コメント
無知ほど怖いものは無い…。
憲法とは、私たちの基本的人権を尊重するよう、公権力に当てた命令書です。好き勝手に国民の人権を侵害できないように公権力を縛る鎖なのです。
>憲法は私たち国民を権力の横暴から守るものなのに、それを喜んで軽んじる行為は自殺行為です。
それはかならず私たち国民に手痛いしっぺ返しとなって必ず返ってきます。
ちなみに、基本的人権は侵すことのできない永久の権利として,憲法で保障されていることを知らな
い人が22.2%もいます。(人権擁護に関する世論調査より)
戦後60年以上立憲主民主主義国家としてやってきているのに、5人に1人強が憲法が基本的人権を保障するものであることさえ知らないという驚くべき現実。
一体この国は自国の民主主義のためにどんな教育をしてきたのでしょう。憲法軽視は、貧弱な人権教育による憲法に対する無知から来ている面が大きいと思われます。人権教育、法教育をなおざりにした賜物だといえるでしょう。
現に民間では雇用の規制緩和で労働者の権利はズタズタ、労働基準法違反の低賃金長時間労働がまかり通るブラック企業が珍しくありません。
公務員叩きしたい感情を満足させるために憲法を軽んじれば、こういう手痛いしっぺ返しが待っているのです。
公権力から自分たちを守る“日本国憲法”を軽視することは、本当に自殺行為に等しい愚行であると言わざるをえませんね…。せっかく自分たちを守ってくれる貴重な存在を足蹴にし蹂躙する…、何と馬鹿げたことをやっているのでしょうか…。情けなくて涙が溢れてきます。
1970年代…、、、 東京都の美濃部都政、大阪府の黒田府政、京都府の蜷川府政…、すべて革新自治体でしたが、庁舎に『暮らしに日本国憲法を活かそう。』などのたれ幕を掲げ、地方自治に日本国憲法が息づいていました。子供や老人の医療費無料化、バス無料パス…。中小零細企業向け無担保・無保証人融資などなど、住民福祉や中小零細企業を助ける手厚い施策が次々と打ち出されていました。
現在の日本は、秋原さんご指摘の通り、公務員や組合を袋叩きにし溜飲を下げるといった非常に惨めなさもしい、妬み・ソネミといった“負の感情”に支配された低俗窮まる国民に堕ちてしまった感が否めません。他人の幸福を喜べず、他人の不幸を喜ぶ様な人間が幸せになれる訳がないのです。これは物の道理ではないでしょうか?…。
今のままだと“共生社会”なんて、夢のまた夢ですね…。余りに悲し過ぎますね…。(:_;)
憲法のべんきょう
それで話を聞くことがあるのですが、中学生は憲法のことを全くわかっていません。
中学3年の1学期~2学期には、ふつう学校では日本国憲法を学びますが、そもそも学校の授業なんて大抵の生徒は聞いていません。聞いたところで理解はできません。
「憲法ってなあに?」と質問すると「最高法規」だとかは言えることもあります。でもどういうものかピンときておらず、名前がいかめしいだけで法律と大差ない、としか思っていない人たちが多すぎます。
国というのは人を大切に扱わないことが歴史的にあったということ。そして現在も未来もその恐れがあるということ(むしろ現在進行の問題もたくさんあるということ)、そういうときに「うちの国はそういう国じゃないですから」と国に文句を言うために憲法があるということ、などをじっくり説明すれば何とか理解してくれます。
深く検討せずに思いつきで書いてしまいますが。
中学生に社会問題について話をさせると彼らは感情的な解決策を出そうとします。憲法に無知で感情的(けっこう攻撃的)。なんだか「ネトウヨ」の萌芽を見ているようです。こういう仕事をしていると、思想的に偏ったものを教えないようにという注意は払うのですが、偏る以前にそもそも中学生は何も知りません。だから教科書通りに憲法を教えるだけできっとサヨク的(首傾げながら爆笑)な説明に見えると思います。
そしてそのまま高校生にでもなり、さらに進学なり就職なりをすれば、けっきょく憲法については学ぶ機会がほぼないままです。こんなわけだから憲法もよく知らずに、「もっと人間を粗末に扱え」と社会に要求する言説をばらまく人が多くいるのかなあと思いました。
孔子は「学びて思わざれば則ち罔し、思いて学ばざれば則ち殆うし」といっていました。知識しかない人は、ただ暗いだけでそこまで深刻ではないでしょうが、無知は危険なことだと思います。ですので青い鳥さまのタイトルには大いに賛同です。
ほんと中学生レベルでいいから憲法くらい知っとけと。
>yさん
