以前
vanacoralさんもまとめてらっしゃった橋下リテラシーを私もまとめておきましょう。
何かと使えるバカ殿リテラシーはバカ殿を読み解くのにお役立ちの教則本です。
このリテラシーを書かれた@ZAZAdesuさんに感謝です。
まずはテレビ朝日の『報ステSUNDAY』での橋下徹市長と山口二郎教授の「対談」より橋下リテラシーを学びましょう
【1/15報ステSUNDAY】橋下リテラシー1 情報社会のいま、既に英米では学校教育おけるメディアリテラシー能力の育成が大きなテーマとなっている。後発国の日本でもメディア情報を批判的に読み解く力は重要だ。メディア情報は構成されている。この番組は特にリテラシーする必要がある。
【1/15報ステSUNDAY】橋下リテラシー2 民放番組はスポンサーが大きな権限を持ち、番組に課せられているのは視聴率だ。受け手が送り手にどような情報伝達を主眼としているかを読み解く力が必要だ。橋下「改革」を歓迎する多国籍企業の存在を念頭に置く必要がある。
【1/15報ステSUNDAY】橋下リテラシー3 発信された情報は既に構成されている。一方に偏った情報をそのまま鵜呑みにしていたのでは、その物事に関する正しい知識を身に付けることが難しくなる。
【1/15報ステSUNDAY】橋下リテラシー4 今日の社会では情報への依存度が非常に大きく、特にテレビは影響力がある。それ故、場合によっては偏った、あるいは間違った情報をそのまま信じてしまったために、市民自身が様々な局面で何かしらの不利益を被ってしまう可能性が十分予想される。
【1/15報ステSUNDAY】橋下リテラシー5 番組冒頭で長野キャスターが大阪市特別顧問中田宏氏の案内のもと大阪のルポを。何を見せ、何を強調したか。テロップで「豪華箱物と赤字事業」と流す。場面は行政のコスト削減、公務員悪、赤字事業、労組、橋下市長「改革」路線にそった絵が流される。
【1/15報ステSUNDAY】橋下リテラシー5 メディアは構成されている。廃校になりそうな高校の生徒の悲痛な叫び、地域が存続を望んでいる稲スポーツセンター、市営バス路線が廃止されれば生活に支障を来たすお年寄りの生活、保育所の民営化促進への不安は一切取り上げられない。
【1/15報ステSUNDAY】橋下リテラシー7 そのルポを見せられた後だ。当然、視聴者は、「現状を改革せねば」と言う気持ちになる。構成通りの展開!そして、橋下市長がしゃべり出す。「山口さんは現状がいいって言うんですよ」橋下リテラシー「初っぱなで相手の主張を曲解してアピールする。」
【1/15報ステSUNDAY】橋下リテラシー8 早速始まった橋下節、「山口さんのようなクチャべっている学者と僕は違うんだ。」橋下リテラシー「論理ではなく、低次元レベルで攻撃し相手の誇りを奪う」それが有効であることを彼はよく知っている。そして、それが支持層に受けることも。
【1/15報ステSUNDAY】橋下リテラシー9 論理だと反論や検証されるが、低レベルの発言は後には失言で済まされる。それに知識人は低レベルで攻撃されることに慣れていない。それがまた橋下支持者には受けるのだろうが。橋下リテラシー「口汚い罵りで‘受け’をねらいつつ、相手を動揺させる」
【1/15報ステSUNDAY】橋下リテラシー11 「市民から不安が起こっているのは教育問題」橋下市長一番の弱点の話題に移る。しかし、ここでも番組は08年当時の絵を出し「ついに橋下市長が動き始めた」と。橋下リテラシー「違います。全然わかっていない。知らないでしょう。」言ったもん勝ち
