地元住民の激しい反対をよそにオスプレイを
沖縄に配備しようと熱心な政府は、事故で
沖縄住民に死傷者が出てもやむを得ない、と考えているようです。
つい最近も森大臣がオスプレイの安全性をアピールするために試乗して、怪的さ、いや、快適さを強調していましたが、こんなツイートも。
赤旗政治記者@akahataseiji
森本防衛相がオスプレイ試乗。非常に快適で騒音も「そんなに感じない」「市街地にあまり大きな影響を与えないだろう」と語るが、同行の「東京」記者は大きな揺れに「ヒヤリ」とし、騒音の大きさに防音用耳当てを「すぐに戻した」とか。森本氏の語り口に配備押し付け目的の不誠実さが…(J)
岡本孝志@fukuwaokamoto
@akahataseiji やはりそうですか! テレビニュースで森本大臣が耳当てをして乗り込んでいく所が映っていました。騒音が大きくて耳当てが必需品なのでしょう。でも地上にいる住民はどうなる。騒音と風害と落下の危険性。1回の試乗で何がわかるのか。配備を撤回を求めます
そんなに安全で快適だというなら、東京のオフィスビル密集地や皇居の上でも飛ばせばいいと思うのですが。
さて、このオスプレイですが、開発計画に国防次官補として関わった人物からも「危険」の烙印を押されています。
オスプレイ配備「理解できぬ」 元米高官、危険残る
http://www.47news.jp/CN/201208/CN2012080101001659.html
【ワシントン共同】1980年代、米軍の垂直離着陸輸送機オスプレイの開発計画に国防次官補として関わったローレンス・コーブ氏が1日までに共同通信の取材に応じ、オスプレイの安全性は以前より向上したが、危険であることに変わりはなく、人口密集地に隣接する米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)配備は「危険を伴い、理解できない」と強い懸念を示した。
米国防総省はオスプレイの安全性を強調しているが、専門家や元米軍幹部らから多くの疑念が指摘されている。開発計画に関わった当時の国防総省高官も不安視していることが裏付けられた形だ。
2012/08/01 16:52 【共同通信】
当のアメリカからも「オスプレイ配備は危険を伴い、理解できない」と言われるのに、配備を強行する日本の政府って、一体何なんでしょう?
日本の政府って国民の「代表」などではなく、国民に害悪を為す「敵」という立ち位置をずっと守ってきた希有な存在だと思います。
かつてCIAの顧問を務めた経験もあるチャルマーズ・ジョンソン氏にも、「同じ日本人である
沖縄住民が米軍からひどい扱いを受けているのに他の日本人はなぜ立ち上がろうとしないのか、私には理解できない。」と言われています。
・
http://akiharahaduki.blog31.fc2.com/blog-entry-160.html・
http://akiharahaduki.blog31.fc2.com/blog-entry-192.htmlこのブログでも「
沖縄差別」について幾度か触れてきましたが、このオスプレイ配備も
沖縄住民の命と安全を軽視した酷い「沖縄差別」であることは明らかです。
しかし政府はあくまで「差別じゃない」と言い張るようです。
橋下関連以外の記事でもとても共感できるつぶやき五郎さんの記事をお持ち帰り。
◆大阪弁で世情を語る
差別の有無は差別される側が決めるもんや
http://blogs.yahoo.co.jp/tubuyaki2594/6086263.html
こんなん、差別に決まってると、俺は思てんで…
オスプレイ:「沖縄配備は差別」 NGO主張
毎日新聞 2012年08月08日
【ジュネーブ伊藤智永】事故が多発している米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの沖縄配備問題が、ジュネーブで6日始まった国連の人種差別撤廃条約の委員会で条約違反に当たらないか審査される。会期末の31日、日本政府に積極的な情報提供を促し、危険除去のための計画見直しを勧告する可能性がある。すでに申請されている米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の同県名護市辺野古移設計画と併せて審査される。
国連の会議に参加資格を持つ非政府組織(NGO)「反差別国際運動」などが6日、重大な条約違反を防ぐ「早期警戒措置・緊急手続き」を求めた。沖縄への過度な米軍基地集中を同条約の保護対象である琉球先住民に対する日本政府の差別政策の延長だと批判。普天間移設やオスプレイ配備の計画を見直すなどの勧告を求めている。6月には「オスプレイ配備は国際条約違反の人権侵害」との批判声明を国連人権理事会に提出した。
委員会は3月、日本政府に質問状を送付。外務省は7月までに「沖縄県の居住・出身者は同条約の人種差別の対象ではない。普天間移設などは沖縄の負担軽減や安全保障上の要請によるもので、差別的な意図はない」と回答した。
沖縄に基地が集中してることについてな、決まって「地政学」を持ち出すヤツがいてるんやけど
沖縄に基地があったんは、現在の日本政府の主敵である中国が強大化するずっと前からやん
(誤解せんといてや、中国を主敵やと考えてんのは、俺やのうてこの国の政府やで)
俺、不思議に思てんねんけどな、冷戦時代、日米の主敵がソビエトやったとき
「地政学的」に、なんで北海道にアメリカ軍基地つくらへんかったんやろか?
そんでもって、連合国による占領が終わってから本土のアメリカ軍基地はどんどん減っていったのに
なんで復帰後の沖縄のアメリカ軍基地はほとんどそのまま残ってんねやろ?
(それもやっぱり、「地政学」で片づけんのか?)
