コメント
民意を反映しないといえば…。
消費税に関して、既にご存知とは思いますけど、毎日新聞のサイトにこんな記事が↓
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100713ddm002010098000c.html
消費税増税に反対する人は、日本国内では少なくない、おそらく多数派だと思うし、「消費税10%が民主党を負けさせた」というのも、今回の参院選の結果分析でよく見る見方なのですが、実際にはこのようなありさまです。
憲法でも同様のことが起きていて、しかもその傾向はより顕著に現れていますね(9条改正の賛否は国民の間ではほぼ拮抗する場合が多いのに、国会議員に限ればその勢力比は圧倒的に一方に偏っています)。
これは”制度の問題”だけでは説明できない問題だと思います。おそらく多くの人は、二大政党制が、実際にはわたしたちにまったく「選択肢」を示してくれない(=自民と民主ってどう違うの?)ことを感じ取りつつあるのではないかと思うのですが、そこで有権者が「選択肢がない」と感じてしまうのは、なぜなのか。制度に問題があることは確かですが、同時に報道の問題、政党の問題、有権者自身の問題などなど…考えなければならない点はあまりに多いです。
> 観測霊さん
報道の問題は大きいと思います。こぞって消費税増税しか道はないような偏った報道は目に余りましたし、たとえば共産党の選挙活動の不当弾圧についてマスコミはほとんど報じようとしません。
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-1878.html
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-1845.html
これ、民主主義国家ではあってはならないゆゆしき弾圧なのに、ほとんどスルーされるんです。どこの独裁専制国家かと背筋が寒くなります。
あと、杉並区で2万票以上無効票が出たのも深刻な問題として取り扱われていません。
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-1882.html
政党の問題、有権者自身の問題として、大脇道場さんの記事
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-1855.html
私もコメントしてますがそこであげた非国民通信さんの記事に考えさせられるものがあります。
なんにしろ、今のままではお先真っ暗、去年の政権交代はなんだったんだ、てことになりますね。
なんで日本では国民の力で政治を良い方向に向かわせることができないのか、悪い方へ悪い方へ生きたがるのか、日本の七不思議です。
と思ったけれどそんな事はなかったです(^_^;)
ネット上でのお話ですけど、毎日/読売/朝日の各紙では、消費財増税に対する賛否はほぼ拮抗して推移していたようで、消費税増税反対が多数派となっているのは、朝日の調査↓だけで
http://www.asahi.com/politics/update/0713/TKY201007130546.html
その記事中でも「消費税引き上げの議論は進めた方がよい」との回答が63%。
読売では賛成が圧倒的。
http://www.yomiuri.co.jp/feature/fe6100/koumoku/20100714.htm
共同通信の調査でも反対は過半数に達していません。
http://www.47news.jp/CN/201007/CN2010071301000566.html
総じて「消費税反対が多数派」と言い切れるだけの資料は見つけられませんでした。消費税に関しては「民意」はある程度反映されている、と言っていいのかも(^_^;)というわけで、わたしの上の書き込みの「消費税に関して民意が反映されていない」という部分は撤回します。
印象だけで書き込んでしまったかな、と反省しております。申し訳ないですm(_ _)m
お恥ずかしい…orz
>観測霊さん・付け足しあり
いえいえ、私も時々やっちまいます(^^;
白状しますが、以前「そしてコスタリカは”災害に対する備え”がなかったからといって攻め込まれたことはありません」などという史実に反した思い込みを書いてしまって指摘され、非常に恥ずかしい思いをしました(^^;;;
消費税について世論は賛成反対拮抗しているというのはわたしもどこか自分の記事(コメント欄かな?)に書いてると思うんですけど、例によってどこに書いたかすぐに見つけられなくて・・・記憶力衰退してて難ありorz
ただ消費税賛成と言っても、それ以外に道がないのならしかたない、と言うあきらめで賛成してるのであって、決して積極的な賛成ではないんじゃないか、と私は推測しています。
日本の世論調査の犯罪性
そんなことを私も記事にしたことがあります。
消費税値上げねらいの世論操作に「ノー」。 (不定期連載 『その調査、おかしくない?』)
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-779.html
消費税上げをめぐる読売新聞の世論誘導調査 (1) (不定期連載 『その調査、おかしくない?』)
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-1544.html
消費税上げをめぐる読売新聞の世論誘導調査 (2) (不定期連載 『その調査、おかしくない?』)
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-1613.html
不正確な世論調査が「消費税上げ」に世論をミスリードする。 (不定期連載 『その調査、おかしくない?』)
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-1866.html
中世に世論調査をしたら、「地球の周りを太陽や月や星が回っている」という意見に賛成する人が過半数を占めていたことでしょう。では、中世には地球の周りを太陽や月や星が回っていたでしょうか?
「多数決」や「多数派」についての思考の断片
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-1545.html
>村野瀬玲奈さん
ですね。私もそういう趣旨のことを書きました^^
http://akiharahaduki.blog31.fc2.com/blog-entry-454.html
これ、村野瀬さんの記事で引用してくださっていましたね、ありがとうございます。
>税制全体について人々がどれだけ深く理解しているかを調査したら、消費税値上げをめぐる世論調査には何の意味もないことがわかると思います。
洗脳シャワーを浴びた結果、消費税増税以外に道がないとしたら我慢するしかないという消極的賛成にまわる人が増え、賛成反対が拮抗する。
(また更にその世論調査を見て多数に流されやすい日本人には「消費税増税賛成派って結構いるんだ。強固に反対する自分はおかしいんかな?消費税増税は仕方ないんかな?」という形でフィードバックしてしまうも可能性大)
また、世論調査では質問の仕方が誘導尋問になっていてはその調査の結果には何の意味もない。消費税についての世論調査は誘導尋問的である。
ですから観測霊さんは『消費税に関しては「民意」はある程度反映されている、と言っていいのかも』と仰ってるけれど、消費税増税に賛成している議員と反対している議員の割合と、世論調査での賛成、反対の割合がほぼ一致していても、その数字の一致は無意味であって民意の反映とは関係ない。
なぜならその世論調査は質問の仕方が誘導尋問的であり、且つ、洗脳された結果だから。
と言うことですね?
