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軍国主義回帰は考えすぎ?
先日「米政権、安倍首相発言に懸念、中韓にらみ自制促す:歴史認識をめぐる安倍晋三首相の発言や閣僚の靖国神社参拝に対し、オバマ米政権が東アジア情勢の不安定化を招きかねないとして、日本政府へ外交ルートで非公式に懸念を伝えていたことが分かった」というニュースがありました。
しかしよくよく中身を見ると、国務省の報道官が懸念を示しているのは、安倍首相の発言や閣僚の参拝に対して中韓が反発し、中韓と日本の間に軋轢が生じることであって、首相発言や参拝自体について懸念を示しているわけではないのですね。
ブッシュ大統領は自ら靖国を参拝しようとして、外務省から止められたという話もあります。第二次世界大戦におけるアメリカの正当性すら否定しかねないような話ではないかと思うのですが、もしかしてアメリカ政府は別に気にしていないんでしょうかね。戦前への回帰かなどと危惧する向きもありますが、それはもしかすると杞憂に過ぎないのかもしれません。少なくともアメリカ政府はそんな心配はしていないのではないでしょうか。
迷彩三馬鹿トリオと
アメリカ様の言う通りで我慢してると、迷彩コスプレごっこの自己満足の時間も必要なのでしょう
親日だからではなく、「日本国閣僚の入国拒否など、実効性のある制裁措置が決議案に全くない。生ぬるい」というのが理由だそうです。つまり実質的には全出席議員一致で賛成。
http://japanese.joins.com/article/043/171043.html?servcode=A00§code=A10
うーん
これをもって海外が批判しているというのは、無理がありすぎでしょ。
実際公式に批判している国は、韓国、中国、北朝鮮だけでは?
売国を愛国でごまかす?
朝日新聞 2013年4月27日朝刊 オピニオン 主権と回復:「俺たちは日本人」連帯感くすぐる安上がりな仕掛け 慶応大学教授 片山 杜秀(かたやま もりひで)さん
(以下、全部は大変なので初めの1/3ほどの部分だけ引用します)
---4月28日、安倍政権は「主権回復・国際社会復帰を記念する式典」を開き、天皇、皇后両陛下も出席する。閣僚の靖国神社参拝などと相まって国家主義的な動きが強まっているように見えるが、政治思想史家の片山杜秀さんは「国民国家が崩壊過程にあるからこそ起きる現象だ」と語る。いったいどういうことなのだろうか。---
Q:「主権回復の日」をどうみますか。
「実に『安上がり』な国民統合の仕掛けですね。安倍政権が主権や国防軍、日の丸、君が代といったナショナルなシンボルをやたらと強調するのは『もう国は国民の面倒を見ない。それぞれ勝手に生きてくれ』という、政権の新自由主義的なスタンスと表裏の関係にあります」
「日本という国は明治以来、天皇の下で国民統合が図られてきました。革命が起きて天皇制がつぶれたり、共和国になったりすることをずっと怖がって来て、社会主義や共産主義を抑圧しようと幸徳秋水を殺し、大杉栄を殺し、治安維持法を制定し、その一方で国民に不満を持たせないように、食わせるための努力をして来た。社会党や共産党よりも天皇を仰ぐ私たち保守の方が皆さんを食わせることが出来ますよと、実際に札ビラを見せながらやってきたのが戦後自民党で、池田勇人の所得倍増計画はその典型です。しかし今の安倍政権はそういう保守ではもはやない。税金や徴兵など国民に犠牲を強いるかわりに後々まできちんと面倒をみるよ、というのが国民国家ですが、安倍政権の国家観はすでにそこからズレていっています。そのことをまずは深く認識すべきです」
Q:どういうことでしょうか。
「例えば自民党の改憲草案では、わざわざ条項を新設し、『家族は互いに助け合わなければならない』とうたっています。オールド左翼は『天皇を家長とする家族主義的国家の復活だ』といった方向から批判をしていますが、全くピントがズレている。これは自助努力の文脈で捉えなければなりません。家族で助け合ってくれれば安上がりですから」
「草案には天皇の元首化や国防軍の創設なども盛り込まれているために『右傾化』『軍国主義』といった枠組みで批判されがちですが、問題の本質を見誤っています。安倍政権の特質をひとことで言うなら『安上がり』です。国民の面倒はみない、でも文句は言わせないための安上がりな仕掛けをたくさん作っておこうというのが、安倍政権の改憲路線です。国民皆兵にして海外で戦争を・・・・・なんて考えているわけがない、面倒なことは少しでもやりたくないというのが新自由主義ですから」
「ただ、面倒を見なければ当然、国家としての凝集力は弱まります。富裕層は国外に流出するかもしれないし、貧乏人は暴動を起こすかもしれない。さあどうするか。以前のようにお金をバラまけないのなら、とりあえずは精神で統合をはかるしかありません。日の丸、君が代、靖国神社。主権回復の日。あるいは国民栄誉賞もそうかもしれませんが、『俺たちは日本人だ』という雰囲気を盛り上げ、つらい目にあっている人ほど持っている『連帯したい』という感情を糾合し、文句を言わせないようにしようと。安倍政権を礼賛している右寄りの人たちは、実は自分たちも切り捨てられる側にいることに気づいていないし、左の人たちは批判のポイントを間違っていて、その意味では両方ともうまくごまかされてしまっています」
