改憲される前から既に現憲法破壊されている日本は、もう法治国家を名乗れない
- 2013/07/18
- 15:00
これも出遅れたので既にあちこちで触れられており、またまた他力本願的まとめになっちゃうことをお許し下さい。
まず、安倍総理の街宣中に福島の一市民が「総理、質問です、原発廃炉に賛成?反対?」というプラカードを掲げようとして警官に取り囲まれた上、プラカードを没収されてしまった件。
自民党、女性からプラカードを取り上げて住所氏名を聞き出す - NAVER まとめ http://t.co/opMooUNkqt …自民党による日本帝国憲法は改憲手続きを経る前に既に施行されている。
— 秋原葉月 (@akiharahaduki) July 9, 2013
詳細は省きますが、ツイでご紹介したまとめナビには動画もありますので、リンク先で詳細をご覧下さい。
村野瀬玲奈さんもまとめてくださっているのでご案内。
私も全く同感です。
◆村野瀬玲奈の秘書課広報室
日本では、自民党が改憲で制約するまでもなく、言論・表現の自由はすでに制限されている (1)
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-4570.html
日本では、自民党が改憲で制約するまでもなく、言論・表現の自由はすでに制限されている (2)
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-4579.html
もう一件、安倍総理に抗議のプラカードを掲げた福島の女性がやはり警官に取り囲まれています。
これも次のツイでリンクしたブログを訪問して是非ともお読みください。
『安倍さん、原発事故を起こした張本人は、あなた、安倍さんですよね!』 http://t.co/eUdhbULBR3 『総理、質問です。原発廃炉に賛成?反対?』のボードを取り上げられ泣かされた母がいたが、このボードを掲げた母も警官に取り囲まれてる!母が子を守るのが犯罪なのか!(怒)
— 秋原葉月 (@akiharahaduki) July 15, 2013
これも玲奈さんがエントリ-にして下さっているのでお持ち帰り
日本では、自民党が改憲で制約するまでもなく、言論・表現の自由はすでに制限されている (3)
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-4583.html
ヘイトスピーチは表現の自由だと容認しながら、安倍首相にむかって原発賛否を問うプラカードを掲げる表現の自由すら認めないニッポン
— 秋原葉月 (@akiharahaduki) July 12, 2013
毎週のように繰り広げられているヘイトデモを「日本には表現の自由があるから」と、あたかも人権先進国であるかのうような理屈をつけて容認しているクセに、安倍首相に向かって原発の是非を問うたり抗議したりする意見表明する一人の女性に向かって直ちに警察が黙らせにくる日本。
まさに恐怖支配です。なにが「日本には表現の自由がある」ですか、ちゃんちゃらおかしいです。
公権力に異議を唱える市民の言論の自由は、表現の自由を何よりも尊ぶべきと定める現憲法下において既に有名無実化されていることがよくわかります。
これだけではありません。
安倍内閣に異議を唱えたり不都合なことを問いただしたりすることは許さない居丈高な弾圧は他にも。
TPPのビラ配布でJAに警告 公選法違反の恐れ - 47NEWS(よんななニュース) http://t.co/BCjHrcZp27自民の選挙戦に不利なことは喋るなと?どこに一票入れるかを決めるのに政策について論ずるなと?原発プラカード没収事件といい、民主主義国の選挙ではない
— 秋原葉月 (@akiharahaduki) July 11, 2013
TPPは参院選挙の重大な争点ですし、選挙民がそれについて情報を得てることは選挙にあたって必要不可欠です。
しかし自民は街頭演説などで触れたがりません。多くを語るとごまかしがばれてヤバイからです(例えば小泉進次郎なんかもごまかしまくりです。「ゲンダイネット/参院選応援でバケの皮がはがれた小泉進次郎」)
TPPについてつっこまれたくないので、その情報の拡散を公選法を利用して阻止したと見られても仕方がないでしょう。
自分に不都合な情報を国民が自発的に発信し、それを知る権利を公選法という機能的治安立法を利用して邪魔しようとするなんて、どこの非民主国家でしょうか。
あと、こんなこともありました。
自民「取材拒否」招いたTBS番組の中身 「法案通す気なかった」が逆鱗に触れた?
J-CASTニュース 7月5日(金)15時27分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130705-00000001-jct-soci
自民「取材拒否」招いたTBS番組の中身 「法案通す気なかった」が逆鱗に触れた?
