という大層な記事題を深めた内容になるかどうか自信がないんですが、今回は感じた事をそのまま雑然と、まとまりなく綴ってみるエントリ-です。
いやはや、このカネまみれ体質、なんといっていいのか・・・
松島法相、小渕経済産業相、西川農林水産相が「政治とカネ」で辞任したのに続き、下村文科相も上川法相も政治とカネ疑惑が取りざたされています。
第二次安倍内閣になってもう5人、呆れるほかないですね。
安倍首相は西川氏辞任の時に「任命責任は私にある」と言ってましたが、この人がことあるごとに口にする「私が最高責任者です」という台詞はせいぜい「私が最高権力者です」と似たような意味しか無く、自身のナルシズムを表す台詞でしかありません。
なので決して「責任」などとりはしません。いい加減言葉通り責任をとって首相の座から退くべきなのですが。
ところで相次ぐ辞任劇で、安倍内閣の支持率はどこまで下がるでしょうか?
実は大してさがらないのではないか、と私は想像しています。
安倍内閣の政策の目玉は、トリクルダウンという架空のおとぎ話を盛大にぶちあげた「アベノミクス」でしたが、当然トリクルダウンなどあろうはずもありません。共同通信社が2014年10月18、19両日に行った世論調査では、「効果を実感していない」がなんと84.8%、時事通信社が今月5~8日に行った世論調査では「経済格差の拡大を感じる」が63.0%でした。
そして今月になって安倍首相はなんと「アベノミクスはトリクルダウンではない、全体をしっかりと底上げしていくという政策だ」というふざけた事を言い出しました。中小企業や社会的弱者など、いわゆる「底辺を切り捨てる」政策ばかりやっていて何が「底上げ」ですか。どうしてこう明らかな嘘をつくのでしょう。
目玉政策の失敗を国民が実感すれば、通常支持率は下がるものです。
しかも安倍氏は首相に「再チャレンジ」した身ですから、一度ならず二度目はもう失敗は許されない、とされるのが普通です。
ところが、支持率は減らないんですね。
目玉政策の失敗が明らかになっても支持率キープするくらいですから、自民政治ではさして珍しくもない「政治とカネ」が取りざたされたって、支持率が下がるとは思えません。
それにしても、第一次安倍内閣の時は支持率はつるべ落としのようにだだ下がりしてたのに、何故でしょう。
これは私の想像ですが、第一次の時はまだ国民は民主党という希望を託せる先があったから安倍・自民からどんどん離反していって支持率が下がりまくった。けれど、結局民主政権になってみたら自民と変わらず大失望。だから今回「他にどこもない」とますます政治に関心を失って、安倍消極支持が続いてるのだと思うのです。
以前もブログかtwで強調したと思うのですが、何が民主党の罪かと言えば、これが一番の大罪です。
民主党政権の失敗は、特に小泉内閣以降、日本が急速に戦前回帰の憲法破壊というゴールに向かって転がりおちてる速度を、更に加速させました。今の戦後最悪の民主主義破壊政権を固定させた立役者は民主党なのです。
ですから、民主党が再び「野党」っぽいよさげな振る舞いをしようと、二度と国民からの支持を集めることはないでしょう。
安倍首相もそれがわかっているから、人質が死のうが、日教組の野次を追及されようが、5人も汚いカネ絡みの大臣を出そうが、国民からのきつい責任追及はおこらないとたかをくくっていられるわけです。
実質的には「消極的な支持」が一番多いのに、それが大日本帝国憲法と戦争できる日本再来を全力で支えているなんて、後世の人々はあきれ果てるのではないでしょうか、一体なにやってたんだ、と。「だって他に適当な人がいなさそうだし」なんてしょうもない理由で、戦争であれほど犠牲を払った後に初めて手にした民主主義を手放したのか、と。
それからもうひとつ、大臣の辞任に関していつも思うことです。
これ、多数の国民はお金に関してしか敏感ではない、その大臣が民主主義を危うくするような人物であるかどうかにはあまり興味はない、要するに民主主義を守ることに興味がない、ということなのでしょうか・・・
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