7/15、16の強行採決を絶対に許さない、それを認めることは立憲主義の崩壊を受け入れることだと思う(少しばかり追加あり)
- 2015/07/11
- 17:00
(追記:玲奈さんが昨日のデモの様子をこちらにざっと記録して下さってるのでリンクを張っておきます。)
●安保関連法案:シールズの国会前集会に1万5000人以上 毎日新聞 2015年07月10日 23時29分
http://mainichi.jp/select/news/20150711k0000m040132000c.html
●国会前:安保関連法案 反対の人波 (こちらは国会前の人並みを写した映像です)
http://mainichi.jp/movie/movie.html?id=886413044002
国会正門前にて「安倍晋三から日本を守れ! 安倍晋三から沖縄守れ!」と叫ぶ人々。若い人たちが続々と参加している。 #絶対に止める pic.twitter.com/CTe5tYiVaw
— Ikuo Gonoï (@gonoi) 2015, 7月 10
金曜国会前抗議。物凄い数になってきた。万は軽く超えてるはず。
「戦争するな!」「安倍やめろ!」コール熱い!!! pic.twitter.com/leVs6A8nI8
— 辻 慎一 (@s_2ji) 2015, 7月 10
一方、昨夜は安倍首相が「国民の皆様に丁寧に説明します」と始めたニコ生の最終日でしたが、日を追うごとに減少していた視聴者数はとうとう一万人を切ってしまい、8376人しかいなかったという「存立危機事態」にw
昨夜は首相のニコ生見てる人より国会前に集まって戦争法案反対と安倍退陣を求める人々の方が少なくとも2倍はいたわけで、安倍首相、惨敗です。
しかし安倍首相は昨晩、安全保障関連法案について、「与党が採決の目安とする80時間を超える審議を通じて議論が深まった。決めるべき時には決めていただきたい」と述べ、採決環境が整ったとの認識を示しました。
「議論が深まった」ですって???
何言ってるのかな?
質問に正面から答えずにはぐらかす、全く筋の通らない強弁をし開き直る、既に破綻している事をあきもせず繰り返す、何度聞いても意味不明なことを言う。そうしてただひたすら7/15が来るのを待ちわびて時間が過ぎるのをじっと待つ。
こういう80時間だったではありませんか。
スカスカで不毛なやりとりしかない審議など、たとえ100時間かけたって「審議を尽くした」とは言えません。
(追記ここから)
とういか、違憲だとわかりきってるモノは論外で廃案という結論しかないので、そもそも時間をかけて議論を深める余地などないです
時折新聞などで、国民の理解が得られていない、もっと時間をかけて慎重に議論すべき、という類の論評を見かけますが、正直これには歯がゆさを覚えます。
はっきりきって今国会の審議はいくら続けようと「議論」の名に値するモノにはなりようがありません。明白に違憲な法案をごり押ししようとすれば、質問に正面から答えずにはぐらかす、全く筋の通らない強弁をし開き直る、等以外にやりようがないのです。
こういう状態で「ハイ、80時間が過ぎました、時間切れ」とばかりに採決を強行しようとすること自体が、もはや民主主義とは言えません。多数決の手順さえ踏めば民主主義と思ったら大間違いです
(追記ここまで)
また、自民党はこれ以上ボロが出るのを防ぐため、自民党議員が朝生などのTV討論番組に出演するのを禁止したり、TBSの安保法制アンケートの回答を拒否するよう指示してきました。
●『朝まで生テレビ!』を自民・公明の全議員がドタキャン! 安保法制論議から逃走の無責任
http://lite-ra.com/2015/06/post-1224.html
●TBSの安保法制アンケート、自民が回答拒否を指示
http://www.asahi.com/articles/ASH7B4DNLH7BUTFK007.html
自民党が、安全保障関連法案について、TBSのアンケートに答えないよう党国会議員に指示を出していたことが分かった。失言を恐れて議員のテレビ出演も制限しているが、ここまで議員の活動を縛るのはやり過ぎとの批判も出ている。
アンケートは自民議員を対象に配布。与党がめざす今月中旬の衆院採決が妥当か▽国民の理解が十分得られているか▽法案は「違憲」だと思うか――を選択式で問い、最後に安保法案の必要性についての意見を自由記述で求めている。
