当のアメリカでさえ、そこまで沖縄に力ずくで基地やヘリパッドを強要するべきではないだろうという声があがっているのに、なおも沖縄の人々を問答無用で蹂躙し、アメリカ様に忠誠を尽くし続けている日本政府。
「まあまあそう仰らずにご主人様、わたくしめが必ずお気に召す新基地やヘリパッドを貢がせて頂きますから」と、とことん媚びを売っている日本政府って骨の髄まで腐った傀儡だと思わざるを得ない報道をいくつか記録しておきます。
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低気温のエクスタシーbyはなゆー 〔沖縄〕米有力メディア「高江ヘリパッド強行工事は誤りである」 アメリカ大手ニュースサイト「ハフィントンポスト(HuffingtonPost)」http://www.cnn.co.jp/business/30001732.html http://jp.techcrunch.com/archives/20110206we-have-a-new-uber-boss-and-shes-greek-aol-buys-huffpo-for-315-million/ はアメリカ国際戦略研究所の共同代表の寄稿を掲載した。 「高江ヘリパッドの工事を強行し、維持費その他にやたらとカネがかかるオスプレイを配備することは沖縄県民の民意に反するばかりでなく、国防費軽減を願うアメリカ国民の民意にも反する」 「日米両国政府はもっと自国民の声に耳を傾けろ。ゴリ押しはするな」 との主張。 ↓ ☆Okinawans Continue to Resist in Takae (ハフィントンポスト)http://www.huffingtonpost.com/john-feffer/okinawans-continue-to-res_b_828102.html But the Japanese government has essentially knuckled under to U.S. pressure to move forward with the agreement. Building these helipads in a subtropical forest, with a wide range of unusual wildlife, is all part of the deal. The recently re-elected Okinawan governor Hirokazu Nakaima opposes the relocation plan. And, according to Pacific Daily News, "Nakaima may actually have the authority to disrupt the plan because of his authority under the Japan Public Water Reclamation Act, which gives the Okinawa governor final authority over reclaimed land." Washington has said that it won't move forward on the deal without local support. The Osprey is a budget-busting beast. The Okinawans don't want it. Both Tokyo and Washington are desperate to trim spending. The V-22 is one animal well worth driving toward extinction.
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琉球新報 辺野古「強行は無謀」 米有力外交専門家が論文2011年3月1日 Tweet ジェラルド・カーティス氏 【東京】米国の有識者で知日派として知られるジェラルド・カーティス米コロンビア大学教授が28日までに「日米関係の将来」と題した提言文を発表し、米軍普天間飛行場の辺野古移設の強行は「無謀」だとし、沖縄の反基地感情をこれ以上高めないためにも在沖米軍を削減すべきだと提案した。22日に日米の国会議員が出席し都内で開催した新・下田会議に寄稿した。米国内でも発言力がある古参の知日派だけに、今後の普天間飛行場の返還・移設問題に一定の影響を与える可能性がある。 論文は、沖縄での基地を取り巻く現状について「沖縄に米軍基地が多すぎるのは否定できない事実だ。県民が辺野古移設を受け入れる可能性は極めて低い。新基地を建設するのではなく、米国は強制される前に迅速に沖縄の軍事プレゼンスを削減すべき」だと主張している。移設強行は「沖縄の反基地感情を悪化させ、沖縄における米国の軍事的プレゼンスそのものを危険にさらすことになる」と警告した。 同氏は日米同盟を支持し、長期的安定の必要性を強調する立場から「米国は最終的に日本国内の米軍専用基地をなくし、自衛隊基地内に米軍を置くことを支持すべきだ。