(このエントリーは鳩山総理辞任より前に書いて予約投稿しています。)
「沖縄の皆さんが今日まで大変過重な負担の中で苦しんできた。それを国民全員で分かち合う気持ちを全国で示していただきたい」
という鳩山さんの要望で27日に開かれた全国知事会でしたが、やはり本土の沖縄差別があらわになっただけの無意味な集会に終わったようですね。
そもそも自分が率先して「沖縄の人々が再び大変過重な負担の中で苦しむ」状況を作ったくせに、その負担軽減を地方に訴えるとは、鳩山さんってどういう神経してるんでしょうか。理解不能です・・
召集された知事達もどっちらけ。鳩山首相が入室したとき起立したのは閣僚達だけで、知事達は起立しなかったそうです。もはや一国の首相に対する儀礼的な敬意も示す気にもならなかった気持ちは、わかるような気がします。
知事会では途中退席という子供じみた無礼をはたらいた石原都恥事はもちろんのこと、他の知事からもむき出しの沖縄差別発言が飛び出しました。
沖縄タイムス5/30社説より
(引用開始)
27日の全国知事会では米軍基地を抱えていたり、在沖米軍の移転訓練を引き受けている地域が「すでに責任は果たしている」と主張するなど、鳩山首相が呼びかけた沖縄の負担軽減には非協力的な態度が目立った。
「米兵の犯罪、不祥事が多く何の手当てもせず全国にばらまくのか」(大分県知事)「この時期に知事会を招集して全国に火の粉を分散するつもりか」(千葉県知事)。
心ない言葉だ。沖縄ならいいのか。くやしく、むなしい気持ちになる。全国に存在する米軍専用施設の75%が国土面積の0・6%に集中する現状を固定化する差別的な構造が堅固にある。これが日米安保の実態なのだ。
(引用ここまで)
こういう沖縄差別をとがめる知事が一人くらいいたってよさそうなものなのに、集まった知事の中に「差別はいけない」という真っ当な主張する人はいなかったのでしょうか。
こうした中で橋下氏がちょっとした異彩を放っていたこと、でも決してそれは評価できないことは
こちらで少し触れました。
知事会での橋下氏に関して、共感するエントリーがありましたのでお持ち帰りします。
◆
反戦な家づくり総論賛成各論反対の橋下徹
(引用開始)
報道では、橋下がひとりだけ鳩山首相の提案に賛同したように書かれているが、橋下の狡さを分かっていない。
これまた石原痴爺が漏らしたように、今回の知事会では具体的な要請は出ていない。
だから、橋下は格好良く「大阪府民はただ乗りしている云々」などと抜かしているのである。
これが、具体的に関空を米軍基地にしてくれという話になれば、2万%の男の面目躍如、ころっと態度を翻す。
実際に、読売が5月19日におこなった全国知事へのアンケートでも、「第二のロードマップが作られればテーブルにつく」などともっともらしいことをいっているが、その意味は「現在のロードマップでは交渉に乗らない」ということだ。つまり、結論は他の知事と全く同じなのである。
また、人の良い大阪府民は「橋下さんエライわあ」と騙されるのかも知れないが、卑怯者丸出しの神奈川県知事とか東京都痴爺とかのほうが、まだしも正直なだけマシ。
橋下徹という人間の、ずる賢さをまざまざと見せられてしまった。
これからの日本の行く末を案ずるに、もっとも注意すべき、警戒すべき人間は橋下徹だ。
正真正銘のファシストになる可能性を、満々とたたえている。
自民党政治に絶望し、民主党までがまったく希望を持てないようなことになると、その先にはファシストが熱狂的に熱望される最悪の状況になる。
そのとき、最悪のファシストとして立ち現れるのは、たぶん橋下徹だ。
(引用ここまで)
なーんだ、すぐにでも沖縄海兵隊は大阪に来てくれて良いと言うつもりなのかと思ってたら、「現在のロードマップでは交渉に乗らない」、要するに他の知事達と結論は同じだったとは、何とも小狡い逃げ道を用意してたのですねさすがです。
私はまた、すぐにでも大阪で引き受けるつもりがあるのかと思ってたので、それは「日本は基地を引き受けなきゃいけないんだ」という誤ったメッセージを強く発信するものだと批判したのですが、どうやら、それ以前だったようです。
果たして彼のようなポピュリストがヨーロッパで立候補したらどうなるでしょう。おそらく最下位で落選ではないでしょうか。
彼に高い支持を与える社会に未来はないと、私は自信を持って断言します。
彼が高支持率を得ているということは、国民はやすやすとファシズムを受け入れる状態にスタンバイしてるということ。
このブログでは普段政治家個々人を追いかけて分析するようなことはあまりしないのですが、橋下氏を筆頭とする悪しきポピュリスト達を特に取り上げているのは、国民がファシズムに邁進していくことに警告を発したいからなのです。
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