「○○先生」ではなく、「○○さん」または「○○議員」でいいんじゃないでしょうか？

以前から違和感があったのですが・・・国会議員を何故「先生」と呼ぶのでしょうか？

広辞苑によれば先生とは
①先に生まれた人
②学徳が優れた人。自分が師事する人。また、その人に対する敬称。「お花の先生」
③学校の教師
④医師、弁護士など、指導的立場にある人に対する敬称。
⑤他人を、親しみまたはからかって呼ぶ称
の意味があります。

国会議員の場合、⑤で呼びたい人も中にはいますが、おおよそ④の意味で「先生」と呼ぶ慣習なんだろうと思います。

実際国会議員に向かって先生と呼ぶとき、人により差はあると思いますが、どんな心理がそこに働くんでしょうか？

お偉いセンセイ、どことなくオソレオオイ
自分は一段下がった立ち位置にいて指導して貰う、自分を一段劣ったものとして下に置く
お上に導いていただく下々の民みたいな感じ
または先生、先生と持ち上げて利権をいただこうという下心が透けて見える・・・

対等な関係ではなくどことなく卑屈さを感じますね。学校の教師や医者、弁護士などのプロフェッショナルを先生と呼ぶのとはまた違った趣があります。
国会議員の先生という呼称には、封建時代お上に対しへりくだった下々の民の残留思念（笑）を大なり小なり感じてしまうんですが・・

中学や高校の学校生活で「代表」と言えば学級委員や生徒会長になりますが、決して「お上」的な存在ではなかったはずです。
それは地方の議員でも国会議員でも同じだと思います。
国会議員は我々の「代表」であってお上ではありません。

民主主義社会では国会議員は代表で公僕で国民に尽くす存在なのですから、「先生」という呼び名は成熟した民主主義社会にはなじまない気がします。

これも言葉の端に隠れた意識が見え隠れする良い例だと思います。

日本と言う国の無意識下に連綿と受け継がれる封建的な考え方は、まだまだ日常的に残っています。
無意識のうちに国会議員を「お上」的な存在としてあがめるのを意識的にやめられたら、と思います。
腰が低いのは選挙の時だけ。
当選して「先生、先生」とあがめられると、人間、横柄な態度をとりたくなるもの。
国会議員を「先生」と呼ぶ慣習を徐々になくしてみませんか？