平野官房長官の連続ヒットが目に余ります

平野官房長官がまたまたヒットを放ってくれました。そろそろレッドカードでしょう、退場していただきたいと思います。といってももう、平野さんだけの問題ではないような気がしますが。

まず、最初のヒット、官房機密費については村野瀬玲奈さんがこちらでリンクをまとめてくださっているので、是非読ませていただきましょう。
◆村野瀬玲奈の秘書課広報室
内閣官房機密費について

自民党の官房機密費ネコババトンズラ疑惑について、
平野官房長官「前政権が行ったことは前政権に聞いてくれというのが人の道だ」
と追及する気ナッシング
しかし前政権は、
河村前官房長官「使途についてはこれまでも非開示だ。説明する立場にない。引き継ぎはきちんとやらせて頂いた」
と聞かれても答える気ナッシング
これについて鳩山総理は「政権交代が起きるときはこういうものではないか。あまり旧政権をとやかく言うつもりはない」

平野さん、「聞いてくれ」ってえらく他人任せなこと仰いますが、それ聞くの、あなた方新政権の仕事でしょう？
鳩山さん、政権交代するときは何故機密費をすっからかんにしていくものなのか、私にはさっぱり理由がわからないのですけれど???

与野党グルになって真相隠しとはふざけてますね。
前政権の不正を追及しないなら何のための政権交代でしょうか。


続いてのヒットはコレです。
「イラクは非戦闘地域でした…」官房長官が野党時代の前言撤回

　平野博文官房長官は１９日の参院内閣委員会で、平成１５～２０年にイラク特別措置法に基づき同国に派遣した自衛隊の活動について「違憲だとは考えていない。われわれの理解では（活動場所は）非戦闘地域だったという認識だ」との認識を示した。民主党は野党時代、イラクを戦闘地域と位置づけ、自衛隊の撤収を求めてきたが、前言を撤回したことになる。

　平野氏は答弁で「自衛隊が活動した地域がイラク特措法の定める通り非戦闘地域だったかどうかは、野党のときには十分分かっていなかった」と釈明した。小沢一郎幹事長が「違憲」と断じていたインド洋での補給活動に関しても「憲法違反ではないと認識している」と述べた。連立政権に加わる社民党は自衛隊の派遣自体を違憲と主張しており、食い違いを見せた。（引用ここまで）

11/2衆院予算委員会で、鳩山総理は自民の町村議員に対する答弁で「イラクに対して戦争を始めること自体が誤っていた」と表明したばかり。
明らかに総理の見解と矛盾します。鳩山総理は平野発言をこのまま放置するのかしら？
名古屋高裁がイラク派遣違憲判決で、「首都バクダットでは多数の犠牲者も出ている戦闘地域である」と現場が戦闘地帯だったことを認定したのにも反しますね。・・・またしても行政府による司法の違憲判断フル無視ですか。平野さん、三権分立とか権力の抑制均衡ってご存じですか？確か中三位で習うと思うんですけど。
「違憲判決ね、それ、傍論でしょ？」と言った福田さんや、「そんなのかんけーねー」の田母神さんと同じ穴の狢ですね。

しかし官房長官がこういう発言をするということは、平野さん一人の勇み足ではなく、こういう空気が民主党内を支配しつつあると見るべきなのでしょうか・・。

国の安全保障に関わる方針、方向性は政党にとって根幹的な政治指針であり、マニフェストに掲げた政策の修正や見直しとはレベルが違うと思います。個別の政策の修正、見直しはありえますが、根幹部分のちゃぶ台返しは、完全に有権者に対する裏切り、詐欺です。
普天間基地に続いて今度は自衛隊のイラク派遣地域は非戦闘地帯だった―これはもうちゃぶ台替えしといっていいのではないでしょうか。

民主党さん、そろそろ党名の上に「自由」をくっつけて、看板変えた方がいいんじゃないですか？ネット右翼が民主党の方向転換を歓迎しないのが不思議でしょうがない今日この頃です。