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気、気、気分が…(真っ青)
No title
https://goo.gl/NJiDuw
…トンデモ本は笑い飛ばすのが基本のはずなんですが、全然笑えない…orz
「もちろん、普通の人間は戦争を望まない。しかし、国民を戦争に参加させるのは、つねに簡単なことだ。とても単純だ。国民には攻撃されつつあると言い、平和主義者を愛国心に欠けていると非難し、国を危険にさらしていると主張する以外には、何もする必要がない。この方法はどんな国でも有効だ」byヘルマン・ゲーリング
鵬社、今度は「歴史」教科書をちょっと見てみる。本文の一番最後、「日本の現状とこれから」の終わり部分。「わが国は、過去の歴史を通じて、国民が一体感をもち続け、勤勉で礼節を大事にしてきたため、さまざまな困難を克服し、世界でも珍しい安全で豊かな国になりました。」(273) 続
育鵬社歴史続き「世界の中の大国である日本は、これからもすぐれた国民性を発揮して、国内の問題を解決するとともに、世界中の人々が平和で幸せに暮らしていけるよう国際貢献していくことが求められています。(273)」教科書の本文がこれで締めという。「国民が一体感」「すぐれた国民性」とか。
「東京裁判」ではパール判事、写真つきで登場。東京裁判がいかに偏っていたかの解説に大部分が割かれる。(256)
育鵬社歴史。戦後の首相で写真入りで解説がでてくるのは、なぜか岸信介と池田勇人のみ。
育鵬社歴史。「日本国憲法」は、GHQが「日本側の改正案を拒否し、自ら全面的な改正案を作成して、これを受け入れるよう日本側に強く迫りました」「議員はGHQの意向に反対の声をあげることができず、ほとんど無修正のまま採択」(255)と、制定そのものに問題あり!という印象を高める。
そして「しかし占領が終わり、わが国が独立国家として国際社会に責任ある立場に辰ようになると、憲法改正や再軍備を主張する声があがりました。この問題については、現在もなお多くの議論が行われています」(255)とする。
第二次世界大戦関係は、見事に日本の加害の歴史の記述が見当たらない。「長く東南アジアを植民地として支配していた欧米諸国の軍隊は、開戦から半年で、ほとんどが日本軍によって破られました。この日本軍の勝利に、東南アジアやインドの人々は独立への希望を強くいだきました」(236)とする。
で、そこから「大東亜共栄圏」の話し。「欧米による植民地支配からアジアの国々を会報し、大東亜共栄圏を建設することが、戦争の名目として、より明確にかかげられるようになりました。」いちおうその後ちょっとだけ、「中国や東南アジアなど日本軍が侵攻した地域」での反発や犠牲があるが、、
結果として、ちょっと犠牲や反発はあったかもしれないけど、日本のおかげで戦後独立できたんだぞみたいなストーリーに読める。
育鵬社歴史「江戸時代探検!」「江戸のエコロジー」(128-9) として「人口密集地の江戸では、さまざまな暮らしのくふうが人々の生活に根付いていました。それは今日、私たちが心がけているエコロジー(環境への配慮)とも深く結びついています」だそうですよ。江戸時代激賞ノリありますねえ。
育鵬社歴史、巻頭グラビアが「日本の美の形」。「美を感じ取る豊かな心をもつ日本人」「私たちは日本の美を愛する心をもって、これらを次の世代に伝えていきましょう」。日本人すげー、の連発でしょっぱなから疲れる。
Q1 今の教科書の何が問題なの?
A1 読むと「日本が嫌い」になります。
Q2 「日本が好き」になる教科書はないの?
A2 あります。育鵬社の教科書なら安心です。
女性「何が問題なのかが、一目瞭然ね!」
1 「つくる会」系歴史教科書の基本的な特徴
育鵬社版は中国・朝鮮の歴史・文化を尊重せず、日本との相互交流を正確に記述しない立場で、学習指導要領等に反する箇所が多くあります。誤った特異な考えを教え込まれた子ども達は、中国・朝鮮との「国際協調の精神を養う」ことはできません。
(略)
「自虐史観」といわれる歴史観は、これまでの日本の一般的な歴史観を、日本の歴史の負の部分をとりわけて強調し、良い部分を過小評価するものであると批判する歴史観です
その上で育鵬社版は「自虐史観からの脱却」を謳い、日本国・日本文化あるいは日本民族の優位性をことさら強調する一方で、中国・韓国などアジア諸国の歴史・文化などを正しく紹介しないばかりかアジア諸国を蔑視さえし、日本の引き起こしたアジア太平洋戦争をアジア諸国の独立につながったと教え込み、日本の加害責任及び侵略性については否定的にとらえます。
(略)
3)こうした育鵬社版の特徴、とりわけ大日本帝国憲法を賛美する一方で日本国憲法を押しつけ憲法であると貶めていること、アジア太平洋戦争についての日本の加害責任及び侵略性を否定する態度は、安倍政権が解釈改憲や戦争法案により戦争をする国づくりを強行しようとしている今、戦争をする国づくりを実現するために政府に都合の良い教育を行うことにより改憲や戦争を容認する国民を生み出そうとすることにつながるものです。
(略)
(以下、具体的な誤りの指摘と批判 リンク先でお読みください)
2 古代文明の記述が日本中心的で世界や中国の古代文明との関係を誤解する
(1)日本を先に説明し世界古代文明の説明は後にする誤解を生む記述
(略)
(2)縄文文化を過大に評価しすぎる
(略)
(3)古代文明としての中国文明をきちんと説明せず学習指導要領に反する
(略)
(4)まとめ
(略)
3 大日本帝国憲法の賛美
(1)天皇の権限(大権)を正確に記述していない
(略)
(2)アジアで初めての本格的な近代憲法だとの間違った記述
(略)
(3)大日本帝国憲法の制定が民衆の運動の成果でもあることが分からない
(略)
4 日清・日露戦争を自衛戦争であるとして肯定する
(1)表題及び構成の問題点
(略)
(2)日清戦争を自衛戦争とえがく
(略)
(3)日露戦争を自衛戦争であるかのように記述する
(略)
5 韓国併合の侵略性を述べない
(略)
6 日中戦争・太平洋戦争の真実を伝えず戦争を肯定する
(1)日中戦争を支那事変と呼称する
(略)
(2)太平洋戦争をアジア解放の戦争をとらえる
(略)
(3)アジア諸国民の被害の記述が少ない
(略)
(4)沖縄戦を正しく記述していないばかりか美化している
(略)
7 日本国憲法の価値をおとしめている
(略・これは学習指導要綱に反する記述である)
「育鵬社の教科書は全体として一貫しておかしいから、使いようがなくて心が痛む。ほかの教科書も全部そろえて教室に置いているが、手に取る生徒はほとんどいない。おかしいことに気づかせて考えさせるために、教科書をどう読ませるか苦労している」。そんな社会科教諭の発言が切実だった。
— IKEZOE_Noriaki (@ookaminami) 2015, 7月 25
横浜市内で開かれた教科書採択を考える学習会に顔を出した。「つくる会」系の育鵬社の歴史・公民教科書を使って授業をしている中学教師からは、記述内容の問題点を指摘しながら批判的に授業を進めることの難しさや、精神的疲労感の訴えが噴出した。
— IKEZOE_Noriaki (@ookaminami) 2015, 7月 25
Author:秋原葉月
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