自民党改憲案「“超”口語訳」が3000RTをこえて、驚いています。RTしてくださった方々、読んでくださった方々、ありがとうございます。
自民党(だけでなく自民の補完勢力でしかない維新、みんな、民主、公明の“なんちゃって野党”も含めますが)を勝たせ改憲を許すというのはどういうことなのか、一人でも多くの方に知ってほしいと思います。
この「超口語訳」は、新聞でも話題になった現役法学生の「日本国憲法超口語訳」という企画のパクリです。法律って取っつきにくくて読むのを敬遠してしまいがちな人々のために、日本国憲法を「超口語訳」するというナイスアイディアでしたので拝借しちゃいました。
日本国憲法の超口語訳はこちらのまとめナビでどうぞ。
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日本国憲法を口語訳したものが面白くて分かりやすいhttp://matome.naver.jp/odai/2133761068022854701是非投票前に両方読んでいただけると、現行憲法のすばらしさと自民の改憲案のおぞましさがよく分かると思います。
さて、選挙前にこれだけは触れておかねば。
例によって他力本願によるまとめになっちゃいますが、お許し下さい。
高支持率に気がゆるんだのか、安倍氏はとうとうテレビでも9条を変えると宣言しました。
ご存じの通り、自民改憲案では戦前よろしく軍隊のみならず軍法会議まで復活させる気でいます。徴兵制について直接改憲案では定めていないものの、現憲法18条の奴隷的拘束の禁止規定を削除したので、いつでも法律で徴兵制を施行する準備は万端。
そして石破氏は、有事の際に死にたくないから行きたくないと思う人がいないという保証はどこにもない。だから国防軍になったらそれに従えと。それに従わなければ、その国における最高刑に死刑がある国なら死刑を課す、と4月21日のTBS報道番組で言っていたことを東京新聞が記事にしました。
東京新聞GJ
その記事がこちらです。
字は小さめですがお読みください。
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その問題の放送とはこちらかと思われます。
こちらのブログが文字起こしをしてくれています。
◆yuagfo1485の日記
石破茂「軍法会議」発言文字起しこちらのtogetterも是非目を通してください。
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安倍首相が9条改憲明言、石破幹事長は国防軍に従わなければ軍法会議で死刑、戦前の恐怖支配狙う自民党 http://togetter.com/li/534626#c1155136日本国憲法下にありながら既に平和国家と民主主義国家の看板は下ろしたと言わざるをえない気がします。
youtubeをご覧になっていただければわかると思いますが、いや、もう発想がお国のために死んでこいという大日本帝国そのもの。
これが自衛官だけでなく、徴兵によって兵役義務を課せられるであろう日本の全若者が対象になるであろうことは十二分に想像できます。
石破氏がトンデモ軍ヲタであることは有名ですが、こんな戦前の大日本帝国時代的発言を堂々と許しているこの日本の空気がもう末期的です。
玲奈さんのブログを引用させていただきましょう。
◆村野瀬玲奈の秘書課広報室
自民党から国民への脅し文句、「死刑、無期懲役、懲役300年」
(引用開始)
、自民党政府が軍事力を発動する時には国民を戦線に強制的に送って国土のために強制的に死なせると石破茂は言っています。軍事力の発動に至るまでの政治の失敗の責任は一切触れずに、軍事力を発動することを最初から前提にして、死地への国民の強制参加を要求して、「行かない者は死刑、無期懲役、懲役300年だ」と言っているのです。
ついでに言えば、「自衛隊」を「国防軍」にしたいという自民党の欲望も、単に組織の名前を変えるだけではないのです。たとえば、自民党の改憲草案の条文解説をしたこちらのページ「自民党憲法草案の条文解説」にもあるように、国内の表現規制等の治安維持活動を国防軍が行うとか、国防軍に属する軍人その他の公務員がその職務の実施に伴う罪のための軍法会議が作られるとか、大幅に軍が国民への支配力を強めることになります。それが国民や基本的人権や国民主権のためにどれだけ危険なことであるか、歴史の教訓に学ぶべきでしょう。
いずれにしても、この石破発言は、たとえば西欧諸国、北欧諸国のような民主国では全くありえない暴言です。このような脅しによって、まるで、すでに日本国憲法が機能停止されているようです。日本はすでに民主国ではなくなりつつあります。それに最後の歯止めをかけるのが2013年7月21日の参院選です。
あなたは、戦闘地に行って命を捧げよという命令に従わなければ死刑や無期懲役や懲役300年にされる国に日本がなることをお望みですか?自民党とその協力勢力に過半数をとらせるということは、戦闘地に行って命を捧げよという命令に従わなければ死刑や無期懲役や懲役300年にされる国にいずれ日本はなるということです。
『「何もしないから」とホテルに誘い部屋に入るや襲いかかる男を思わせる自民党』という記事で書いたように、もう石破茂、いえ、自民党は暴走を始めています。
あなたは日本が自民党によってそのように変えられることを望みますか?死地におもむきたいですか?死刑や無期懲役や懲役300年にされたいですか?
