このごろ飛ばしっぷりが更に加速してきたハシモトシですが、ついに独裁者宣言か?!と見まごうような発言が出ました。2割しかいない少数派の府民さんからのネタ提供に感謝です。
◆産経ニュース
政治介入?「知事として府研究会に抗議」 橋下維新の都構想NOに
2010.12.24 14:24
大阪府の橋下徹知事は24日、自身が代表を務める地域政党「大阪維新の会」が掲げる「大阪都構想」について府の自治制度研究会が「導入は困難」としたことについて、「府の一研究機関が政治団体に間違ったコメントをするのはやってはいけないこと」と述べ、知事の立場で研究会に抗議する考えを示した。
橋下知事は研究会について、「大阪都の前提条件も誤解している。僕ら(維新の会)は東京都制度から変えようと考えている」と指摘。
また、府と大阪市が政策調整を行う府市協議会の設置について、研究会が知事に提案することについては「協議は必要だが、今の大阪府と大阪市で10年、20年も議論している余裕はない。大阪都にして、都と特別区で協議すればいい」と主張。府市再編が協議の前提との考えを示した。
◆asahicom
「大阪都は困難」 橋下知事設置の府研究会
2010年12月23日
「大阪都は困難」 橋下知事設置の府研究会2010年12月23日
新たな大都市制度を議論するため、大阪府の橋下徹知事が設置した府自治制度研究会(座長=新川達郎・同志社大大学院教授)は22日、知事への提言をとりまとめる最終会合を開き、府と大阪市の役割分担を明確にするため再編が必要としながら、知事が目指す大阪都構想の導入は困難とする意見で一致した。また、再編にあたっては府市が協議し、合意できない場合は住民投票を実施することも提案するとした。
最終案は1月、橋下知事に提言される。同研究会は橋下知事の肝いりで4月に発足。行政や財政の専門家ら5人が9回の議論を重ねてきた。
この日の会合では、東京都をモデルとした都制度について、特別区に分割しても市より財源や権限が弱いため自治体としての力が発揮できないことから「導入は困難」と一致した。委員から「ポピュリズム(大衆迎合)にならないよう」「一時の熱狂に踊らされないように」との意見も相次ぎ、住民が判断できるように制度の長所や短所を明確に示す必要があるとした。
一方で、現在の府と市は「責任の所在が不明確な『もたれあいの関係』」と指摘。政令指定都市制度は「住民の意向が反映されにくい」とし、人口267万人の大阪市を人口10万~30万人規模の一般市に再編する「分市」案や、ロンドンのような小規模な区などと広域の行政体を設ける案を提言するとした。
橋下知事は22日、出張先の香港で「行政として意見はしっかり受け止めるが、政治活動は別」と話した。ポピュリズム批判には「有識者は制度に意見を述べればいい。政治的領域に踏み込むのは越権」と非難した。(池尻和生)
第三者機関を設置して検討を依頼すると言うことは、独立した第三者としての自由な意見を求めるということです。それなのに自分の意に沿った意見を出さなかったら非難するって・・・だったら研究会なんか設ける必要ないじゃないですか(呆)
それに極めつけが
「有識者は制度に意見を述べればいい。政治的領域に踏み込むのは越権」な、なんだってーーーーーー!?(MMR風)
ここは2割しかいない少数派の府民さんのコメントをそのままお借りしましょう。
バカ殿が選んだ研究会にしては極めてまともな提言ですね(というか都構想自体が馬鹿げているんですが)。それに引き換えバカ殿様は自分に反対するものは自分で選んだ研究会でも逆ぎれですか。いつものことながらあきれて物が言えないです。それにしても「有識者は制度に意見を述べればいい。政治的領域に踏み込むのは越権」ってどういう感覚なんでしょうか。我が国は確か主権在民の国で、国民が政治に対し意見をいう自由も保障されているはずなんですが。それとも自分の支配地は違うんだとでもいいたいのでしょうか。(赤字は私)
有識者には政治に踏み込む権利がない?
主権者は知事であるオレ様だ、一般市民は政治に口を出すな、とでも?
