逮捕された三人に対する人権蹂躙に私も抗議します
- 2008/11/04
- 19:54
10月26日、反戦と抵抗の祭〈フェスタ〉のプレ企画として実施された「リアリティツアー2--62億ってどんなだよ。麻生首相のお宅拝見」において、不当逮捕された3人は、勾留され、いま尚、留置所に身柄を拘束されている。
そのうち1人の仲間(渋谷2号)は、アスペルガー症でありそれに誘発されて鬱をわずらっている。そして現在、生活保護を申請している。
取り調べにおいて人権が不当に侵されることは絶対にあってはならない。にもかかわらず、取調官伊藤と佐野が日々の生活のことや心の悩みを綴った日記を押収し、そこに記されている彼の鬱の原因となった出来事を、わざと本人の目の前で読み上げるなどして精神的苦痛を与えている。さらに本人に対して「国の世話になっているのだろう」、「おまえは病気じゃあない」、「生活保護を申請していて兄妹にやらせていいのか」などと執拗な嫌がらせを行っている。
このような取調官の尋問は、被疑事実とは一切関係がなく、鬱をわずらうものへの差別、生活保護制度に対する否定であり、公務員にあるまじき人権侵害である。精神的苦痛のみを与える行為は、取調べの範囲を超えた拷問である。 鬱をわずらったものや生活保護のことについて言及し、被疑者を、公然と侮辱するなどということは、昨今では表面上は影を潜め、考えられないことである。ところが公務員である2名の取調官は卑劣にも、それを行っている。このことは2名の取調官の不見識ではすまされない。人権侵害-差別を容認し、2名の取調官に行わせている警視庁渋谷署の責任である。(既に担当弁護士が渋谷署長、同署警備課公安係係長伊藤宛に抗議文をだしている)
今後、私たち救援会は人権団体、障害当事者団体に、この事実を報告し協力を要請する。そして取調官-警察に対して人権侵害・差別の責任を追及し、公の場における釈明・謝罪を求める。警視庁はただちに渋谷2号を釈放せよ。2名の取調官、警視庁渋谷警察署は謝罪せよ。(下線部分は私)
担当弁護士が抗議文を出してることから、これは接見した弁護人からの話と思われます。きっとこういう取調(どこが取調なんだか?)が行われているだろう事は想像にかたくありませんでした。
警察は取調の可視化に対して「取調べが録音・録画されると被疑者が真相を話したがらなくなるので、取調べの可視化は、事件の真相解明の妨げになる」といまいち腑に落ちない理由をあげて頑強に抵抗しています。
しかしこれで何故警察が可視化に抵抗するかわかるというもの。
可視化されたらこんな違法な人権侵害が出来なくなるからです。
逮捕された三人が公務執行妨害でなかったことは、ほかならぬ警察自身が一番よく知っています。だから捜査にまるで関係ないこんな酷い屈辱を味わわせているのです。
麻生様に歯向かう不届きな貧乏人を懲らしめるためなら、国連人権委員会の再三の勧告をまるで挑戦するかのごとく無視したって平気です。素晴らしい忠誠心ですね。もちろん弁護人の抗議文も華麗にスルーでしょう。
同じ日本人で居ることがつくづく恥ずかしくなります。
このような人権侵害を平気で行う渋谷警察署に強く抗議するとともに、国連人権委員会の勧告を速やかに受け入れ、刑事手続のあり方を早急に見直すことを要求します。
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