基地共有は日本における米国の軍事プレゼンスを政治的に可能にするための最善の方法だ」と提案した。 普天間問題が膠着(こうちゃく)状態に陥った責任は「日米双方にある」と指摘。民主党政権発足直後の2009年10月に来日したゲーツ米国防長官が高圧的な態度で同問題の早期解決を迫ったことは「オバマ政権として適切ではなかった」と批判。さらに、自民党政権下でも10年以上辺野古移設が実現しなかった事実に触れ、移設が滞っている責任について「鳩山由紀夫前首相だけに(責任が)あるわけではない。辺野古移設計画ははじめから欠陥があった」と分析した。 新・下田会議は、戦後の日米関係の再構築を目的に、民間の政策対話機関として1967年に初開催。以後、日米両国の政治家や有識者が出席し、94年まで重要な政治課題が出た時など継続的に開催されてきた。米軍普天間飛行場移設問題が日米間の重要な政治課題となっていることなどから、17年ぶりに開かれた。 ………………………………………………………………
いくら日米同盟を堅持する立場だったとしても、住民の意思を無視して踏みにじる独裁政権のごときやり方はよくないと考えるのが民主主義国家なら普通の発想です。ハフィントンポストもジェラルド・カーティス氏も、そのへんの感覚は真っ当なわけです。
これはアメリカが戦略的に見て沖縄をさほど重要視しているわけではないことも根底にはありましょう。
また、米軍は「日本を中国や北朝鮮の脅威から守るために」駐屯しているわけではないので、米軍駐留は日本の防衛のため、抑止力のため、なんてのは話にならないことも既に述べてきました。
それなのに日本の国家は、座り込みに参加していた無抵抗の女性に暴行したり暴言を吐いたり、東京でのデモ参加者に警察が暴行して不当逮捕などの弾圧を行ってまで工事を強行しています。
その他にこんな危険行為もしていたことをメモ。
◆琉球朝日報道放送部
2011年2月14日 18時29分高江ヘリパッド建築現場 建築資材頭ごしに 東村高江区のアメリカ軍のヘリパッド建設現場では14日も建設に反対する住民らと対立した末、頭ごしに建築資材を投げ入れる異常な状況になっています。 14日昼前、トラック3台と共に現場に現れた防衛局の職員らは「日米合意による正当な移設工事だ」と主張し作業に入ろうとしましたが、住民らは「抑止力もウソだった。これ以上県民の生活を犠牲にするな」と建設中止を求めました。 そのあと、トラックの前に立ちはだかる住民の頭上から山の中に建築資材を次々と投げ込んでいきました。山城さんは「人がいるのに頭の上からどんどん投げいれていく。こんな危ないやり方はない」と訴えました。 工事は2月いっぱい続く見込みで、現場の疲労と緊張はピークに達しています。
民主的な手続を無視してこういう暴挙をごり押しできる感覚は、絶対に民主国家の感覚ではありません。
ちなみに米軍ヘリによる度の過ぎた嫌がらせをされたこともあります。
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琉球新報 高江テント損壊「中に人がいたら…」 目撃の山城さん、恐怖「狙われている」 2010年12月24日 超低空飛行の米軍ヘリによる被害を受けたテントの前で状況を説明する山城博治さん=23日午後9時5分、東村高江 【東】米軍ヘリの風圧で倒され、折り重なる椅子やテーブル。地面に散らばる割れた茶わんのかけら。天井代わりのビニールシートはひもがちぎれ、だらりと垂れ下がっていた。ヘリパッド建設に反対する座り込みテントを「狙い撃ち」したかのような米軍ヘリの民間地上空での低空飛行。座り込みを続ける「ヘリパッドいらない」住民の会や支援者から「反対運動に対する威圧だ」と批判の声が上がった。 23日夜、沖縄平和運動センターの山城博治事務局長は、テント横に止めた車の中で寝ていた。午後7時45分ごろ、近づいてくるヘリの音に気付いた。「こんな時間にも演習するのか」。この日は昼からヘリが演習を繰り返していたが、この時は様子が違った。 いったん基地内に入ったヘリは戻り、上空約15メートルで止まった。次の瞬間、風圧で車の周りの枯れ葉がぐるぐると舞い始め、車はぐらぐらと揺れた。「狙われている」。恐怖を感じる山城さんの耳に、テントから「がちゃん、がちゃん」と食器が割れる音が聞こえてきた。 1分ほどしてヘリは去った。山城さんがテント内を確認すると中はめちゃくちゃに。道路には風圧で飛ばされた雑草の切れ端が散らばっていた。 山城さんは「テント内に人がいれば、けがをしていた。こんなものは訓練ではない。威圧するために狙い撃ちしたとしか思えない」と語気を強めた。 住民の会の森岡浩二さんは「こういう被害があるからヘリパッド建設に反対している。ヘリパッドが増えたら被害は増大する」と不安げな表情を浮かべた。
ハイ、政府がこんな米軍の暴力行為に抗議するわけありませんね。政府自身が暴力的に住民を弾圧してるんですから。
米軍もアメリカの基地周辺住民にだったらこんな真似は絶対しないでしょう。これは明らかに沖縄人蔑視です。
米軍駐留国のうち、米軍が地元住民にここまで傍若無人に振る舞う国ってあるでしょうか?
