もともと街宣右翼には甘い日本の警察ですが、特に靖国周辺では時空系列が乱れてタイムスリップをおこしてるかの如く、いまだに戦前の特高と本質的に違わぬ様相をみせてくれることはこちらに書きました。
◆
靖国内は、日本国憲法が適用されない「治外法権」(注:画像は既に削除されています)
で、この8/15にこんなことがおきたようです。ヤメ蚊さんのブログから全文転載です。
◆
違法行為をする右翼はおとがめなしで、デモンストレーションをあきらめた抗議者は逮捕~非民主的な国日本 http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/57c46c7dcf9894b12070709056576acd
8月14日、靖国神社の戦争について果たす役割、靖国神社の強制合祀に反対する人たちのデモの監視弁護に参加した。この日、なんと右翼は、赤坂見附駅前で街宣車3台を警察が通行を規制した道路内に突入させ、デモ列のわずか数メートルのところを並走しながら、汚い言葉をがなり立てた【冒頭の写真・撮影ヤメ蚊 iPhone】。完全に警察官の制止を振り切っての行為であり、道交法違反はおろか場合によっては公務執行妨害も成立するような場面だったと思う。警察は、バリケードでいったん、街宣車を止めたが、すぐに解放したためか、しばらくしたら、また、同じ車と思われる3台が今度は、対向車線の追い越し車線側に車を止めて(完全に道交法違反)、同じくがなり立てていた。その後も解散するまで街宣車はつきまとった。彼らは、この行動後、悠々と自宅に帰っていった。
こんなことを抗議する側が行ったら即逮捕だったろう…。現に次のようなことがあったとされている。
◆ ◆ ◆ MLの引用開始 ◆ ◆ ◆
靖国神社周辺での弾圧に対する抗議声明
2010年8月15日正午過ぎ、靖国神社での黙祷儀式に抗議した人が2名逮捕されるという事件が起きました。救援会は以下のように当日の事件経過を確認しています。
当日正午前、靖国神社に抗議するために数十名の人々が集まっていました。しかしあまりにも多くの公安警察官と機動隊が行く手を阻んだために抗議行動は中止になりました。そのため抗議に集まった人々は、靖国神社の南門とは逆方向の半蔵門駅に向かって、大勢の警察官に囲まれながら歩道を歩いて帰ることになりました。
しばらく進んだ頃、右翼団体の車両が抗議者たちの前に突然停まり、車両から人が飛び出してきました。そのときです。周囲を囲んでいた私服刑事のうち2人がAさんに抱きついたのです。刑事らはAさんを他の人々から引きはがそうとしました。そのため、一時的に混乱が起きます。しかしそれも周囲の人々の抗議によって一旦は収まります。ところが先ほどの私服刑事はAさんの腕を掴んで離さず、Aさんは連れ去られてしまいました。このときAさんは身に着けていたTシャツを破かれています。さらに近くにいたBさんが人々からムリヤリ引き離され、倒されました。そこに4名の警察官がのしかかって暴行を加えています。彼は首を絞められ蹴られ、焼けたアスファルトに額を叩きつけられた上で引きずられています。そしてBさんは頭部と手に怪我を負ったまま連れ去られているのです。
その後分かったことですが、Aさんは「公安条例違反」、Bさんは「公務執行妨害罪」の嫌疑を不当にもかけられて逮捕されたのです。けれどもAさんは「公安条例違反」に当たるようなことをいっさい行っていません。彼らを含めた抗議者は、行動を中止した後に靖国神社から離れて引き上げる最中であり、警察発表にある「無許可デモ」などおこなっていないのです。さらにBさんに関しては、一部マスコミ(毎日、産経、時事通信)が「警察官に暴行した」などという誹謗を行っています。しかしこれは警察が流す嘘をそのまま報道したものであり、暴行されたのは実際にはBさんなのです。
これまでも国家権力による民衆への横暴は数限りなく行われてきました。
2人の仲間は決して暴力を振るっていません。むしろ暴力を振るったのは警察官です。民衆のものである天下の往来を歩く事を阻み、あまつさえ暴行し閉じ込める。暴力で相手を封じ込めようとしているのは一体誰なのでしょうか。
私たちはこのような横暴を決して許しません。これは国家権力による人類に対する冒涜であり侮辱です。私たちは不当逮捕に断固抗議するとともに、2名の即時の解放を求めます。
2010年8月17日
815救援会(2010)
◆ ◆ ◆ MLの引用終了 ◆ ◆ ◆
果たして、本当にそんなことがあったのか?
