野田総理が大飯原発再稼働を決めた日、官邸周辺で一万人を超える反対デモが行われました。
そのデモを海外メディアは伝えましたが、国内では赤旗を除く報道各社は一斉に無視。
村野瀬玲奈さんが、マスコミの黙殺と、海外の反応をまとめてくださっていますので、是非ご覧下さいませ。
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大飯原発再稼働反対の1万人デモを報道しないマスコミに理由を尋ねよう。http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-3517.html●
大飯原発再稼働に対する世界からの抗議行動http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-3527.htmlしかし昨日の大規模デモはとうとう国内メディアも報道しました。主催者発表によれば4万5千人だそうです。
海外では珍しくないでしょうが、日本でこれだけの規模のデモは非常に珍しいです。
反原発デモがこんな盛り上がりを見せる中、え・・・・!?と驚くようなニュースをメモ。
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中日新聞(2012/6/18) 日本学術会議議論2年 核のゴミ処分 地層方式困難 「現行方針転換を」
文字が見づらいかもしれないので書きおこししておきましょう。
原発から出る核廃棄物の処分はいいまだに受け入れが白紙だ。原子力委員会の依頼で、日本学術会議(会長・大西隆東大大学院教授)が解決の糸口を探るため二年前に議論を開始。だが今月上旬に出した結論は、地下深く埋める現行の処分方針では安全性の確保も受け入れ先を見つけるのも難しく、方針転換が必要として一から考え直すことを提起した。近く報告書をまとめるが、将来の負の遺産をつけ回す原発の問題点があらためて浮かんだ。
毎時1500シーベルト(150万ミリシーベルト)と人がわずか二十秒で死に至る放射線を放つ高レベル放射性廃棄物は、処分がやっかいだ。国は2000年に関連法を制定し、廃棄物をガラスで固め、地下三百メートル以上の地層に埋める「地層処分」方式を採用した。しかし処分場の受け入れ先はまったくめどが立っていない。
何とか打開策を見いだそうとした原子力委は10年、学術会議に知恵を出してもらうよう依頼した。
「研究者の国会」とも呼ばれる日本学術会議は人文、社会、自然科学などの研究団体から選ばれた会員でつくる。今回の「核のごみ」問題では、原子力工学や地質学、歴史、社会、経済などさまざまな分野の研究者で7件等位を組織し、議論してきた。
核のごみの放射線レベルが十分に下がるまでには十万年という時間がかかる。日本はもともと地震や火山活動が活発なことに加え、東日本大震災が発生した地殻変動も活発化している。
検討委は、そんな現実の中で、十万年安全だと説明しても住民の理解は得られないとみて、地層処分からの方針転換を議論。五十~数百年にわかって暫定的に貯蔵し、その間に抜本的な解決策を探る、と先送りの案も浮上した。
「将来世代にごみを送り続けるのは現代人のエゴだ」「未来の人類の知恵にすがらなければ、最終的な決定ができないとわれわれの限界を認めなければならない」
今日七日の検討委でもさまざまな意見が出た。結局、一致したのは、地層処分では住民理解は進まず、行き詰まりは解消されない、ということだった。
検討委は八月下旬にも報告書をまとめ、原子力委に提出する予定。検討委員長の今田高俊東京工業大教授(社会システム論)は「脱原発を進めても核のごみ問題の議論は避けられない。検討結果が、国民的な議論を呼び起こすことを期待している」と話した。
な、なんだってーーー!?(by MMR)十万年も出続ける放射線は私たちの科学力ではお手上げだから、せめて土の中に埋めて臭いものに蓋、見えなければ存在しないことにできる計画だったのに、地層処分さえ無理とは。
今まででた核のゴミはどうすればいいんですか?
そして原発再稼働によってますます増え続けるであろう核のごみは一体どうしろと・・・
野田総理、「私が責任を持ちます」と断言なさいましたね?
早速出番です。
責任とって地層処分さえできない核のゴミの行き場を何とかしてください!
あれだけの反対を押し切って再稼働したんだからそのくらい当然でしょう?
玲奈さんは、
こちらのエントリ-で、「原発がないと停電するぞ、経済が停滞するぞ、...」と政府が恐怖によって原発稼働を強制するのは「テロリズム」だ、と仰っていますが、激しく同意です。
一方、地層処分の当てが外れ、地中に埋めて先送りにしてごまかすことさえできなくなったやっかいな核のゴミがこれからどんどん溢れ続ける・・・この恐怖を強いられることもまた、テロリズムだと言えるでしょう。
政府は二重の意味でテロリストなのではありませんか?
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