資本主義経済下では、好景気、不景気の景気循環の波が繰り返し交代でやってくるのは資本主義の宿命だと授業で教わりました。資本主義では不景気は一種の天災のようなもの、やがて嵐は去り、景気回復が訪れるものです。
現在は「百年に一度の不況だ」などとよく言われます。
あたかも、たまたま稀有な天災に襲われる不運に巡り合わせてしまったかのにように聞こえます。
だから、みんなで痛みを分け合って堪え忍びましょう、などとまことしやかに言い含められるのです。
でも、現在の貧困、格差、就職難などのあらゆる不況の苦難は、資本主義の避けられない景気循環の宿命ではありません。
明らかに、欲の皮の突っ張った財界とそれにお仕えする愚かな政府が
故意に引き起こした人災です。
政府が新自由主義路線をとらなければ、貧困が広がることもなく、内需が落ち込み不景気が続くこともなかったでしょう。今だって、政府が早々に財界の下僕をやめ、新自由主義路線と決別した政策に大きく舵を切ればまだ間に合います。
実際、社会民主主義路線に転換した国は持ち直しているのに比べ、とっくに破綻した新自由主義にいつまでもしがみついてる国(日本とアメリカ)だけがどんどん没落している、というのが現実なのです。
なのに愚かにも目先の欲に目がくらみ続ける政府様は、災害を引き起こした責任を取って態度をあらためようとは絶対にしません。
だから人災なのです。
つい先日、政府は法人税を5%引き下げることを決定しましたから、財界様だけがますますメタボになり、ますます日本全体の地盤沈下に拍車をかけるでしょう。
財界様が肥え太り、それに反比例して大多数の国民がやせ細っていく様は、まるで骨粗鬆症が進行する骨で肥満体を支えようとするようなもの。スカスカの骨では体を支えることはできず、いつか崩れ落ちます。
この国は、政府やマスコミが率先して国民を貧困に陥れ、国を沈没させようと一生懸命頑張る、世界でも非常に珍しい国です。
だから、ただ辛抱強く待ってるだけでは100%悪化します。いくら堪え忍んだって二度と回復の波が来ることはありません。
待ってるだけではダメなのです。
追記:是非こちらのリンク先を全文ご覧下さい
◆
村野瀬玲奈の秘書課広報室資本主義ってそういうことだったのか!
(引用開始)
財務省の政府税調向けの公開資料でも法人税引き下げ分を内部留保にまわすとする企業が最も多くて25%とトップでしたから、法人税下げが雇用や給与や設備投資に回る割合は少ないだろう予想されますが、それでは経済成長にどのように寄与するのかさっぱりわかりません。黙ってお金を持っていればそれだけで経済が活性化されるのでしょうか?楽でいいですね
(略)
新自由主義、もとい、強欲資本主義の教義・信仰によると、富裕層が栄えることによってそのおこぼれが貧困層にもしたたり落ちてくる(トリクルダウン)ということになっていますが、生活のゆとりという点からみて、全然そんなことはありませんでした。トリクルダウンという教義・信仰は誤りだと証明されつつあるといっていいと思います。
法人税を下げ、消費税を上げれば経済成長があるとお財界様は言います。でも、その結果は、富裕層がますます栄え、平均的、あるいは貧困層に属する一般生活者がますます苦しくなるだけです。今までがそうでした。これからも経済成長路線を続けるなら、特に社会保障抑制路線の日本では、一般生活者はますます苦しくなり続けると予想されます。
(引用ここまで・太字は私)
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