公の秩序」という表現を用いるのか考えなかったのか。
法律関係者もそうでない人も、沢山の人が「公益及び公の秩序」の恣意性に警鐘を鳴らしていたのは、
この人の耳目には一切入らなかったのか。
解放同盟の活動が「公益及び公の秩序」に反すると決めつけられる可能性は想像できなかったのか。
「公益及び公の秩序」を肯定的に捉えるのが解放同盟の総意なのか、この講師の私見なのかは分りませんが、
差別の撤廃を看板に長年活動している組織の人間にしてこんな認識なのかと驚かされました。
それ以降の話が無自覚な差別表現に対して厳格な姿勢を示す内容だったために、
このあまりに楽観的な条文解釈との落差が大きくて不思議でなりませんでした。
自民党が国際人権規約をよく勉強していたら、生活保護をあのように目の敵にするはずも、
朝鮮学校の無償化を見送るはずもないと思うのですが。
Re: 「お花畑」とはこのことか。>ドロップさん
あごがはずれそうなお話ですねそれ・・なんといってよいのやら。