【1/15報ステSUNDAY】橋下リテラシー12 教育基本条例案に市民の不安は大きい。ここで、橋下市長はそれを教育委員会制度の問題に矮小化してしまう。具体的に学校が潰れていくことは話題にしたくない。ひたすら市民に教育委員会制度が諸悪の根源と。橋下リテラシー「攻めやすい所を槍玉に」
【1/15報ステSUNDAY】橋下リテラシー13 山口氏が犬山市教育委員会制度の例をあげると、これを俎上にのせるわけにはいかないので、全否定。橋下リテラシー「都合の悪い事例は出た段階で徹底的にたたく」彼は議論の相手から学ぶことはしない。勝つか負けるかしか意味を見出していない。
【1/15報ステSUNDAY】橋下リテラシー14 教育目標の決定、橋下氏「保護者が自由に決めてくれればいい。」もうこうなってくると嘘もアリ。条例案は、保護者も首長の立てる目標にそった活動が義務づけられている。橋下リテラシー「話の流れ次第では、曲解から虚偽に移行してもよい」
【1/15報ステSUNDAY】橋下リテラシー15 こうなってくると橋下市長の独壇場。「勝った!」と思ったことだろう。これは対話を目指した議論ではなく、支持者に‘俺ってかっこええやろ’と見せる場である。山口氏に「知らないでしょう。アハハハ」橋下リテラシー「最後は笑顔でしめくくる。」
【1/15報ステSUNDAY】橋下リテラシー16 極め付けは後半だ。「大阪から日本を変える」橋下氏を「30年前から日本を変えた男」土光氏になぞらえる。ここにはっきりと、この番組の意図が見えてくる。視聴者は橋下氏に希望を託してみようという気になっただろう。それが狙いか。
【1/15報ステSUNDAY】橋下リテラシー終学校に、橋下氏のような子どもが確かにいる。リーダー性はあるのだが、勝つか負けるかしか考えることができず、強者にへつらい、弱者を攻撃する。人を犬社会における序列で扱う。だから手下はいても友達はできない。人を信じられぬ心の傷があるのだが
次にマガジン9で中島岳志氏が執筆された
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橋下徹の言論テクニックを解剖する◆
橋下徹の言論テクニックを解剖する その2 -ありえない比喩、前言撤回、ふっかけ、涙、脅し、言い訳……をまとめたツイートがこちら
ZAZAdesu ザザ
橋下徹が中島岳志を徹底的に毛嫌いする理由は『ハシズム!』にある。中島岳志は、橋下自らが弁護士時代に出版した『図説・心理戦で絶対に負けない交渉術』を引用し、橋下言論テクニックを暴露している。橋下氏の弁論の巧みさには実は次のような手法があるのだ。以下、『ハシズム」から紹介していこう。
ZAZAdesu ザザ
橋下リテラシー『ハシズム!』より① 橋下氏曰く、交渉において相手を思い通りに動かし説得していくには“合法的に脅す”“利益を与える”“ひたすらお願いする”の3つしかない。中でも最も有効なのは、“利益を与えること”だ。→なるほど、脅しとお願いはよくしている。では“利益を与える”とは?
ZAZAdesu ザザ
橋下リテラシー『ハシズム!』より② 橋下氏曰く、「実際には存在しないレトリックによる利益」を作為的に創出することによって、相手に要求を飲ませるべきだ。この「仮装の利益」をより有効に起動させるためには、「譲歩の演出」が重要だ。→なるほど、では、その「譲歩の演出」とは?
