政府は辺野古移転修正案・徳之島分散案を撤回して、まずグアム移転計画を調査すべき
- 2010/04/29
- 05:00
24日にはワシントンポストが「岡田外相が現行案(辺野古移転)の修正案を米大使に伝達」と報道しました。
しかしその後鳩山総理は「外相が米大使と会ったのは事実だが、内容は必ずしも事実でない。政府案を検討している最中で、結論が出ているわけでない」とワシントンポストの報道を否定(岡田外相自身も否定した)、「辺野古の海に立てば、埋め立てられることは自然に対する冒とくだと大変強く感じる。現行案を受け入れられるという話はあってはならない」と述べ、25日の沖縄県民大会は総理のこの発言にわずかな希望を託したのです。
しかし下記の報道が本当なら24日のワシントンポストの報道が正しかった訳で、鳩山総理の否定発言は何だったのか、またしても県民大会向けの八方美人発言だったのかと言わざるを得ません。
◆読売新聞 政府が普天間最終案、杭打ち桟橋・徳之島にも分散
政府は28日、沖縄県の米軍普天間飛行場移設に関する政府の最終案を大筋まとめ、米国や移設先と大詰めの調整に入った。
政府案は、〈1〉日米が2006年に合意した同県名護市辺野古に普天間飛行場を移設する現行計画を基本に、異なる工法に修正〈2〉鹿児島県・徳之島へのヘリコプター部隊の分散移転――の2案を組み合わせたものが柱だ。
鳩山首相は5月4日に、沖縄県を自ら訪問し、仲井真弘多知事らに移設に向けた協力を求める方針だ。しかし、修正案として浮上した工法は、過去の日米協議で運用上の問題点などから却下されているうえ、沖縄県内での移設が主軸となるため、「県外移設」を最大限求めるとしてきた首相が厳しい批判を受けるのは避けられない情勢だ。
鳩山首相は28日午後に岡田外相、北沢防衛相ら関係閣僚を集めて協議し、政府案について大筋了承を得たい考えだ。
修正案は、海底に数千本の杭(くい)を打ち込んで桟橋を建設し、そのうえに滑走路を建設する「杭打ち桟橋(QIP)」方式が最有力となっている。鳩山首相がサンゴ礁の破壊など環境面への影響を懸念し、海面埋め立てに反対しているため、環境への影響が比較的少ないとの見方がある同工法が浮上した。
ヘリ部隊の移転では、沖縄の負担軽減の観点から、徳之島が最有力の移転先となっているが、地元の合意を得られない場合、沖縄県内の普天間飛行場以外の基地も選択肢としている。
首相は28日午前、首相官邸で北沢防衛相と会談した。防衛相は、現行計画の修正案について、QIP方式と他の工法を含む複数の案を提示したうえで、QIP方式が最善だとの考えを伝えた。これに先立ち、防衛相は27日、ルース駐日米大使と会談し、移設案の概要を伝えた。防衛相は大使との協議内容についても首相に報告したとみられる。
首相は5月4日に沖縄入りした際、知事との会談を求めるほか、住民との対話集会の開催も検討している。首相の沖縄県入りが実現すれば、昨年9月の政権発足以降初めてとなる。
一方、外務省の梅本和義北米局長、防衛省の高見沢将林防衛政策局長は28日午前、外務省でキャンベル米国務次官補と会談し、政府案の概要を説明した。
普天間移設をめぐっては、米側は日米合意に基づく現行計画が最善だとの立場を崩していない。
結局、辺野古&徳之島ですか!
自公政権ですらやれなかった辺野古移転の夢を民主政権が実現させるわけですね?その上基地被害を徳之島という新たな土地に押しつけるのですね。旧自公政権もさぞ大喜びでしょう(怒)
氷室さんのコメントをお借りしますが、
『自国の領土に他国の軍隊を駐留させるかどうかを決めるのは、
他国の国民、政治家ではなく、自国の国民、政治家。
まして、恒久的な基地を置いておくかどうかを何故、他国にお伺いを立てなければならないのか?
自国の領土内の問題を決めるのは自分達自身だということを日本人はもっと自覚するべきじゃないかなぁ…。』
鳩山政権の閣僚達は何故そろってこんな当然の理がわからないのでしょうか?
どれだけ思考停止状態なのでしょう?
岡田外相は、伊波市長が宜野湾市のHPで公開した沖縄海兵隊グアム移転計画について尋ねられたとき、「それは私が聞いている話とは違う」と一蹴し、その後知らんぷりを決め込んでいます。
何故、市長に話を聞くなり、市のHPにあたるなり、アメリカに問いただすなりして、アメリカのグアム移転計画について詳しく調査しようとしないのでしょうか。
また、テニアンが普天間の移転先として名乗りを上げているのに、何故それをわざとのように無視しているのでしょうか。
これらのことを調べれば、そもそも日本国内で新たな基地移転先を探す必要など全くないことが明らかではありませんか。
マスコミも、おもしろおかしく鳩山憎しだけを煽るような報道していないで、何故アメリカのグアム移転計画や、テニアンが移転候補地として名乗りを上げたという情報を、ちゃんと国民に周知させようとしないのでしょうか。
鳩山総理の本心は「辺野古の海を汚したくない」なのかもしれません。一人の人間としてはいい人なのかもしれません。
しかしこれだけアチコチにいい顔をして周りに振り回され、公約を貫けないようでは、リーダー失格だとはっきり申し上げたいです。
5月4日に総理は沖縄入りするそうですが、どの面下げて沖縄に行くのでしょうね?
今からでも遅くありません。
総理は振り回されることなく、辺野古、徳之島移転を撤回し、せめて海兵隊のグアム移転計画についてと、テニアン移転を調査検討すべきです。
このエントリーは過去のエントリーと同じ内容の繰り返しですが、どうしても書かざるを得ない気持ちになります。
さて、今日からGWが始まりました。
GW中はエントリーを書くのをちょっとお休みいたしますね(よほどのことがあれば書くかもしれないですけど・・)
皆さんもどうぞ、良い休暇をお過ごし下さい(^^)/
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- 2010/04/29(11:23)
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