自分達が参考人として呼んだ憲法学者が全員、安保法制は違憲だと断言するやいなや、「人選ミスだった」「違憲との指摘はあたらない。全く違憲でないという著名な憲法学者もたくさんいる(←三人しかいなかった)」と失礼千万なこき下ろしをしたことは、自民党の独善的で危険な体質を如実に示した記憶に残る出来事でした
中でも長谷部教授は特別秘密保護法制定の時に賛成の学者として重用してたのに、ご都合主義というほかありませんね
「安全保障関連法案に反対する学者の会」には既に11000人を超える学者の賛同者が集っていますが、安倍自民党は「学者に憲法遵守義務はない」「憲法学者はどうしても憲法9条2項の字面に拘泥する」など、錯乱気味な物言いをしています。
このように、知のプロフェッショナルをバカにする反知性的な態度(いわゆる「バカの壁」)はネトウヨに共通してみられますが、安倍政権も反知性のネトウヨメンタリティ炸裂
(∩゚д゚)アーアーきこえなーいをそのまま地で行っております
違憲の判断は最高裁がするのであって学者がするものではない、だから学者は無視してよい、と珍妙なことを言い張ってる安倍自民党ですが、じゃあ、元最高裁判事まで違憲といってることはどう解釈するのでしょうか
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今度は最高裁元判事たちが「集団的自衛権は違憲」と表明!「憲法の番人は学者じゃなく最高裁」といってた菅官房長官は違憲を認めろhttp://lite-ra.com/2015/07/post-1308.htmlう~ん、安倍政権はきっと「この人達は今は最高裁判事ではない」っていうのかな?
じゃあ現役最高裁判事が言うしかないかな?
ところが、2013年に菅官房長官はこんなことを言ってるんです
最高裁判事の集団的自衛権発言に反発 菅官房長官「非常に違和感」
2013.8.21 15:41 (1/2ページ)[官房長官]
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130821/plc13082115420010-n1.htm#
山本庸(つね)幸(ゆき)最高裁判事が政府の憲法解釈の見直しによる集団的自衛権の行使容認は難しいと発言したことに対し、政府内から21日、批判の声が上がった。最高裁判事が、現時点で職務上の判断を求められていない政治的課題への見解を表明するのは異例で、菅義偉官房長官らが反発した。司法による行政への「越権的介入」とも言え、安倍晋三政権が目指す行使容認に向けた議論の足を引っ張る狙いがあるとみられるからだ。
菅氏は21日の記者会見で、山本氏の発言について「最高裁判事が公の場で憲法改正の必要性まで言及したことについて、非常に違和感がある」と指摘。「(最高裁判断が)確定するまで、政府として憲法解釈を行う必要がある場合は、内閣法制局の法律上の専門的知見などを活用しながら第一義的には内閣が行うものだ」と強調した。
山本氏の発言は、20日の最高裁判事の就任記者会見で出たもの。山本氏は「解釈の変更で対応するのは非常に難しい。実現するためには憲法改正をした方が適切だ」と述べた。
安倍政権は、憲法解釈見直しの議論を加速化させる構えで、政府の有識者会議「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」(安保法制懇)を本格的に再始動させる。山本氏の後任の内閣法制局長官に、解釈見直しに前向きな小松一郎前駐仏大使を起用したのもその布石だった。
なんという尊大な態度でしょう、三権分立をわかっていないのは菅官房長官の方です
現役最高裁判事が口を出すというのは、法の番人が忠告せざるを得なくなったほど異例な危機的な状態にあると言うことです。
法の番人に謙虚に耳を傾けこそすれ、口を挟むなという態度は何事でしょうか
学者の99%が違憲と言っても無視
元内閣法制局長官が言っても無視
元最高裁判事が言っても無視
現役最高裁判事が言っても「黙ってろ」
一体誰が違憲だと言えば耳を傾けるのでしょうね
この調子だと、もし仮に将来裁判所が違憲判決を出しても従う気はなさそうな気がします
もともと自民党政権は「一票の格差」にしろ「イラク派兵違憲判決」にしろ、司法の判断を恐ろしく軽んじてきました。
悲願の9条停止実現のためなら、三権分立などなんのその、でも全然おかしくありません
自民党はもはやファッショ政党ですから、この政党には「お灸を据える」では足りません
二度と戻ってこれないように政界から追放する、位でないと将来が本当に危険です
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