鳩山政権の言い訳、ブレを散々批判してきましたが、どうやらこれは鳩山さんに限らず菅総理も、いえ、多分もう民主党の体質と思った方が良さそうなので、とりあえずメモしておきます。
●支持率が過半数の60%にまでV字回復、強気になってイケると勘違いしたのか、菅総理はまっ先に消費税増税、しかも10%と言う具体的な数字にまで踏み込んだ発言をしてしまいました。結果、菅内閣の支持率が一転急落して単独過半数が難しくなりました(そのくらい読めなかったんでしょうか・・orz)
そのとたん
「私は(各党に消費税の議論を)呼びかけると申し上げたが、皆さんが書いている見出しだけ読むと書いていない。もうちょっと正確に言ってほしい」
と、露骨に消費税を争点にすることを避け始めたようです。
(参照
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100628-00000509-san-pol)
ちなみに菅総理の消費税に関する発言は色々ありますが、そのうちの一つがこちら。
22日午後の日本記者クラブ主催の9党党首討論会で、消費税増税に関し「議論が煮詰まり、案が出せる段階で、国民の皆さんにしっかりと判断をいただくことが必要だ」と述べ、衆院解散・総選挙で信を問う可能性に言及した。
消費税に政治生命をかけるかとの質問には「『国民の皆さんに判断してもらう』と言っていることが一番、政治家が政治生命をかけて申し上げていることだと理解してもらいたい」と述べた。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/406683/
確かに消費税増税するとは断言してはいませんが、4年はやらないとマニフェストで言っていたモノをわざわざ引っ張り出してきて、しかも別の会見では自民にラブコールを送るかのような10%という税率にまで踏み込んで触れているのです。
ここまで言っておいて、「呼びかけるとしか言ってない」と言うのは、状況が危うくなってきたので自分がちょっかい出した消費税からお尻をまくって逃げているとしか見えません。不誠実ですね。
まあ、マニフェストとは裏腹に4年待たずにやる気満々というのが民主党の本音だという、動かぬ証拠の言質にはなりました。
渡部恒三氏の「もし事前に知っていたら、ダメだ、もう少し黙っていろと止めたかもしれない」という発言(
こちらより)もナイスでしたね、本当は、はなっからマニフェストを反故にして消費税をいじる予定でいたけど選挙前だから黙っとけ、というのが丸見えで。
なお、赤旗ではこのような記事が出ています。
民主党 61項目の“言い訳集” 公約違反・政策変更などへの批判に 消費税増税など開き直り・強弁に終始民主党は今回の参院選で、消費税増税をはじめ昨年の総選挙で国民に約束した公約に反する政策を掲げたことから、いいわけ、いい逃れ、弁解、釈明を集めた内部資料を作成し、衆参国会議員、参院選候補者へ配布しています。
問題の内部資料は『参院選マニフェストQ&A(ポイント版)』で67ページ。「民主党は総選挙で『消費税は引き上げない』と断言してきた。今回『消費税を含む税制の抜本改革』を掲げることは、マニフェスト違反ではないのか」、「『子ども手当』2万6000円を断念し、『暫定税率廃止』は記載もしていない。明確なマニフェスト違反ではないか」など消費税関連の16問を含む61項目の疑問や質問に答えるかたちで民主党の立場を説明しています。
菅直人首相・代表になった民主党は従来の民主党の公約や基本政策を次々転換・変更し、有権者の批判を招いていることから、党執行部の指示で急きょ、用意されました。
ただ、別表のように、総選挙公約を次々とひるがえし、消費税増税のように公約に真っ向から反する政策を打ち出していることについて開き直り、いいわけ、弁解に終始しています。(引用ここまで)
別表はこちらをクリックして、是非数々の言い訳をご覧下さい。↓
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik10/2010-06-28/2010062801_04_1b.jpg●枝野発言も注目です。
枝野氏「過半数なら民主だけで衆院定数削減」読売新聞 06月25日21時15分
民主党の枝野幹事長は25日、参院選公約で掲げた衆院比例定数の80削減について、「参院でも過半数を頂ければ、民主党だけで議員定数を削減できる。臨時国会に法案を提出したい」と述べ、参院選の結果、民主党が参院の単独過半数を確保すれば民主党だけでも法改正に踏み切る考えを示した。
なにが「数の力で強行採決はしない(政権交代直後に言っていた)」だか、嘘ばっかり。民主党は政権奪取後、議会制民主主義のイロハを無視して数の力で強行採決した自民と同じ事をやってきましたね。
しかし単独過半数が危うくなると今度は
「政策ごとに野党と連携」 国会運営で枝野氏 中日新聞2010年6月28日
民主党の枝野幸男幹事長は27日、参院選後の国会運営をめぐり日本BS放送の番組収録で「仮に衆参両院で安定的な力をもらっても、個別テーマごとに考え方が近い皆さんの意見を取り入れ、幅広い多数の合意を得て物事を進める」と強調した。参院選で与党が過半数を維持できないケースも視野に、個別の法案や政策ごとに野党側の協力を求める「パーシャル連合」を模索する考えを示したとみられる。
これに対し国民新党の下地幹郎幹事長は「今は選挙後の在り方を模索する時期ではない。過半数を確保できないと認めるメッセージになる」と不快感を示した。
枝野氏は、具体的な協力について「行政刷新ではみんなの党、財政健全化ではたちあがれ日本、労働では社民党と考えは近い」と指摘。みんなの党に関しては特に、江田憲司幹事長の名前を挙げて「知恵を借りられるなら一緒にやっていきたい。国会で議論し、野党の良い意見があれば取り入れるのは与党の器量だ」と秋波を送った。
遊説先の東京都三鷹市でも記者団に「みんなの党とは行政改革や公務員制度改革で、かなりの部分で一致している」と述べた。
へー。単独過半数だったら強強行突破で行く本心をちらつかせていたのに、状況が無理っぽくなったとたん素顔を隠して、「仮に衆参両院で安定的な力をもらっても幅広い多数の合意を得て物事を進める」とやけに物腰が柔らかくなりましたね。で、野党三党(みんなの党、立ちあがれ日本、社民党)に秋波ですか。節操ないですね。
だいたいみんなの党と連立なんて悪夢です。実質自民と連立してるようなものですから(みんなの党の主張は実は自民の主張とそっくりです)
民主党は本質的にジミントー的なものの考え方に近いという証拠でしょう。
立ちあがれ日本なんて論外!!名前が出ただけでもビックリしました。
以上、民主党のブレ、言い訳体質がよく見える報道のメモでした。
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