（ひとこと）予備校生を逮捕する警察も一面トップで報道するマスコミもおかしい

京大入試問題カンニングの予備校生逮捕した警察はやり過ぎです。カンニング行為にまで国家権力がしゃしゃり出てくるなんて異常です。

凶悪事件の犯人じゃあるまいし、連日一面トップで報道し、護送車に大勢の報道陣が集まってまばゆいフラッシュをたきまくるマスコミの感覚も狂っています。明らかにこの予備校生をスケープゴートとして叩くよう煽っています。
こんなのが海外配信されたら、日本のマスコミはよほど暇なのかと呆れられるでしょうね。

以前も引用したことのある神保さんの一節を再度載せましょう。

それにしても最近の日本は、社会の共通の敵を見つけることに甚だ熱心のように見える。まずマスメディアがその先導役を務め、どこからか感情のフックを備えたネタを見つけてくる。そして、さんざん祭を盛り上げた上で、最後は真打ち登場とばかりに検察が現れ、悪者を退治して社会正義を貫徹する。それによって社会は溜飲を下げると同時に安堵感を得る。

今回は「安堵感を得る」ケースでさえありません。カンニングで社会不安はおきませんし「社会共通の敵」というほど大袈裟なものではありませんから、ただのフルボッコです。しかも相手は未成年。
これほど必要以上に大騒ぎされ追い詰められたら、この予備校生は世間から排除されて何もかも失い二度と立ち上がることができないかもしれません。社会はそれが望みなのでしょうか？

ターゲットを見つけたらみんなで血祭りに上げる。なんと殺伐とした社会でしょう、ぞっとします。

こちらのエントリーに私も賛成です。
◆Matimulog
news:カンニングで逮捕は行き過ぎだ