(引用を終わります)
たしかに安倍首相御自身は、御自分だってまだ生まれてもいなかった戦前の日本の国家体制に、なぜか非常にノスタルジーを感じておられるようで、そこへこの国を還すことが出来るものならば還したいと願われているのかもしれません。しかし、現在の自民全体の目指す本命は、やはり片山氏の言われるように、この国を「国民の世話をしない安上がりな国家」にして新自由主義に持っていくということではないでしょうか。 (片山氏は「左の人たちもごまかされている」と言われていますが、少なくとも、秋原さんやこちらにコメントを書かれている皆さんは「生活保護バッシング」など、福祉の切り捨てに向かう傾向にもきちんと言及されていますから、そちらについても、けしてごまかされてはいないと思いますが)
ただ、片山氏はあくまで右翼的な姿勢は“表向きの看板”に過ぎないと言われているようですが、私には必ずしもそうは思えません。新自由主義と非民主的な独裁政治は必ずしも相反するものではなく、しばしば「セット」になっていたからです。知人から借りて、まだ上巻しか読んでいないのですが、ナオミ・クラインの『ショック・ドクトリン』によると、過去に強度の新自由主義、つまり弱肉強食のジャングル資本主義を導入した国々は、名目はどうあれ、たいていは非民主的な独裁体制が敷かれていました。つまり国民を思うように弾圧出来る独裁体制でもないと、庶民の権利をとことん無視したり剥奪したりする政策は取れなかったということでしょう。(代表的な例はチリのピノチェト政権ですが、その時の恐怖政治の元で何が起こっていたかはネットでも簡単に検索することが出来ます。)その点からも、今後の自民党とその協力政党の右傾化には十分警戒する必要があるでしょう。(また、片山氏は「新自由主義者は戦争はしたくないはず」とも言われていますが、「戦争の経済効果」というものも、けして無視できないわけですし)
『ショック・ドクトリン』の下巻では、主に先進国で行われている、もっと洗練された「ソフトパワーによる誘導」について書かれているようですが、私はまだそこまで読んでいません。しかし、現在の日本の状況では硬軟両方のやり方が試される可能性もあると思います。
テレビメディアも危機感
それにしても、タンクに乗って迷彩服の写真には、何故か吐き気がした。
これ以上、気色の悪いことしてほしないですわ。
片山杜秀教授のインタビュー記事 「主権と回復」
さぶろうの WORDS OF LOVE さん 「主権回復の日」をどう見るか~片山杜秀
http://ameblo.jp/lovemedo36/entry-11520509894.html
腐れ果てています
一言で言ってくされているとしか思えません。このことに対して危惧を覚えているのは男性よりは女性が多いと思います。
私の知り合いは英文サイトでネトウヨと戦っていますが日本人は誰一人応援に来なかったといいます。いわば全体の危機感が薄いとしか言いようがないのです。
憲法第96条改悪を画策するということ自体が日本国憲法第99条の憲法擁護義務に違反していることをなぜ日本のメディアは指摘していないのか不思議です。そのことを指摘しているのが少なくともしんぶん赤旗、週刊金曜日、月刊日本(保守系ですが)だけというのも寒気がします。
もし、アレン・ネルソン氏が御生存であればこの事態を知って嘆いているでしょう。安倍はアジアの安定を阻害する存在としか言いようがありませんよ。
この国のマスコミに正義はないですな。
アベ氏を揶揄する秀逸なポスターですね。
この国のマスコミは真実を伝えていないですね。
ぼくもネット上で愛国者を気取る人には呆れています。
ネット右翼も徴兵されて苦役を強いらればわかるのでしょうけど。あの時代を美化する人たちの精神をぼくは理解できません。精神論で戦争しても勝てるわけがない。その時代の精神が今の企業にも受け継がれているようです。サービス残業、過労死、うつ病。もうかるのは大企業の経営者だけ。某アパレルの会長さんを見ればわかります。某アパレルの会長さんは株高で超お金持ち。一方社員は悲惨な境遇とか。
ぼくも恥ずかしながらメンタル的には低調です。
ストレスが多くてですが。根性が足りないと言われそうですがそんな根性論、精神論が嫌いです。
自宅に引きこもっているネット右翼に何らかの義務を課しても体力が無さそうだから役には立たなそうですが。
しかし、営利事業を行っているマスコミに期待するは間違いなのでしょうか。とても悲しい。
中立的な立場で報道してほしいというのは贅沢なのでしょうか。
ご存知かもしれないですが…
「Afternoon Cafe」の記事と同じく、読みやすかったです。
内田樹氏の朝日のオピニオンへ欄への寄稿
ブログ 内田達樹の研究室 2013.05.08 朝日新聞の「オピニオン」欄に寄稿 より、以下を引用
http://blog.tatsuru.com/2013/05/08_1230.php
>朝日新聞の「オピニオン」の5月8日紙面に長いものを寄稿した。
>「日本の現在地」というお題だったので、次のようなものを書いた。
>朝日新聞を取っていない人のためにブログに転載する。
(以下略)