裁判員制度はもう破綻している
- 2017/11/09
- 07:00
以前から私は裁判員制度に反対してきましたが、この無駄且つ有害な制度はなくすべきだとの思いを新たにしました
●「理解追いつかず」 青酸事件で裁判員会見、専門家求める声(京都新聞)
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20171107000190
京都地裁の裁判員裁判で初の死刑判決が言い渡された7日、裁判員3人が地裁で会見に臨んだ。
長期審理だったが、女性裁判員は「評議や意見交換の機会があり、心理的・精神的負担は少なかった」と振り返った。青酸を用いた犯行手口から、証人尋問などで化学の専門用語が飛び交った。「理解が追いつかず質問も浮かばなかった。素人にも分かりやすい言葉で説明してほしかった」と言及した。
被告の認知症については「病状の判断に関して複数の証人が必要だったかもしれない」「認知症の専門家が公判を傍聴し、意見を聞く機会があれば判断は変わっていた可能性もある」などの声が上がった。
裁判では裁判員の負担軽減のため法廷に提出される証拠が絞られた。しかし、「被告の通帳も出てこず、借金がいくらあったのか最後まで分からず疑問が残った」「審理時間が掛かっても出せる証拠は全て出してもらい、判断したかった」と述べた。
弁護側が控訴した点については、「私たちが考えた上での判決でやりきった感がある。控訴審ではプロの判断を仰ぎたい」。
いくら「素人にも分かりやすい言葉で説明して欲し」くたって、専門的なことを安易に簡略化すれば、不正確になってしまうことは当然あり得ます。いつも素人に分かりやすく説明できるとは限りません。
「理解が追いつかず質問も浮かばなかった」のに死刑を言い渡していいんですか?
「病状の判断に関して複数の証人が必要だったかもしれない」のに、「認知症の専門家が公判を傍聴し、意見を聞く機会があれば判断は変わっていた可能性もある」のに、死刑を言い渡していいんですか?
「最後まで分からず疑問が残った」ことがあるのに、死刑を言い渡していいんですか?
証拠が出尽くしていないと感じているのに、死刑を言い渡していいんですか?
控訴審でプロの判断をお願いしたい、というのなら、こんな「素人によるお試し裁判」はそもそも不要でしょう?
(もちろん、死刑判決を書いた個々の裁判員ではなく、裁判員制度そのものを批判しています、念のため)
もうこんな裁判、破綻してますね。
以前も書きましたがもう一度書きます
キッザニアじゃあるまいし、「職業体験」にやってきた素人が、本物の死刑判決出せるなんて制度、良いわけ無いでしょう。
裁判員というお客様のために証拠も絞りますって、刑事裁判はだれのためにあるのか?素人に裁判ごっこさせるためにあるんじゃない。
— 裁判員制度はいらないインコ (@nosaibaninko) 2017年11月8日
「理解追いつかず」 青酸事件で裁判員会見、専門家求める声https://t.co/npivkp2nNG
裁判員らのコメント
— 岡口基一 (@okaguchik) 2017年11月7日
「死刑にしちゃったけど,正直言って,よくわかりませんでした~(^_^)」
「控訴審ではプロの判断を仰ぎたいで~す(^_^)」https://t.co/l7JdPW8V2e
人間一人を殺す決定の内実がこれかよ。 / “「理解追いつかず」 青酸事件で裁判員会見、専門家求める声 : 京都新聞” https://t.co/SVpWBnXv9v
— apesnotmonkeys (@apesnotmonkeys) 2017年11月7日
死刑判決を出した裁判員の方々の感想を読んで、戦慄を禁じ得ない。裁判員の皆さん五里霧中状態の中、あえて強めの表現で書くけど、こんな「緩い」感じで裁判やって、最後は死刑判決まで出てしまって、これで本当にいいのかね? https://t.co/ziQR5QRWs1
— ガイチ (@gaitifuji) 2017年11月8日
裁判員が検察側の主張に対して、疑問が残ったまま死刑判決を出していいものなのかね?裁判員が専門家が聞いたら結論変わるかもしれないと思ってる中、死刑判決出ちゃっていいのかね?時間がないからと見られない証拠があり、全部見たいと思っている中、出た判決が死刑。本当にこれでいいのかね?
— ガイチ (@gaitifuji) 2017年11月8日
裁判員の会見を見たが、『弁護士や検事の言う事が分からなかった。とりあえず死刑にしてみた。』をリアルで見れるとは思わなかった。
— ピピピーッ (@O59K2dPQH59QEJx) 2017年11月8日
https://t.co/xylJY8nORh
— Sanshiro 三四郎 (@hm_sanshiro) 2017年11月8日
明らかに審議不足について述べているのに、何で「やりきった感がある」なのか。
死刑は裁判員の心理を満足させるためにあるものなのか?
「よくわからない」→「死刑」という関連がどうしても理解できない。きっと僕は日本人ではないのだろう。 / “「理解追いつかず」 青酸事件で裁判員会見、専門家求める声 : 京都新聞” https://t.co/xgUtlCIXVy
— 地下猫 (@tikani_nemuru_M) 2017年11月8日
よく分かんないけど死刑判決しちゃいましたー。上級審で何とかしてくださいーって正に裁判員制度のヤバさと言うか無意味さが端的に出てるな…
— Kanorin_EX (@ant_onion) 2017年11月8日
「理解が追いつかず質問も浮かばなかった」けど「私たちが考えた上での判決でやりきった感がある」と。「わからんけど死刑でよくね?」的な?
— 湖太郎 (@KotaroPoint) 2017年11月8日
「理解追いつかず」 青酸事件で裁判員会見、専門家求める声(京都新聞) - Yahoo!ニュース https://t.co/DLmhLjUzTI
裁判員がようわからんのに死刑判決。https://t.co/tOUraDqC0h @YahooNewsTopics
— ぽんきん (@pon_kin) 2017年11月8日
裁判員の負担軽減を考えて不十分な審理のまま死刑判決って、本当にそれでいいのか。。。
— Yoshi Shimizu (@ysaksmz) 2017年11月7日
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