そしてその国の政府が米軍のためにここまで自国民をいじめる国って他にあるでしょうか?こんな植民地根性丸出しなのは日本くらいのモノでしょう。
そんななか、基地問題で今ひとつ信用しきれない仲井真知事が高江についてこんな発言を。
知事「進めるべきだ」推進を強調 高江ヘリパッド 2011年3月1日 県議会(高嶺善伸議長)の2月定例会は2月28日、一般質問2日目の質疑を行った。東村高江の米海兵隊ヘリパッド新設工事に関し、仲井真弘多知事は「(米軍基地)整理・縮小という点で必要だ。返還に伴うもので(工事は)進めるべきだ」と明言した。照屋大河氏(社民・護憲)への答弁。 (引用ここまで)
仲井真さん(怒)!
政府が沖縄で現在進行形でやってることを見ていると、もう政府閣僚って、政治家としてどうこうというより人間としてどうなのよ、日本国民の代表たる政治家失格というより、人間失格じゃないの?と言いたくなります。 ところで、おまけです。
日本政府がこんなことしていたことがあらたに発覚。
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琉球新報 基地雇用 外国人50人 「思いやり予算」で給与 2011年3月2日 在沖米軍基地従業員の国籍別雇用(人) 日本政府が“思いやり予算”で雇用する県内の米軍基地従業員に、フィリピンや米国など外国籍の従業員が2009年度で50人いることが1日までに分かった。沖縄防衛局が琉球新報の取材に答えた。基地従業員の給与は日米地位協定で米軍が支払うこととされているが、日米の特別協定で日本側の負担が続いている。専門家は「外国人従業員の給与までも日本政府が支払う意味があるのか」と疑問視する。法律上の根拠がないまま日本の税金で外国人従業員を雇用する現状に批判の声が上がりそうだ。外国人基地従業員についての実態が分かったのは初めて。 沖縄防衛局によると、50人の内訳はフィリピン人が最も多く28人、続いて米国人が8人、韓国人5人、その他が9人だった。外国籍の基地従業員総数は統計が残る07年度は41人、08年度では46人で年々、微増している。 日本国籍を有することが採用条件となっている国家公務員と違い、日米間が締結する基地従業員に関する労務提供契約には一部制限はあるものの、採用に国籍条項はない。同局は「(外国人基地従業員採用の)経緯については承知していないが、1957年の締結時からの規定となっている」と述べた。 本間浩法政大名誉教授(国際法)は「日本の税金で外国人基地従業員の給与も支払う必要があるのか、国民の同意を得ること、つまり給与に関する法律的根拠付けをしなければならない。今のままでは財政上も問題がある」と指摘する。 全駐労沖縄地区本部や県はこれまで、県内の高い失業率を背景に地元から採用するよう国などに要請してきた。 同地本の与那覇栄蔵委員長は「国が雇用する基地従業員に外国人がいるとしたら問題だ。まずは実態を調査し、対応したい」と述べた。(問山栄恵)
確かマニフェストでは思いやり予算も仕分けだと大見得切っておいて、実際に何を仕分けたかと言えば米軍基地で働く日本人労働者の給料。蓋を開けてみれば、仕分けの痛みを被ったのは日本人労働者だけで、米軍は痛くも痒くもなかったという案配だったのに呆れたのを覚えています。
それでいて日本が負担する必要のない外国籍労働者の給料は日本が出して差し上げるって、どこまで自国民を卑下しバカにするのでしょうかこの国の政府は。アンクルトム根性炸裂ですね。
こういうのを「自虐的」って言うんじゃないですか?
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