党関係者によると、このアンケートについて、棚橋泰文幹事長代理の指示を受けた党職員が「微妙な時期ですから、答えないようにしてください」と各議員の事務所に連絡したという。
ある中堅幹部は「議員を子ども扱いしている」と批判。別の党職員からも「自由な意見が言えないほど余裕がない状態に追い詰められていると認めるようなものだ」との声が漏れる。
谷垣禎一幹事長は10日の記者会見で、指示については「承知していない」と述べた。TBS広報部は「番組制作の過程はお答えできない」としている。(笹川翔平)
これのどこが「国民に理解を得られるように丁寧に説明していく」姿勢なのですか。
もう法案は取り繕えないほどボロボロだから、これ以上ボロが出ないように党員にも箝口令をしいて絶賛敵前逃亡中以外なにものでもないですよね。
しかしどれほど筋が通らなかろうが、無理が通れば通りが引っ込む、勝てば官軍、これが繰り返し通ってきたのが日本です。
想田和弘監督が仰るように「これまでおかしな発言をしても社会的に批判されず、次の選挙で当選する。議員は『このくらいなら大丈夫』と高をくくり、増長する。ほかの議員もまねる。こうしたふるまいを主権者は許容してきた」のです。今の日本がこんなふうになっているのもその積み重ね故。
だから
民主党の寺田さん:支持率落ちますよって言ったら、官邸の住人たちは笑いながら「一時は落ちるかもしれないが、また国民はすぐ忘れますよ」って言った。 / #戦争法案反対 SEALDs 国会前行動 http://t.co/lTDAqeX4WS
— NOEL(限界突破) (@NOEL_724) 2015, 7月 10
と馬鹿にされ、舐められています、下々の国民は。
安倍首相も祖父の岸信介元首相による1960年の日米安保条約改定も反対された経緯を説明する中で、「私の祖父は50年たてば(安保条約改定が)必ず理解されると言っていたが、25年、30年で支持は多数となった」と言っています。
(首相、衆院解散「全く考えず」 安保法案で 2015/07/09 47NEWSより)
つまり、安倍首相も、今国会前や全国各地でどれほど大規模な反対デモが起きようと、どれほど抗議声明や署名などの大運動がおきようと、時間がたてばやがて人々は忘れていく。集団的自衛権行使が即、直接自分の生活に影響する人は少ないから、やがて「別にいいんじゃないか」と受け入れていく。一時激しく波風が立ってもやがて予定調和で自民党政権に戻っていく、そう確信しているのです。
日本人は安倍政権に負け癖がつきすぎてる。これだけ明確に憲法違反の法律すら止められなかったら、これからくる共謀罪も正社員解雇自由化も易易と通るよ。最終的には憲法の基本的人権削除がまってる
— あすなろ (@AsunaroP) 2015, 7月 10
その通りです。平和主義だけの問題ではないのです。次は言論弾圧に乗り出してくることなどあの勉強会の“フライング”で目に見えています。
何度も言いますが、明白な憲法違反の法律を数の力で成立させることは政権による自己クーデターに等しいのです。
もしも強行採決されたら、私たちは不服従でいいんじゃないでしょうか
政権は私たち国民からの命令書である憲法に服従しなければならない義務があります。
なのにそれを破って作り上げた違憲な法律に何故私たち国民が従う義務があるのでしょうか。
何故国民にだけ服従の義務が課せられるのですか
いつまで日本の民主主義は屈辱を我慢しなくてはいけないのでしょうか
私たちの憲法は私たちが二度と戦前のような非民主的な独裁弾圧国家に戻らないために制定されたのです。
安倍政権が自己クーデターで再びあの時代に戻そうとしてることに従う必要がどこに在るでしょう、
「悪法も法である」と従うことは、それこそ今度は国民が憲法にそむくことだと私には思えるのです。
- 関連記事
-
- 民主主義の根本を揺るがす脅威を与えて置いて、なんの罰も受けないなんてあり得ない (2015/07/12)
- 7/15、16の強行採決を絶対に許さない、それを認めることは立憲主義の崩壊を受け入れることだと思う(少しばかり追加あり) (2015/07/11)
- 安倍首相、ネトウヨメディアに閉じこもるのはみっともないからやめて下さい (2015/07/08)