被害者である桜宮高校の生徒を攻撃するイジメ社会こそ体罰の温床
- 2013/01/27
- 07:00
橋下にはずっと不愉快な思いを抱いて来たけど、今回は特別。自分の体罰容認発言や遊説三昧に対する責任追及を回避するために、あろうことが被害者側である子ども達を悪者に仕立て上げるという卑劣さには、腹の底が煮えたぎる思いだ。
— 橋下監視で委員会さん (@tonden2) 2013年1月25日
思わず激しく同意してしまいました。
現在、被害者である桜宮高校の生徒達は、罵声を受ける、自転車被害に遭うなどの嫌がらせを受けるという由々しき事態になっています。これは橋下市長が自分の体罰肯定してきた市長としての責任を生徒に謝罪するどころか、まるっと被害者側の生徒になすりつけた行為も一因であるといえましょう。
セカンドレイプを恥じ入るべきです。
◆赤旗
桜宮高校生徒に嫌がらせ 罵声や自転車被害… 保護者ら危惧の声
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2013-01-24/2013012415_03_1.html
知人の身近に桜宮高生がいることを知った。体育科二年生。友人の自殺に大変なショックを受けている様子。そこに橋下市長の一連の発言が連発された。本人は「大丈夫」と気丈に登校しているが、体に異変が出てきたらしい。相当な精神的ストレスを受けた大人が発症するような病気。母親の怒りが凄まじい。
— にゃご@クハ103-843さん (@shido_tk) 2013年1月26日
橋下市長の生徒への責任転嫁は、人間として許し難いと何度も言いたいと思います。
本来なら市長が早急に桜宮高校の生徒に危害を加えないよう何らかの呼びかけをすべきでしょうに、それもせず、自分を批判した小倉キャスターの攻撃に夢中になる有様。
おまけに、「直前の入試中止は、受験生に重大な影響を与える」と橋下市長を批判していた下村文科相も入試中止が強引に決定されたら「市教委が判断したことなので、尊重したい」とあっさり引き下がって維新の怪に媚びうる始末。
大阪市も国も桜宮高校の生徒を守ろうとしないのかと悲しくなります。
まさに大人が率先してのイジメ社会です
仲間が自殺しただけでもショックなのに橋下に「大阪の恥」と言われて部活を停止させられ、勇気出して記者会見して意見表明すれば尾木ママにボロクソ言われ、自転車被害や罵声などの嫌がらせに会い・・何も悪くない被害者である子どもにこの仕打ち。なんというイジメ社会。このイジメ社会が体罰の温床だ
— 秋原葉月さん (@akiharahaduki) 2013年1月24日
社会の体質の核(コア)の部分がイジメ体質とでもいいましょうか。ブラック企業もこの体質の上に成り立っているし、生活保護受給者や障害者のような社会的弱者に攻撃の矛先が向かうのもこの体質あればこそ。体罰もしかりだと強調したいです。
そして、橋下氏率いる維新の怪は、警察沙汰にならないのが不思議なほどの体罰セクハラ教師を柏原市長選に出馬させる予定であることをメモしておきます。
●橋下市長の足元「維新の会」にいる体罰セクハラ常習だった元教師幹部
http://www.j-cast.com/tv/2013/01/25162772.html
大阪市立桜宮高校の体罰問題は、橋下徹大阪市長の政治パフォーマンスの場となり、本質的なことが議論されずに終わってしまいそうである。「週刊新潮」で京都大学の佐伯啓思教授が橋下的手法をこう批判している。
「橋下市長がかねてから目の敵にしていた教育委員会に圧力をかけたいという思惑も露骨に感じますが、いくらなんでも入試の中止や廃校の可能性にまで言及するのは無茶苦茶な話です。
高飛車な姿勢はいつもと変わらないけれど、権力をあまりにも軽々しく行使し過ぎている。さらに、桜宮高校の問題では、お亡くなりになった生徒が絶対的な正義になっています。橋下市長は、被害者側のそうしたムードに寄りかかって過激な発言を繰り返している。