ZAZAdesu ザザ
橋下リテラシー『ハシズム!』より③ 橋下氏曰く、相手方が利益を得たと錯覚するためには、譲歩とは呼べない些細なことでも、さも大きな譲歩であるかのように仕上げる。詐欺にならない程度に。→あるある。ちっとも変わっていないのに、さも譲歩しているかのような言い回しが
ZAZAdesu ザザ
橋下リテラシー『ハシズム!』より④ 橋下氏曰く、交渉に際して「譲れるものと譲れないものを明確に分別しておく」ことが重要。初めにハードルを高く設定した提案を掲げそこから交渉をスタートさせる。→これも橋下氏が繰り返し用いる政治手法だ。
ZAZAdesu ザザ
橋下リテラシー『ハシズム!』より⑤ 橋下氏曰く、「相手を言いくるめる詭弁の極意」。絶対に自分の意見を通したいときに、ありえない比喩を使うことがある。たとえ話で論理をすり替え相手を錯覚させる。→これぞ、氏ならではのレトリック。数々の詭弁に翻弄させられた方々の何と多いこと
ZAZAdesu ザザ
橋下リテラシー『ハシズム!』より⑥ 橋下氏曰く、よく聞けばおかしな話も交渉では有効に作用する。→氏がテレビ論戦で強いはずだ。次から次へと流れていく発言をテレビでは吟味できない。
ZAZAdesu ザザ
橋下リテラシー『ハシズム!』より⑦ 橋下氏曰く、交渉において非常に重要なのが、こちらが一度はOKした内容を、NOとひっくり返していく過程ではないだろうか。まさに、詭弁を弄してでも黒いものを白いと言わせる技術である。→確かに、そのような詭弁にかけては天下一品だ。
ZAZAdesu ザザ
橋下リテラシー『ハシズム!』より⑧ 橋下氏曰く、前言撤回をするには、自分が言ったことに相手がその時点で満たしていないもの、満たしようがないものをわざとつけることだ。→これも氏お得意だ。じゃあやって見てくださいよ。対案を示してくださいよ。必ずと言っていいほど使っているテクニックだ。
ZAZAdesu ザザ
橋下リテラシー『ハシズム!』より⑨ 橋下氏曰く、交渉の流れが不利になってきたら、不毛な議論をふっかけて煙に巻く。心の中ではしまったと思っても、ポーカーフェースで押し通し、矛盾を指摘されれば、相手方に無益で感情的な論争をわざとふっかける。→これがまた上手い
ZAZAdesu ザザ
橋下リテラシー『ハシズム!』より10 あとはいくつか列挙しておこう。すべて橋下氏自らが披露しているお得意の手法だ。「脅しにより相手を動かす」「自分に非がある場合でも、上手な言い訳をして、ピンチを切り抜ける」「相手が揺らぎ出したら考えるスキを与えず、一気に結論に持っていく」(了)
バカ殿詭弁術を明らかにするときに是非とも使わせていただきましょう^^
ちなみにこういう交渉術は、公平な司会者の存在しないテレ朝のような番組か、素人相手の交渉でしか使えません。時間をかけ、公平な第三者の裁判官が判断する裁判のような場では通用しないのです。
橋下氏はそれがわかってるから弁護士時代には裁判に持ち込まれるのを嫌い、示談を好んだと聞きます。
しかし残念ながら市民が目にできるもの(主にテレビ)には裁判所のような公平、公正さがないのです。市民は延々と「橋下の勝利」をすり込まれることでしょう
(追記)
次回の「朝生」について観測霊さんが鋭い予測をなさっていますので、コメントを引用させていただきましょう。
http://www.tv-asahi.co.jp/asanama/
さて、いつだったか橋下氏が田原総一朗氏に依頼していた「直接対決」が今晩放映されるそうです。
正直、悪い予感しかしません。
●1対多数
●司会が田原氏
●テレビ
これらの条件すべてが橋下氏に有利に働きます。
一人で多数を相手にすれば「負けて当然、勝てば効果絶大」です。橋下氏にとって出演のリスクは極めて低いです。逆に橋下氏に対抗する側は「多数で一人を攻撃する」=「いじめ」ととられかねない構図が初めから出来上がっています。あるいは、パネリストの何人かはそれを嫌って橋下氏側に回るかもしれません。
次に、司会の田原氏はどちらかといえば橋下氏よりの考え方をする人で、朝生の仕切りが彼の思想にそってされてしまうのは有名な話。
そしてテレビは橋下氏のホームグラウンドです。彼は自分の他者攻撃が受けていることがよく理解できています(だからこそ誰かを攻撃し続けないと支持が持たない事も理解しているのでしょうが)から、たぶん聞くに堪えない罵詈雑言と見るに堪えない嘲笑が絶えない3時間となるでしょう。
最悪橋下氏は言い負かされそうになったら、「いいアイディアですね。いただきます」とその場限りの”柔軟さ”を示すか、泣いて見せればいい。それだけで「“敵”のアイディアも良ければ受け入れる器の大きさ」、「多数の“既得権益”代表者にいじめられながらも戦う健気な自分」を演出できます。目に涙を浮かべ、声を詰まらせればそれだけで一気に視聴者の支持をかっさらっていく事が可能なわけです。
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