あなたのお子さんを死地におもむかせたいですか?あなたのお子さんを死刑や無期懲役や懲役300年にしたいですか?
あなたのお孫さんを死地におもむかせたいですか?あなたのお孫さんを死刑や無期懲役や懲役300年にしたいですか?
あなたの家族や親せきや友人や後輩を死地におもむかせたいですか?あなたの家族や親せきや友人や後輩を死刑や無期懲役や懲役300年にしたいですか?
今、私は、何年か何十年か後に私あるいは私の周囲の人たちが自民党に殺されるだろうという心からの恐怖と、自分の人生が今自民党によって強制終了させられて、自分の未来が今強制的に自民党によって閉ざされたような感覚をいだいています。
それが嫌なら、自民党やその協力勢力(公明、みんな、維新、民主)に投票しようとしている人はその投票を考え直してください。自民党とその協力勢力の力を最も削ぐことのできる政党や候補者に投票してください。棄権しても投票しても何も変わらない、のではなくて、棄権すると必ず今より悪くなる、のです。
<追記 (続きをよむ)をクリック>
東京新聞の報道の続きが7/17の中日新聞朝刊にあったので追記
人権より「国防軍」の危険性
軍法会議は現在も、米英をはじめ、多くの国で制度が存在する。自国の軍人や軍属裁くのが目的だが、戒厳下などでは民間人も対象になる。
旧日本軍では陸海軍にそれぞれ置かれ、一審の場合には五人の裁判官のうち軍人四人、法曹資格を持つ文官一人(後に全員が軍人)で構成されていた。平時では公開されて被告の上訴権もあり、弁護人も付いたが、戦地や戒厳下で開かれる特設の軍法会議では、それらが認められなかった。
「二二六事件(一九三六年発生のクーデター未遂事件)では一審、非公開、弁護人なしの過酷な密室審理のもと、青年将校や民間人が銃殺刑になった」(纐纈教授)
不当判決
「戦場の軍法会議」の共著がある大阪経済法科大の北博昭客員教授(日本近代史)は「軍法会議の目的は軍隊を団結させ、組織を維持することにある。だから軍から裁判に干渉が入り、不当判決が起きるケースは少なくなかった」と語る。
北教授が法曹資格を持つ当事者の裁判官から聞き取った不当判決の事例がある。フィリピンで一九四五年二月に開かれた軍法会議で、食料調達のため、部隊を抜け出した海軍の兵士が死刑になった。海軍刑法では交戦中の敵前逃亡罪は最高で死刑だが、このケースは戦闘中ではなかった。
「この兵は英語が上手だったので、もし敵に捕まった際に軍の内情が知られないよう、見せしめに処刑されたようだ。裁判官は軍上層部から圧力を受けていたとみられ、(兵には)かわいそうなことをした』と言っていた」(北教授)
ちなみに自衛隊の内部問題への対処は、現状でも危うさがちらつく。
航空自衛隊小松基地に所属していた池田久夫一等空尉(50)はニ00九年五月、「基地の情報が入ったUSBメモリーを盗んだ」という窃盗の容疑で二十日間にわたり警務隊から取り調べを受け、自白を強要された。
池田氏にはアリバイがあった。だが、それは黙殺され、警務隊は自白以外に証拠もないまま、金沢地検に書類送検。一0年十月に不起訴の決定が出たものの、いまだ名誉回復はされていない。
池田氏の支援団体は「当時の上司に意見したことで煙たがられており、ぬれぎぬを着せられたのでは」と推測する。
上司第一
自衛隊員の裁判に取り組んできた佐藤博文弁護士は「警務隊員も身分は自衛官で、上両の指示に従う立場。公平性、客観性が担保されていない」と言う。佐藤氏が担当した女性自衛官の事件では、強姦未遂に匹敵する被害だったのに、それより軽微な強制わいせつで処理された。捜査に当たった警務隊員は女性自衛官に「上司の命令には逆らえない」と弁明したという。
佐藤氏は「国防軍審判所ができれば、組織防衛のために原告の訴え自体が認められなかったり、人身御供にされたりする危険も生まれる」と案じる。「自衛隊員やその家族こそ九条によって人権を守られている」
纐纈教授は「国防軍裁判所ができたら、すでにある有事法制に加え、戦前の吋国防保安法」「軍機保護法」のような法律が整備される可能性が出てくる」と指摘する。
水島教授も「法に基づて判断する普通裁判所と違い、絶対的な上意下達のシステムの下、機密保持や軍の閉鎖的な論理が優先されかねない。戦前の恐怖支配の足音が聞こえる」と懸念する。
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