J-CASTニュース 7月5日(金)15時27分配信
自民党がTBSに対し、党幹部への取材や番組出演を当面拒否すると表明した。いったい何が自民の逆鱗に触れたのか。
問題となっているのは、2013年6月26日放送の「NEWS23」だ。通常国会閉会に関し、「電気事業法改正法案など重要法案の廃案の責任がすべて与党側にあると視聴者が誤解するような内容があった」「わが党へのマイナスイメージを巧妙に浮き立たせた」と主張する。
■自然エネルギー関係者が自民批判
「会期末を迎えた今日の国会は、安倍総理に対する問責決議が可決され、重要法案が廃案になるなど、後味の悪い幕切れとなりました」
国会閉会のニュースはこの日2つ目の話題として放映された。総じて、問責決議案により複数の重要法案が廃案になったことに関し、与野党の「政争」を批判的な論調で報じている。
自民を怒らせたのは、自然エネルギー財団の大林ミカ氏が、発送電分離などを目指した電気事業法改正案の廃案を論評する場面だ。「政界におけるドタバタ劇に、落胆する声も多く聞かれた」――そんなナレーションとともに登場した大林氏は、国会閉会後の安倍首相の会見VTRを見ながら、憤りに満ちた口調でこう語った。
「(安倍首相に対し)なんか選挙アピールだけしてる。あり得ない」
「非常に許せないですね。(法案が)やっぱり政争の道具にされてますよね。問責決議案の前に、法案の採決をしようという動きがあったわけですから、それを結局与党がそうしなかったというのは、もともともしかしたら、システム改革の法案(電力事業法改正案のこと)を通す気がなかった……? 非常に残念ですね」
.
他局でも出ていた話でなぜ?
ここで言う「問責決議案の前に、法案の採決をしようという動きがあった」というのは、民主党が「法案採決→問責決議」の順序を主張したのに対し、自民党が委員長を務める参院議院運営委員会が「問責決議優先」を押し切ったことを指す。自民はこれを「廃案の責任がすべて与党側にあると視聴者が誤解するような……」としているようだ。
ただ、どちらかといえば、「法案を通す気がなかったのでは」発言の部分のほうが、より踏み込んだ与党批判だ。
この問題は、一連の報道の中では広く取り上げられ、たとえば同日放送の「NEWS ZERO」(日本テレビ系)ではより詳細に解説されている。決してNEWS23だけが突出していたわけではない。番組全体としても、廃案について「問責決議の影響で」と表現し、キャスターの岸井成格氏も「それぞれの政党に言い分はあるんでしょうけど、国民は納得できない」とするなど、与野党双方に批判の矛先を向けている。
なお自民党とTBSをめぐっては、野党時代の12年11月、安倍首相の映像が「朝ズバッ!」で痴漢事件のニュース中に流れるできごとがあり、当人がFacebookで「ネガキャン」と言及しTBSは謝罪に追い込まれている。06年にも、「731部隊」特集に安倍首相の写真が映り、やはりTBSが謝罪、総務省から厳重注意を受けるなど「遺恨」がある。
橋下氏のやり口をパクッたとしか思えないのですが、政権政党が取材拒否という恫喝を報道機関に対して行うのは、自分が報道されて嫌なことを報道するなと言う脅迫に他なりません。
取材が出来ないと痛いマスコミは次第に自民が報道して欲しいことしか書かなくなるでしょう、卑劣な言論弾圧です。
このように、表現の自由が保障されているはずの現行憲法の下にあっても、すでに権力を握っている自民党が嫌がる言論は平然と弾圧しにかかっているのが現状です。
すでに自民党は日本国憲法を守らず、自民党が改憲して目指す人権弾圧国家を実践し始めているのです。
日本国憲法という私たちにとって権力の横暴から自分たちを守る防波堤があってさえ、すでにこの状態なのです。
憲法という防壁を自民党という権力が力づくで壊し、もうひびが入って水漏れしているのです。
これはもう権力が憲法の縛りを受けなくなりつつある、即ち、「立憲主義」が破壊されつつある、近代民主国家の体を為さなくなってきている、ということです。
日本は人権尊重と民主主義を高らかに謳う国際社会の名誉ある地位から脱落して、この世界に残念ながらまだ存在する非民主的な人権後進国へと必死で仲間入りしようとしているのです。
もしも自民党やその補完勢力でしかない「なんちゃって野党」を大勝させたらどうなるか、簡単に想像はつくと思います。
日本国憲法という防波堤は一気に取り払われ、壊憲(「改憲」とは書きません)という大洪水が押し寄せ、それまで空気のように当たり前に享受していた自由や平和があっという間に押し流されてしまうでしょう。
そうなってから後悔しても遅いということを、私たちは過去の歴史から学んでいなければいけないのに・・
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大切なものを失って初めて、その大切さに気付く。
- 2013/07/18(23:24)
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