確かに。
私の観測霊さんへの返信コメントではその指摘が抜けていました。ありがとうございます。
> 秋原さん
> 決して積極的な賛成ではないんじゃないか
わたしもそうじゃないかな?とは思いつつ、そうとは言い切れないなぁというジレンマです(^_^;)
ただ、消費税は人間の気質に上手く合ってしまっている面があるのかもしれない、とも考えてしまいます。消費税増税で多くの人は家計が苦しくなりますが、この時、自分たちだけが苦しくなるのではなく全員が満遍なく苦しくなる(かのように思える)と、「財政危機」などのキーワードによって「仕方ないか」と自分を納得させてしまってはいないだろうか、と。
自分の不幸は確かにストレスなのですが、他者も同様であることを知ることによって溜飲を下げるという心の動きは、普遍的なものです。他者との比較によって自身の幸福度を測ってしまう心理による一種の防衛反応なのでしょうか。当然ながら他者も同様に不幸であるからと言って、自分たちの状況(増税による家計の悪化)が根本的に解決するわけはないのですが、一時の心理的安定を得てしまって、状況そのものに対する疑問や憤懣が失われてしまうのですね。ひどいときには、その状況を積極的に肯定し、状況を疑問視する声に対して、強く反発してしまうという傾向さえ現れます。
また逆に自分たちだけが不幸になったり、特定の人たちだけが恵まれた状況になるのを激しく憎悪するのも、比較対象範囲にいた他者(お金持ちは端からこの範囲にいませんので、憎悪の対象にはなりません)が、自分たちより相対的に上になるのを拒む心理からだと思われます。この辺りは子ども手当てや高校無償化に反対する人の言動(「自分たちには恩恵がない」)によく現れていると思います。
殊に日本人はこの一連の流れが、しっかりと各個人で内面化されてしまっている上に、スムーズすぎるというのが問題で、マスメディアの「増税必要」の大合唱によって、それが消費税増税に対する寛容さとなって現れてきているのかもしれないです。
> 村野瀬玲奈さん
いつも、ブログを拝見しておりますm(__)m
ご提示いただいた、エントリは以前拝読しましたが、改めて読ませていただくと、確かにわたしが引用した調査も同様の「世論誘導調査」の疑いが濃厚です。「消費税増税反対が多数派」の具体的根拠を探して放浪しているうちに、各社の世論調査結果にぶち当たってしまい、その結果にがっかりしてその調査自体の検証をおろそかにしてしまいました。お恥ずかしいです。
ていうか、これは二重三重に恥ずかしい!(^_^;)
穴があったら入って地面模様の布をかぶってステルスしてしまいたいくらい恥ずかしいです(^_^;)
ただ、消費税に関して、世論誘導にならないきちんとした調査って、本当に行われていないようですね。赤旗あたりがやってくれないものでしょうか(^_^;)
そういったものがない以上、具体的な証拠がないまま「消費税増税反対が多数派である」と断言するのはやはりためらわれてしまいます…。そんなわけで「消費税増税反対が多数派であるとは言い切れない」という結論に変わりはないのですけど、その過程で世論誘導の疑いのある調査を検証もしないままに根拠にしてしまったのはやはり誤りでした。ご指摘、ありがとうございました。
>観測霊さん
>一時の心理的安定を得てしまって、状況そのものに対する疑問や憤懣が失われてしまうのですね。ひどいときには、その状況を積極的に肯定し、状況を疑問視する声に対して、強く反発してしまうという傾向さえ現れます。
日本人の精神分析をやり出すと奥が深いですよねえ(^^;
妬みそねみの対象に今の酷い状況を作った張本人達がはいっていないというのがなんとも・・。
だから法人税減税にも反対しないし、経団連が自分たちの優遇を求めてああしろこうしろ武器輸出三原則を緩和しろとか国に駄々こねても文句言わない。自分たちの生活が苦しいからナントカしてくれと国に要求すれば「みんなが苦しいのに何をワガママ言ってるんだ、我慢しろ」とくるくせに^^;
「ワガママ言わずに我慢しろ」はそのまま経団連に言うべき言葉ですよね。
妬みそねみ怒りの爆発対象も何故か今の貧困を作り出した張本人には向けられず、同じように生活しづらいと感じてる同胞に向けられる(秋葉原事件や広島のマツダ工場の事件)
仲間内で足を引っ張り合ってばかりで真の敵に気づかないのは実に結構だと、お偉いさん達は笑いがとまらない寸法です。
>穴があったら入って地面模様の布をかぶってステルスしてしまいたいくらい恥ずかしいです(^_^;)
大丈夫です。私はしょっちゅうです^^
多数派が正しいわけではない
ですが、観測霊さんを恥ずかしがらせるためのトラックバックではありません。(^^;;;
>「消費税増税反対が多数派であるとは言い切れない」という結論
消費税増税反対が多数派であったとしても、だから消費税増税という政策が適切というわけではないです。日本では多数派の考え方はだいたい熟慮されていないものだ、くらいに思って間違いがないかもしれません。
>>穴があったら入って地面模様の布をかぶってステルスしてしまいたいくらい恥ずかしいです(^_^;)
>大丈夫です。私はしょっちゅうです^^
私は自分が入るための穴を掘って掘って掘りまくって、陸地を全部穴にして、結局隠れる場所が無くなってしまうという感じです。(謎