国会からの逃走
- 2017/10/30
- 10:00
当然モリカケ問題追及が怖くて開かなかったわけですが、臨時国会を開かないで追及から逃げるという憲法違反の卑怯な逃走は一昨年の安保法制強行採決の時もやってますので、これで2回目です。
そして、9/28には臨時国会召集したと同時に冒頭で電光石火の解散を宣言、総選挙。
モリカケ追及から逃げたと批判されると
「求められれば、選挙中に丁寧に、誠実に、謙虚に、説明していく」
しかし選挙の遊説中はヤジが怖くて神出鬼没の「ステルス演説」、もちろん、ただの一言もモリカケについての説明はありません。聴衆からモリカケ疑惑を説明しろとのヤジがあがると、安倍親衛隊が排除しに来る始末です
これを共産党の志位委員長に問われると、
今度は「求められれば、国会で、丁寧に、誠実に、謙虚に、説明していく」
ときました(おいおい・・・)
ところが選挙が終わったら、11/1に特別国会開いてほんの一週間ほどで閉会、所信表明演説も代表質問も無しだとか。
一週間と言っても11/3,4,5は休みで、それからトランプ大統領も来ますから、安倍首相はほとんど国会に顔出さずじまい。
秋の臨時国会も開かず、そのさき来年の1月か2月まで国会を開かない、とのこと。
ちょっとちょっと、、、何の大儀もない、憲法違反の解散権行使と批判されてまで押し切った選挙だったのに、その後国会を開かないのなら、一体何のための選挙したんですか
いつまで待ったら「丁寧に、誠実に、謙虚に、説明」してくれるんですか。
そんなにモリカケ追及から逃げたいんですか。国民が忘れるのを待ってるわけですか。
だいたい自民党に言わせれば、今は北朝鮮ミサイル問題で未曾有の「国難」真っ最中だったんじゃありません?
国難だったのに6月閉会から臨時国会開かず(あり得ない)、
国難だったのに国会を解散して(あり得ない)、
国難終わってないのに国会を開かない(あり得ない)
国難の真っ最中に七ヶ月も国会を開かない・・・「国難」どこ行った???(答え:最初からなかった)
今回の選挙にかかった635億円は、安倍首相のモリカケ隠しという私的目的のための壮大な税金流用だと非難されても仕方ないでしょう
それだけあれば社会保障費だって少しは潤うだろうに・・・
3ヶ月も待たせた臨時国会を100秒で解散し、600億円使って全く意味のわからない解散総選挙。その上、所信表明演説も拒否し、代表質問にも応じない。
— KoichiroKOKUBUN國分功一郎 (@lethal_notion) 2017年10月26日
特別国会は首相の所信表明なし 疑惑隠しで代表質問も拒否 (日刊ゲンダイ) https://t.co/sdWr2mjsZo
(↑追加)
さすがにまずいと思ったのか、安倍首相は特別国会の会期を延ばすか、改めて臨時国会を招集することにしたようです。
が。ただでは開きません。
自民党はなんと、野党の質問時間を減らして与党の質問時間を増やすと言い出しました
理由は「選挙でこれだけの議席をいただいたのだから、その民意を反映させるため」
は???
おいおい・・・
— 名もなき投資家(一般市民・立憲主義) (@value_investors) 2017年10月28日
おいおいおい・・・
おいおいおいおい・・・・・ pic.twitter.com/31xYqVt0L6
ちーがーうーだーろー!!このハギウダーーー!!
モリカケ追及から逃げたいだけでしょう、子どもでも分かります。
安倍首相、そんなに国会が嫌いなら首相をやめれば済むじゃないですか
そもそも民主党政権時代に、与党の質問時間をそれまでより減らして野党の時間を増やし、与党と野党の割合を2:8にしたのは、他ならぬ野党時代の自民党自身です
自民党が予算委での与野党質問時間の配分比を前例に反し野党分を削減するよう主張。絶対、容認できない。自民党が野党時代、強力に要請をして今の配分比となった。野党の質疑時間を減らす姑息な試みは止めて総理の言う丁寧な説明に努めてもらいたい。https://t.co/nigDc8weT4
— 長妻昭 (@nagatsumaakira) 2017年10月28日
ここで宮武嶺さんのブログから引用させていただきます
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/7340f2c7e17c729fedbe3118a1162ef9
たとえば、衆院予算委員会は現在、与党2割、野党8割の割合で質問時間が配分されており、割合は変動するが、野党に多くの時間を配分することを慣例としてきました。
野党が8割というと多いようですが、そもそも、予算案や法案については、与党は国会提出前に政府から十分説明を受け、質疑応答の時間もたっぷりとられ、与党が了承してはじめて国会に提出されているからなのです。
(略)
国会における慣例の意味は重く、憲法につぐ国会法、内閣法などと同等の意義を持つ慣習も少なくありません。これを慣習法と言います。
もともと、議院内閣制をとる日本では政府と与党は一体化しやすく、野党の質問時間が減れば国会の行政監視機能が弱まることは確実です。国会審議での自民党公明党の質問時間など、自画自賛というか、安倍礼賛というか、全く無意味な内容のものばかりで聞くだけ無駄で、2割でも多いくらいです。
野党からの追及に困ってその質問時間を減らすなど言語道断。
ことは、議会制民主主義の根幹にかかわる問題です。
学校で三権分立を習ったと思いますが、国会は行政府を監視するのが役目です。与野党の議席数の割合を質問時間の割合に反映させたら、行政府を厳しく監視なんかできっこありません。野党に多く質問時間を割り当てるのは、三権分立から必然的に求められるのです。
国会での野党の質問時間を削減しようという動きは、いよいよ来たかという感じである。これを許したら国会は形骸化して三権分立は事実上崩壊。司法はすでに機能不全だしマスメディアの批判力も弱いので、内閣の独裁がほぼ完成する。日本でファシズムなど進行していないと言う人は、目を覚まして欲しい。
— 想田和弘 (@KazuhiroSoda) 2017年10月29日
国家予算を私物化してお友達に便宜をはかっただけでは足らず、国会による行政府の監視という基本的な三権分立の機能を奪わせてまでモリカケ問題から逃走しようとは。
ここまでやったら、首相による国会の私物化と言っても良いかもしれません(まあ、自分を立法の長と言ったくらいですから)
安倍首相、どこまで民主主義を崩壊させるつもりでしょうか
加計学園を守り抜く(A3) pic.twitter.com/arLhh76xN0
— kinokuniyanet (@kinokuniyanet) 2017年10月17日
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