差別があるかどうかは、差別する側が決めるんやないで
それは、差別を受けている側が決めるもんや
イジメかてそうやんか
イジメなんかやってへん…と、いじめっ子がゆうたら、イジメはないことになんのんか?
そんなバカな話はないやろ?
沖縄へのアメリカ軍基地集中は、明らかな沖縄差別やで
こんなミエミエなことに、みんな気ーつかへんふりしたらアカンやん
(こんなん、イジメに気ーつかへんフリしてる先生と同じやで)
俺、原発のことについても思うんやけどな、この世の悪の根底にあんのは
「差別構造」やないやろか
田舎の人間を差別して超危険なもんをお金で押しつける
非正社員を差別して、危険な保守作業をやらせる
そういう差別構造が土台としてあって、電力会社の社員や(俺を含めて多くの)都市住民は
「安心して」原発を動かしてきたんやんか
(京大の小出さんは、はっきり「原発は差別で成り立ってる」とゆうてるで)
俺な、差別されんのもイヤやし、差別すんのもイヤやで
そやから、沖縄のアメリカ軍基地にしろ、田舎に建ってる原発にしろ
差別構造がないとやっていかれへんことには、もう決別せなアカンと思うねん
今な、多くのみなさんが大津のイジメ事件に憤慨してるやんか
イジメは許せん!…と、多くの人が思てはるんやんか
そやから、イジメをしてた(とされる)人間に、みなさん、憤慨してはんねやろ?
イジメに対して見て見ぬフリしてきた周りの先生に憤慨してはんねやろ?
それやったら、本土の沖縄に対する差別(沖縄に対するイジメ)にも
これからはおんなじように憤慨して欲しいねん。。。
こちらも併せてお読みください
◆やんばる東村 高江の現状
日本政府は「差別ではない」と。http://takae.ti-da.net/e4119665.htmlちなみにこちらも
◆辺野古浜通信
http://henoko.ti-da.net/e3847538.html
(引用開始)
2010年人種差別撤廃条約第9条に照らして日本政府への審査では以下のような審査結果が出ています。
21. ユネスコが沖縄の特異な民族性、歴史、文化、伝統、並びに幾つかの琉球言語を確認した(2009)ことを強調し、同委員会は、沖縄の独自性を正当に容認するための日本政府のアプローチを遺憾とし、沖縄の人々が受けている、今なお変わらずに存続する差別についての懸念を表明する。
さらに、軍事基地が他とは不釣り合いなまでに沖縄に集中してることが、その住民の持つ経済的・社会的・文化的な権利に悪い影響を与えている、人種差別の現代的な型に関する特別報告への分析を繰り返す。
同委員会は、沖縄の人々の権利を促進し適切な保護措置と政策を確立するために彼らが受けている差別を調べる目的で、沖縄の代表と幅広い協議に取り組むよう、日本政府に勧告する。
(引用ここまで)
「沖縄差別」は今や「国連公認」なのです。
こういう差別、イジメを恒常的に行う政府に、学校で頻発するいじめ問題を解決する資格も力もあるとは思えません。
政府は恥を知りなさい。 ※明日から一週間ほど夏休みをいただきます。
<追記>
琉球新報社説2012/8/6より
森本防衛相搭乗 茶番劇はたくさんだ
これほどうんざりする光景も珍しい。森本敏防衛相は、米ワシントン郊外で米海兵隊が普天間飛行場に配備予定の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイに試験搭乗し、「大変快適だ」とのたまった。
今回、危険性の指摘が森本氏にできると予想していたのは、1億人余の国民に1人もいるまい。茶番劇はたくさんだ。防衛官僚と米国の振り付け通りのお芝居に、国民が付き合わされるいわれはない。訪米に要した税金を返してもらいたい。
オスプレイはオートローテーション(自動回転)機能の欠如がかねて指摘されている。エンジンが停止した際、機体降下で生じる空気抵抗で回転翼を回して安全に着陸する機能のことだ。
オスプレイは固定翼のときに地面にぶつからないようにするため、プロペラの直径を長くできないから、安全に着陸するのに必要な空気抵抗が得られないのだ。しかも機体は従来機より重いから、なおさら危険なのである。
米国の技術専門家も指摘するこの問題は、回転翼機と固定翼機を兼ねるからには逃れられない構造的欠陥だ。この欠陥が「無い」と証明できない限り、安全性の実証にはならない。
それなのに森本氏は、わざわざ米国まで行き、試験搭乗までしながら、オートローテーションでの着陸をしなかった。パネッタ米国防長官から「安全性に絶大の自信を持っている」と言われると、承るばかりだった。何のための搭乗か。何をしに訪米したのか。まるで「子どもの使い」だ。
「子どもの使い」に外交交渉ができないのは当然だ。もはやこの人物に当事者能力はない。森本氏は一刻も早く閣僚を辞め、政府の当事者の席から退場すべきだ。
この人物は大臣に就任した翌日、モロッコで起きた墜落事故もフロリダで空軍のオスプレイが起こした事故も、調査結果の提供は普天間配備後でいいと許容した人物だ。
県民は実験動物ではない。県民の頭に危険が降りかかった後、事故原因が分かっても遅い。県民の生命より米国のご機嫌取りを優先する人物に、大臣たる資格はない。
森本氏は「飛行の安全をどのように確認したか説明したい」と述べた。これで何かを確認したとは噴飯物だ。沖縄に来る必要はない。市谷の防衛省にあるヘリパッドで、思うさま訓練すればよい。
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