「抑止力というのは後付の方便だった」鳩山さん、こんなふざけた言い訳が通用すると思っているのですか
- 2011/02/14
- 13:00
◆沖縄タイムス
鳩山氏「抑止力は方便」本紙インタビュー
辺野古回帰 理屈付け
普天間移設 戦略の欠如 陳謝
2011年2月13日 09時15分
【東京】鳩山由紀夫前首相は12日までに沖縄タイムス社のインタビューに応じ、米軍普天間飛行場の移設をめぐる政権時の取り組みや対米交渉の全容を語った。移設先を名護市辺野古と決めた理由に挙げた在沖海兵隊の抑止力について「辺野古に戻らざるを得ない苦しい中で理屈付けしなければならず、考えあぐねて『抑止力』という言葉を使った。方便と言われれば方便だった」と弁明し、抑止力論は「後付け」の説明だったことを明らかにした。
さらに「海兵隊自身に抑止力があるわけではない。(陸海空を含めた)四軍がそろって抑止力を持つ。そういう広い意味では(辺野古移設の理由に)使えるなと思った」と語った。前首相が抑止力を後付けとする理屈を挙げたことで、あらためて日米合意の是非に関して論議を呼びそうだ。
2009年12月上旬に現行案での決着を逡巡(しゅんじゅん)したと明かした上で、その時点でホテル・ホテル訓練水域の制限解除など、昨年5月の日米合意に盛り込まれた負担軽減策の骨格は米側から引き出せていたと指摘。「軽減策とのパッケージで辺野古に理解がもらえるか考えたが、政治的に持たないと判断し(移設先決定を)延期した」と述べた。
日米合意の直前には沖縄、日本政府、米国の三者による協議機関の設置構想を持ち、5月の2度目の来県時に仲井真弘多知事へ打診したと明かした。知事が「知事選前にそのようなことはできない」と話したため、構想を断念したという。
決着期限を10年5月としたのは7月の参院選の争点化を避けるためだったと明言。5月の大型連休に渡米しオバマ米大統領との直接交渉を検討していたとし、実現できなかったことを「後悔している」と振り返った。
09年の衆院選で「最低でも県外」と掲げたことについては「民主党の沖縄ビジョンに書かれていることを言った。順序立てた見通しがあったというより『しなければならない』という使命感だった」と述べ、戦略性が欠如していたことを認めた。結果的に実現できなかったことには「詰めの甘さがあった。申し訳なく思っている」と陳謝した。
県外の移設先として鹿児島県徳之島を模索し始めたのは09年内の決着を先送りした直後だったとし「地上部隊を沖縄に残してヘリ部隊だけを移すとなると距離的にギリギリと考えた」と説明。徳之島が自身の「腹案」だったと明かした。
[ことば]
抑止力 軍事・外交戦略上の用語として、一般的には、部隊や武器を保有して、いつでも報復できる構えを維持することで、相手国からの攻撃や侵略を未然に抑え込む能力のことを指す。鳩山前首相は米軍普天間飛行場の沖縄県外移設を断念した理由を「学べば学ぶにつけ、海兵隊のみならず沖縄の米軍が連携して抑止力を維持していると分かった」と説明していた。
「軽い」前首相に怒り
後悔するより日米合意見直しを
名護や宜野湾 市民ら責任指摘
2011年2月13日 09時21分
「あまりにひどい」「日米合意を見直すべきだ」―。鳩山由紀夫前首相が米軍普天間飛行場の移設先を名護市辺野古に決めた際、その理由に挙げた「海兵隊の抑止力」は後付けだったとの発言に、日米合意で移設先とされた名護市や、日々の騒音や墜落の不安にさらされる宜野湾市の関係者などからは、激しい怒りの声が上がった。
稲嶺進名護市長は「国のトップである首相の発言が、こんなに軽々しいものだったとは考えられない」と述べ、無責任な対応に憤りをあらわにした。
辺野古に戻そうという官僚の抵抗があったと、鳩山氏が明かしたことには「政治主導と言いながら結局、官僚の壁を越えられなかった。それが原因で、沖縄の混迷の状況が生まれている。非常に大きな責任がある」と指摘した。
鳩山氏が「公約を実現できず後悔している」と述べたことには「当時の状況を踏まえて、日米合意を菅首相に見直すよう伝え、民主党内でもあらためて、議論してほしい」と要望した。
キャンプ・シュワブ前で毎週ピースキャンドルを続け、移設反対を訴える渡具知武清さん(54)は「鳩山さんが県外移設に向けて具体的に動いたとは思えない。テーブルの上だけで議論したのだろう。結局、辺野古への逃げ道を残していたということだ」と怒りを抑えきれない。
宜野湾市の山内繁雄基地政策部長は「海兵隊が抑止力にならないことは、運用の実態をみれば分かることだ」と切り捨てた。「それなのに菅首相が辺野古移設を引き継いでいるのはおかしな話だ。沖縄に海兵隊は必要ない」と批判した。
「ひどいねえ、ばかにした話だ。あきれてしょうがないよ」。普天間基地爆音訴訟団幹事の栄野川安邦さん(77)は落胆した。「県民を愚弄(ぐろう)している。沖縄を政治の道具に利用しているようにみえる」と憤った。
我部政明琉球大学教授(国際政治)は「鳩山さんが辞めるよりも公約を守るために続けることが、政権交代後初の首相としての責任の取り方だった。辞めたことで、次の菅首相は沖縄の基地問題の責任を逃れたかのような形になった」と指摘。「(辺野古回帰を)官僚の責任にしているが、閣僚などの批判はしていない。首相としてのリーダーシップの自覚のなさが発言に表れている。米国と交渉する準備すらできていなかった」と指摘した。
「辺野古に戻らざるを得ない苦しい中で理屈付けしなければならず、考えあぐねて『抑止力』という言葉を使った。方便と言われれば方便だった」
このカミングアウトには絶句する他ありません。
アメリカとまともに交渉する前の段階で既に腰砕けになった自分の体裁を繕うため、苦し紛れに「知れば知るほど抑止力のために必要」と嘘の言い訳をしたというのです。
ハトヤマシには二度と沖縄に向ける顔などありますまい。いえ、沖縄だけでなく全ての国民に向ける顔がないはずです。一体どの面下げて議員バッジをつけて国会に居座っているのでしょうか。
申し訳なかったと恥じ入る気持ちが本当にあったのなら、一度表明した引退をやすやす撤回などしなかったでしょう。ハトヤマシの恥知らずぶりは常識ではかりかねます。
常人離れした感覚の持ち主ですから、ひょっとしたら、こういう告白をすれば「鳩山さんも苦しんだんだね」と同情を買えると考えたのかもしれませんね。
菅総理も最低総理にちがいありませんが、ハトヤマシだけには批判されたかないでしょう。
ハトヤマシは即刻議員をやめるべきです。
そして、ありもしない「抑止力」を理由に辺野古移転を強制することが誤りであることがまたひとつはっきりしたのですから、政府は直ちに日米共同声明を見直し、辺野古移転を取りやめ普天間基地を撤去すべきです。
先日書いた高江の工事強行と言い、沖縄を愚弄するにも程があります。
政府による沖縄弾圧は、もう、国家による許されない人権弾圧として国際社会に広く訴えていかないといけないのではないでしょうか。
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