目撃した人の話などを直接聞いてみてほしい。
◆◆「靖国弾圧を許すな!警察は2名をただちに釈放しろ!8・26緊急集会」◆◆
○日時:8月26日(木) 午後6時半開場 7時~9時
○場所:渋谷勤労福祉会館2階第1洋室
(渋谷区神南 1-19-8)
http://www.city.shibuya.tokyo.jp/est/kinro.html
○主催:815救援会(2010)
○内容:
「815事件」概要/被弾圧者の状況/公安条例とは何か/アピール
※被弾圧者が解放された場合には奪還集会に切り替えます
8月15日、靖国神社での追悼儀式に抗議しようとした2名が不当逮捕されました。警察によるあまりの重警備に抗議を断念し、半蔵門駅に向かって帰る途中のことでした。
それから10日、2名はそれぞれ「公安条例違反」「公務執行妨害罪」の嫌疑で警察署に留置され続けています。警察は彼らを長期に勾留して日々5時間にわたる「調べ」を名目とした嫌がらせを繰り返し、うち1名の自宅を捜索しています。「おまえらの声は市民に届いていないぞ」「お盆に靖国神社に参拝することは日本人の風習だ」「逮捕はいい機会だから考え直せ」「仲間は自分のことだけしか考えていないぞ」「お前のことを真剣に考えているのは検察官と公安だけだ」取調室で繰り返されているのは、事件とはまったく無縁の嫌がらせです。
本来、「現行犯罪」での逮捕では警察が収集すべき証拠はすべて現場にあるはずです。よってこれ以上の勾留や捜索は無意味であり不要です。まして2名の思想・信条に立ち入り、本人を貶める言動を繰り返して誘導や圧迫を加えることは、黙秘権の侵害であり「調べ」でもなんでもありません。警察は2名の勾留をただちに中止し、不法な取り調べと捜索について謝罪し賠償すべきです。
公安警察が引き起こしたこの不当逮捕事件は、靖国神社に反対する意思自体を攻撃するものです。靖国に抗議する者を狙い撃ちにした逮捕は、死者を利用し、植民地支配を正当化し、人殺しを誉める神社への反対を妨げようとするものに他なりません。思想・信条や表現の自由を重視する立場としても、そして戦争や植民地支配に反対する立場からも、私たちはこの逮捕絶対に認めることができません。
救援会は逮捕された2名への弁護士接見、差し入れを支援しながら、即時釈放を求める活動を続けています。この集会を持つことで今回の弾圧の意味を議論し合い、いまだとらわれている2名への更なる支援を強めて行きたいと考えています。また、これまで弁護士費用含めて救援活動に多額の費用がかかっています。みなさまには緊急集会への参加と救援会へのさらなる支援をお願いします。
2010年8月22日
815救援会(2010)
◆ ◆ ◆ MLの引用終了 ◆ ◆ ◆
こういう問題を「左翼」の問題で、自分には関係ないというように考えること自体が、問題だ。中国での天安門の弾圧などは明らかにおかしいと思うはずだ。外国から見たら、靖国神社のあり方に反対する活動を行ったら警察が弾圧し、抗議者を妨害する右翼の横暴については警察が見逃すという状況は、天安門事件と同種のものとして映るはずだ。
よく言われることだが、無関心でいいのでしょうか?
団塊の世代は引退して時間があるわけです。いまの学生は就職への影響を恐れてこういう問題には取り組まない。ぜひ、自由な団塊の世代の方から、こういう問題に対する行動を始めてほしいと思う。
(太字は私)
靖国は日本の電波発信基地総本部のようなもの。民主主義的なものの考え方、人権の進歩の足を引っ張る精神的支柱がここにあります。
日本の民主主義は戦後65年たっても戦前を克服できていないこと、そしてこういう場所である靖国神社は、戦没者を悼み再び戦争の惨禍を繰り返さぬよう平和を誓う場所としてふさわしくないことを、このエントリーでも再度繰り返して強調しておきましょう。
靖国神社のあり方に反対する活動を行ったら警察が弾圧し、抗議者を妨害する右翼の横暴については警察が見逃す、という戦前の特高警察を地でいく警察の民主主義の蹂躙、人権弾圧に激しく抗議します。
日本は、有形力をもって権力行使する警察が民主主義を踏みにじるような思想に荷担して国民を弾圧する非民主主義国家であることがよくわかります。
また、既に何度か書いたことですがこれも付け加えておきましょう。
裁判所は勾留請求があったとき、不当な逮捕でなかったか、勾留する必要はほんとうにあるのかどうかを公正中立な立場でをチェックし、捜査機関による不当な身柄拘束を抑制チェックすべき役割を負っています。
しかし現実には裁判所は捜査機関べったり、ほぼ100%フリーパスで勾留請求を認め、公正中立なチェック機能を放棄していると言って過言ではありません。
お約束通り、この事件でも勾留請求は認められてしまいました。
勾留請求は通常の事件だと1回10日、2回まで延長可能で、その間可視化されていない取り調べ室で警察はやりたい放題です。
「おまえらの声は市民に届いていないぞ」「お盆に靖国神社に参拝することは日本人の風習だ」「逮捕はいい機会だから考え直せ」「仲間は自分のことだけしか考えていないぞ」「お前のことを真剣に考えているのは検察官と公安だけだ」
という嫌がらせで被疑者の人格や思想を踏みにじり放題(怒)
そういえば、麻生リアリティツアー逮捕事件でも、被疑者に対し被疑事実とは関係ない嫌がらせが行われましたね。
http://asoudetekoiq.blog8.fc2.com/blog-entry-34.html恣意的な弾圧を防止するような刑事手続がいまだに確立されていないこと(裁判所が公正中立な立場を実質放棄してること、取り調べ可視化がされてないこと、勾留期間が長すぎること等)、
また、どんなに不当逮捕に抗議しても警察の責任は全く追及されないおかげで、思想弾圧と言っていいような不当逮捕(例えば共産党のビラ、ポスター事件など)は次から次へ後を絶たないことに対しても、激しく抗議します。
本当に、日本てどれだけ非民主主義国家で人権後退国なんだと痛感します。
国粋右翼はやたら中国を敵視しますが、自分たちやニッポソの警察がやってることはまさに彼らが大嫌いな中国がやった天安門事件と同種同類、この矛盾は滑稽ですね。
- 関連記事
-
スポンサーサイト