これが独裁者宣言でなくてなんでしょうか。大坂都構想について考察しているこちらのブログから引用させて頂きましょう。
◆橋下知事の大阪都構想を、きちんと考えてみる橋下知事が、大阪府自治制度研究会へ抗議するとしたことの重み
(引用開始)
まず、大阪府が設置した第三者による研究会が、特別区制度の問題点を指摘し、大阪都構想を困難としたことの意味は大きいと思います。
こういった研究会は、大阪府に協力的な学者さんなどを集め、府職員(=事務局)が作った原案を、府職員の作った資料と府職員の説明の下、委員から出された意見を原案に反映させて提言を作っていくので、大阪府の意向がそのまま提言となり易いものです。研究会設置の意図も、大阪都構想の理論的な根拠を府の職員に作らせ、第三者機関のお墨付きを貰うことだったはずです。(事実、議事録を見ても、事務局が大活躍しています。)
そのような研究会ですら、特別区といった形で大阪市民(や堺市民)の自治権を制限するような方策はまとめることができず、府市がきちんと時間を掛けながら、分市案を協議するよう提言するところまでしか、持っていけなかったのですから。
橋下知事は「大阪都の前提条件を誤解している。」と発言されてますが、内容を明らかにしていないのに、誤解も何もあったものではありません。説明をしていない以上、(著しく不合理でない限り)それぞれの想定で議論されるのは当然で、現実に存在する東京都を念頭に議論されるのは、自然なことです。
しかし、この件で重要なのは、橋下知事が「『府の一研究機関が政治団体に間違ったコメントをするのはやってはいけないこと』と述べ、知事の立場で研究会に抗議する考えを示した。」ことです。
第一に、内実はどうであれ、公式には大阪府は大阪都構想に一切関与していないことになっています。この発言は、大阪都構想を掲げる大阪維新の会代表の橋下徹氏が、大阪府知事の立場を私的利用して、第三者による研究会へ圧力をかけると宣言している訳です。
さすがにこれは、まずいはずです。
ちなみに、抗議を大阪府知事として行うのではなく、大阪維新の会代表として行うのであれば、大阪府知事の橋下徹氏は、第三者機関の中立性を保つために、断固拒否しなければなりません。大阪市が「大阪市の分割などとんでもない。」と抗議してきた時に行うであろう対応と同様に。
第二に、大阪都構想が府の政策であろうとなかろうと、第三者を集めて研究会を行うというのは、委員さんそれぞれの知見をもって、自由な議論を行ってもらい、その結果を提言する場のはずです。(例え、内実が府職員が主導する議論の場としても、建前はそういうことです。)
そこで行われた議論が、大阪府知事の主催する政治団体の主張と反するからといって、封殺しようとすることは、一種の言論統制です。
これまでこのブログでは、橋下知事の指向する政治体制を「集権的」と表現してきましたが、今回はあえてこの表現を使います。橋下政治の「独裁的な面」が綻びから見えてしまったのではないかと。(わたしは、権力者が、権力者の意に副わない発言などを抑圧しようとする行為を、「独裁的」と思います。)
(引用ここまで)
ハシモトシの御用研究会ですら都構想にはイエスをだせなかった
そしたら「間違ったコメントを出すな」「有識者が政治領域に踏み込むなど越権行為だ」という言語道断の発言
しかもこの発言は、府知事という地位を利用して一政治団体である大阪維新の怪の思惑を通そうとした、いわば「公私混同」発言
・・・いやはや、もうめちゃめちゃですこのワガママ駄々っ子独裁者ぶり。
こんな独裁者を東京の次に大きい大都市の首長に据えているなんて、民主主義国家として大恥ではないでしょうか。
んで、さすがに独裁者ぶりへのツッコミもあったとみえて、それに対するハシモトシの返答がこちら。
政治手法が「独裁的」との指摘があることについて「選挙制度の破壊やメディア規制なんて自治体の長ができるわけがない。立法権も軍事力もない」と否定した。
(スポニチより http://www.sponichi.co.jp/society/news/2011/01/05/02.html)
は?自治体の長として政治手法が独裁的だって言われてるのに、自治体の長は「選挙制度の破壊やメディア規制できるない」とか「立法権や軍事力を持ってない」とか全く関係ないでしょうに、なんとまあお粗末な話のそらし方(呆)
スポニチでは更に次のように報道されています。
橋下知事「大阪都」構想で「議論より実行が重要」
大阪府の橋下徹知事は年明け初めての4日の記者会見で、大阪市解体を柱とする「大阪都」構想に関し「人が死ぬような問題は徹底して議論するが、そうでないものはやってみることが必要だ」と述べ、議論以上に実行していくことが重要との認識を示した。
都構想の具体像が示されていないとの批判をかわす狙いもあるとみられる。「五分五分ならやるという意気込みが必要だ」とも述べた。
同時に「政治家が(物事を)動かしていくには、言葉にバズーカ砲や弾道ミサイルぐらいの威力を込めたメッセージを発しないといけない」と述べ、あえて攻撃的な姿勢を取る考えを明らかにした。
具体像も呈示できないくせに、議論なんかしてないでやってみろとは無責任極まりないです。ハシモトシの薄っぺらな思いつきで府の構造をいじりまくられてはたまったものではありません。大阪府はハシモトシのお試し品やおもちゃじゃないのです。
でもって、「政治家が(物事を)動かしていくには、言葉にバズーカ砲や弾道ミサイルぐらいの威力を込めたメッセージを発しないといけない」
これって、完全に「オレはポピュリスト」宣言じゃないですか。
過激な発言を言いたい放題放言することは、タダの「大衆煽動」であって、これを「リーダーシップ」と勘違いしてはいけないと思います。
こんな人間が府知事をつとめていることを日本のマスコミは問題視しません。
こんなていたらくでは、もし中央で軍事独裁政権が樹立しそうになることがあっても一切批判しないで大政翼賛報道するであろう事は想像に難くないですね。
- 関連記事
-
スポンサーサイト