やっぱり辺野古しかないでしょ・・いや嘉手納統合という手もある・・勝連沖はどう?・・いっそ徳之島へ・・・
はぁ・・(ため息)
糸の切れた凧だってここまで迷走しないでしょう。
政府もマスコミも、いい加減原点に返っていただきたいと思います。
普天間基地問題の原点て何かと言えば、いまさら周知の事実で恐縮ですが、
基地「移設」ではなく、基地「撤去・返還」だということです。
これにつきます。
それを政府・マスコミそろって移設、移設としか言わないから、国民は「こちらがどこかに新たな基地を提供するしかない」という催眠術にかかっちゃったじゃないですか。
ちょうど増税=消費税アップという催眠術と同じです
自分のまとめも兼ねて、しつこいようですが経緯をもう一度おさらいしときます。
1995年の少女暴行事件をきっかけに、もう基地は我慢できないと沖縄の人々が立ち上がり、これを無視することが出来なくなったアメリカと日本は、普天間基地を移転する計画を立てました。
移転が決まった当初、アメリカの要望は、45メートルほどのヘリポートだけがあればよい、というささやかなものでした。
ところが土建の利権に群がって甘い汁をすすりたい日本側が「いや、総工費5000億円の立派な基地を上納しますから行かないでください」とアメリカ様を引き留めたわけですね。
立派な基地をタダでもらえるとあれば、使う予定がなくても誰だって欲しいというに決まってます。
住民の反対運動に阻まれてそのまま13年も膠着状態が続いてきたのですが、アメリカは米軍再編に伴い海兵隊をグアムに移す計画をたてていました。
ならば辺野古移転を当然見直して良かったはずなのに、利権大好きアメリカの下僕大好きの自公政権は、これをひた隠しにして辺野古移転を撤回しようとしませんでした。
「米軍再編実施のための日米のロードマップ」に拠れば、2014年までには沖縄海兵隊約8000人をグアムに移転する予定です。
しかし、日本政府は以前より
「海兵隊は抑止力だから国外移設はありえない」だとか「グアムに移転するのは司令部だけだ」とかあるいは「移転は8000人だが、残り8000人は沖縄に残る」だとか言い訳して基地撤去・普天間返還の交渉を拒んできました
でも海兵隊はイラクやアフガンに攻撃に飛び立つ侵略部隊です。百歩譲って沖縄の米軍駐留が抑止力になるとしても、海兵隊は防衛部隊じゃないから抑止力とは関係ありません。第一しょっちゅうよそに出かけてって留守だし。
(追加:イラクやアフガンに殴り込みに行くのに、基地が沖縄にあるかグアムにあるか、というのは、海兵隊にとってどちらが殴り込みに行くのにより近くて便利か、という意味しかありません。決してその基地があるグアムや沖縄を守るため駐留してませんから、次に殴り込みにいく場所にもっと便利な場所があれば当然引っ越すわけです。)
また、沖縄にいる海兵隊の数はそんなに多くなく、8000人移転したらあとは大して残らないのです。
(自公政権だけでなく民主党政権も、現在進行形でこういう嘘八百を並べ立てています。)
従って、県内であれ県外であれ、住民の反対を押し切り自然を壊して新たに立派な基地をこちらの全額負担で建設して差し上げても、結局ほとんど使われず閑古鳥がなくことになるのです。
どこからどう見ても、沖縄の人々に(あるいは新たな候補地の人々に)多大な犠牲を強いて、海兵隊に留まって貰う理由はひとつもありません。
県内、県外を問わず、日本にいて貰う理由もありません。
ましてや私達の税金を湯水の如くつぎ込んで面倒見てやる理由もありません。
なのに、移転先を私達が探してきて、新しい基地まで提供して差し上げるなんて、お人好しがすぎるとは思いませんか?
私達が沖縄の人々と一緒に求めていくのはそんなお人好しの「移設」ではなく「撤去・返還」です。
政府は根本的に立ち位置間違えてるでしょう?
交渉する相手は沖縄や県外候補地の人ではなく、アメリカでしょう?
何が悲しくてアメリカと沖縄の間をあごで使われ行ったり来たりの調停役をやらにゃらんのですか。
《アメリカ》←お伺い《日本政府》説得→《沖縄》じゃなくて
《アメリカ》vs《沖縄日本政府》でしょ。
散々迷走した揚げ句、今度は県外の徳之島に打診、なんて何寝言いってるんでしょう。あんな非人間的な迷惑をまき散らす基地なんか沖縄の人々でなくったって、誰だってイヤに決まってるじゃないですか!
それにこれ以上「基地依存」の経済地区を生み出すのは悲劇でしかないです。
ですから県外「移設」はありえません。
国外「移設」もありえません。
だれか他の人に被害の肩代わりを押しつけるだけだからです。
なのに岡田外相は「国内に移設する」と断言しています(自公政権とどこが違うのか。政権交代前に自分は何と言ってたか思い出して貰いたい。怒)
普天間基地の撤去、費用はアメリカ持ち
そんなことできるわけない、だって相手はあのアメリカ様だもの・・・
いえ、出来るでしょう。
フィリピンはやりました。ウズベキスタンもやりました。キルギスもやりました。
もちろんお金はアメリカ持ち。互いに対等の独立国なんだから、当たり前のことです。
それとも日本がフィリピンやウズベキスタン、キルギスの真似をしたら、アメリカは日本に戦争をしかけるのでしょうか?CIAが首相の暗殺にくるのでしょうか?
マスコミが誤った世論誘導をせず正しい情報を提供すれば、国民は「移転ではなく撤去」「対等な関係ならば、ただ出ていけと要求できるのは当たり前」という簡単な事実に気が付くでしょう。
そしてそういう世論の声が高まれば、アメリカは絶対に無視できないのです。
政府マスコミは、アメリカと交渉する前にまず、アメリカ様相手にそんなことできっこないという60年間の刷り込み呪縛から自分を解き放つよう、自分自身と戦うことが先決ですね。これがアメリカよりも手強い一番の強敵かも。
もっとも、どうせほとんどはグアムに行くのは決まってるのだから、残りの微々たる人数もまとめてでていって貰うよう頼むのは、もしかしたらチキンな日本政府にとってめちゃめちゃ高いハードルではないかもしれません。
しかし首尾よく行ったとしても
「政権交代の成果だ!国外移転のマニフェストを実行できたオレ英雄!アメリカもよく飲んでくれたと思う。せめて費用くらいは大目に見て日本が持ってあげても罰は当たらないんじゃないか?」
こんな出来レースは冗談じゃない、やめてくださいね。
グアム移転はアメリカが決定したこと。アメリカは自分の意思でグアムに行くのに、こちらがお金を出す筋合いはないのですから
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