内田樹先生は「学校教育の目的は、次世代においてこの集団を支える成熟した市民を一定数(全部とはいいません)、継続的に供給していくこと」と仰っています
http://blog.tatsuru.com/2011/11/24_2042.php
民主主義とは単に選挙とか、議会での多数決とか、リコール制といったシステムだけの問題ではないですよね、社会を構成する構成員一人一人が成熟した民主主義的感覚を持ち合わせていないと、民主主義社会を支えることは出来ません。民主主義を持続していくなら、成熟した市民となるべく民主主義教育、人権教育、法教育を行っていくことは不可欠だと思います。
もちろんヨーロッパではこういう民主主義教育には力を入れています。
先日イル・サンジェルマンの散歩道でフランスの中学の教科書を紹介しているのを取り上げさせていただきました。
http://akiharahaduki.blog31.fc2.com/blog-entry-781.html
スウェーデンでも力を入れています。
http://akiharahaduki.blog31.fc2.com/blog-entry-407.html←コスタリカの少女の発言、かなりうらやましいです。
ろくに憲法を教え無いどころか、国の基本である憲法を教えること=政治的に偏向してる、左巻き、なんて発想あり得ませんよね、普通は。
日本の民主主義の質を高めるなら、学校での民主主義教育を俄然レベルアップするしかないと思うのです。
ところが教育は橋下みたいなのに首根っこを押さえつけられているというジレンマ
安倍元総理が「教育基本法改悪は悲願だった」というのは目の付け所が正しかったのだと思います。
>青い鳥さん
ネガティヴな感情を動員して政治を動かすことの問題点は、それが「人心の荒廃」をもたらすから。ひとたび荒れた人心を回復するのには長い歳月がかかります」
という内田先生のツイートがどんぴしゃりですよね
約半年手この執行率…(人減らしの弊害)
民主党の川内博史衆院議員が各府省庁に請求した資料と、朝日新聞が入手した資料を分析した。インフラ復旧や雇用関連の特別会計を含む第1次補正(昨年5月成立)と、原発事故対応などの第2次補正(昨年7月成立)を対象にした。本格復興策を盛り込んだ第3次補正は、昨年11月に成立したばかりなので除いた。
1次と2次をあわせた6.7兆円のうち、使われたのは55%の3.7兆円。うち1兆円は政府系金融機関への出資金などが占めており、これを除けば執行率はがくんと落ちる。
公共事業では、1.4兆円の予算の15%にあたる2100億円しか、実際に使われていなかった。内訳をみると、公共事業のなかでもっとも予算が大きい道路や堤防、下水道などの災害復旧費(7665億円)の執行は3.8%の292億円。被災した学校を建て直す予算も、3割しか使われていない。被災者向けの公営の復興住宅や、ダムの修理など16事業の執行率はゼロだった。
公共事業の8割を扱う国土交通省によると、高台移転など復興計画づくりが遅れているのに加え、自治体が人手不足のため、予算要求の資料を作れていないという。「技術系の職員が足りず、山のようにある道路や施設復旧の図面が書けない」(岩手県大船渡市)。
インフラ以外でも、執行は滞っている。被災企業が従業員を解雇するのを防ぐため、休職中の賃金を国が助成する雇用調整助成金は7269億円上積みされたが、被災3県で使われたのは294億円。厚生労働省の担当者は「会社再開のめどが立たず、申請すらできない例が多い」と話す。
環境省所管のがれき撤去費(3519億円)は9割が使われたが、仮置き場への搬入が中心で、焼却やリサイクルなどの最終処理はほとんど進んでいない。
被災地の政府米の保管事業(52億円)はコメを運ぶ作業員が足りず、執行は2億円にとどまる。原発事故後の日本の安全性を世界にアピールするため、海外の著名人を招く外務省の「文化人等招聘(しょうへい)事業」は、著名人があまり来てくれず、予算4億円のうち4千万円しか使っていない。
残った予算は翌年度に繰り越せるため、財務省は今秋までに消化するよう各府省庁に求めている。2年間で使わなければ、国庫に返さなければならない。(座小田英史、湯地正裕)
2012年2月23日3時1分 朝日新聞デジタルより
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201202220907.html
まあ、人減らせばこうなるのは目に見えていたんですけどねぇ…