その場合、橋下市長に反論することは簡単ではありません。だが、実態は、行政の長という立場まで利用し、正義の名を騙る暴力装置になってしまっているのです」
「週刊文春」も橋下市長が「教育の場を一瞬にして自己の政治的アピールの場に変えてしまった」と批判している。1月21日(2013年)の朝、桜宮高校を訪れ、在校生に持論をまくし立てた橋下市長に保護者の一人はこう憤っている。「子供によると、市長は教育委員会、教員、保護者を責める論に終始したそうです。最後に、生徒会長と女子ソフトボール部の主将が『勝利至上主義じゃなく、それ以外のこともきちんと教えてもろてるし、新入生と一緒に学校をよくしていく』という意見を言った。
在校生から拍手が湧くと、市長は『その考えが間違ってる!』とバッサリ。いったい何のための場ですか」
さらに文春は「日本維新の会」の幹部に「体罰&セクハラの常習犯だった者がいる」と実名をあげて告発している。「『じつは維新の会所属の府議、中野隆司氏(55)は中学校教師時代、体罰やセクハラで何度も問題を起こしているのです』(府政関係者)
中野氏は鳥取大農学部を卒業後、府立高校講師から中学校の正教員に転じた。八尾市と柏原市の四中学で理科の教鞭を取り、○七年に民主党の公認で府議選に初出馬して当選し、一昨年四月の選挙で「維新」に鞍替えして二期目に当選した。ところが、以前から関係の深い岡本泰明柏原市長(73)が「禅譲」する形で中野氏は柏原市長選(二月三日告示)に出馬表明。市長選準備のため、昨年末に府議を辞職したばかりだ」
だが、彼には頭に血が上ると逆上して何をするかわからなくなる傾向があるというのだ。
「『学年教官室で、中野がある女子生徒を、学校中に響き渡るほど怒鳴り上げたことがあった。後で本人は「あいつションベン漏らしよったわ」と、女生徒を失禁させたことを自慢していました』(元同僚教員)
こんな証言もある。
『中野に激昂しとった教員がおったんです。理由を聞くとある女生徒から「中野先生にヤらせろと言われた」と相談されたというんです』(柏原市の教育関係者)」
中野が教師を辞めるきっかけになったのは体罰事件だった。柏原市の別の教育関係者がこう語る。
「○二年の秋、文化祭と体育祭の団体演技の演目で、三年生の男子がソーラン節をやることになり、中野がその指導をしていたんです。その際、ある生徒がふざけていたのを中野がドついたんですわ。しかも、騒ぎを収めようとした生徒まで青タンが出来るほど殴つたんです」
以下は中野との一問一答。
「――○二年の体罰は事実か。
『それは一応体罰として。捉え方は別ですけど、生徒さん、学校ときっちり話したうえでお互い納得して終わった話です』
――当初は承服できず、自ら辞職を申し出たと聞いているが。
『言ってない。そんなことで辞められないでしょ』
――セクハラ疑惑の二例がある(具体的に質す)。
『ないないない。そんな覚えはありません』
――今でも体罰は正しいことと思っているか。
『体罰はあってはならん。法律で決まってる』
――矛盾していないか。
『世間ではわからん教育現場の時代があったわけです。それは社会通念上理解されていることです。昭和五十年代とか、学校の荒れとかで。禁じ手というのか、それがなければ学校がどうにもならんという部分』
――これは十年前の話だが。
『私は二十三年やっていたから遡れば。平和な時代のクラブ活動とは別に考えてください』」
文春はこう結んでいる。
「維新内部にこんな人物を抱え込んでおきながら、桜宮高校事件で『正論』を振りかざし、自己ピーアールに余念がない橋下氏。まさに茶番劇である」
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