青い鳥さんがコメントで教えてくださった美輪明宏さんの憲法についての言葉が素晴らしかったので、こちらに転載させていただきます。
青い鳥さん、どうもありがとうございました。
http://akiharahaduki.blog31.fc2.com/blog-entry-1143.html#comment10551
俳優・歌手の美輪明宏さんは、日本国憲法の大切さについて、『憲法を変えて戦争へ行こう…という世の中にしないための18人の発言』という“岩波ブックレット”のなかで記されていますので、抜粋させて頂きます。秋原葉月さん…、お許しください。
1.私は原爆にあっている人間ですし、戦前、戦後の両方を知っています。ですから、新しい憲法ができて、とにかくよかったのは、「戦争を放棄します」ということでした。これを聞いて、私は少年でしたが、ほんとうに跳びあがるほど嬉しく思いました。もう逃げ惑う必要がないんだと。
2.憲法はGHQ(連合国軍総司令部)などが中心になり作られたものです。アメリカの女性も一人参加していました。日本は遅れていましたから、憲法もアメリカの言いなりになってしまったわけです。でも、外国人も人間です。アメリカ人も人間。日本人も人間。中国人もユダヤ人も朝鮮人も、全部人間です。だったら、何国人が作ったものであろうと、人間が作った法律で、すばらしければ、それでよいではありませんか。人間として、地球人としてよいものであれば、よいのです。日本人のどこかのバカな人がよってたかって作るより、はるかによいものです。しかもアメリカが作ったというのはありがたいことです。アメリカは自分たちが作った憲法だから、日本に戦争をけしかけてくるわけにはいかない。彼らは手も足も出せない、自縄自縛です。それを知ってるから、今、アメリカは憲法9条を解きたくてしよがない。憲法9条を変えようとしている政治家たちは、それに気がついていないのです。
3.9条を改悪する必要なんてありません。 ヨーロッパでは政治家や評論家というものは、つねに冷静沈着。がたがた見苦しい姿は見せない。いかなる場合もドーンと落ち着いていて知性的。勇気と胆力、やさしさと思いやりがある。ところが日本はまるで逆です。今の政治家は戦時中の軍人と同じです。そうゆう連中が、憲法改正、改正と言ってまた日本を戦争に引きずり込もうとしている。彼らこそ非国民です。鎖国の時代でもないのに、こんなに日本が戦争に引きずりこまれることなくこられたのは、日本始まって以来、世界始まって以来のことなのです。それは憲法に守られてきたからです。
4.正義の戦争なんてありゃせんのですよ。最近、「次は徴兵制度でしょ」と、私は言うんです。いいじゃありませんか、自分の夫が、ボーイフレンドが、わが子が、孫が、家に帰ったら赤紙一枚で出征させられて、それは死を約束されているわけですからね。また戦争中と同じように、日本中が老人と女子どもだけになればいいんです。自分の恋人を殺して、孫を殺して、さぞかし満足でしょうよ。みんな、全部他人のことだと思っているから平気でいられるのです。与党や野党の一部を支持している人たちはみんな、男たちのいない世界を作りたいのね。私がどれだけ悲劇を見てきたか…。汽車のデッキに立って出征しようとしている兵隊さんを、「死ぬなよー、帰ってこいよー」としがみついて見送る母親が、憲兵に引きずり倒され、ぶん殴られて、鉄の柱に頭をぶつけて血を流している。それを死地に赴くために出征しながら見ている子どもの気持ち、どんなだったろうかと思います。戦争中は、そんなことばかりでした。またそれが始まろうとしているのです。それが戦争です。
みんな戦争の正体を知らなさすぎます。
以上、長々、抜粋させて頂きましたが、エントリーの通り、50年経とうが100年経とうが、日本国憲法は変えてはならないとの気持ちをあらためて強くしました。美輪さんの他にも、吉永小百合さん、井筒和幸さん、カン尚中さん、故井上ひさしさん、ピーコさん、渡辺えり子さん等が、素晴らしい“言葉”を寄せられてみえます。
秋原葉月さん…、長々と失礼しました。ごめんなさい。<(_ _*)>
(転載終了)
美輪明宏さんは戦後まもなく、軟弱そうな美青年だったためか電車の中で「お前のような奴がいるから戦争に負けたんだ」と絡まれ、「あなたのような人がいるから戦争が起きたんだ」と切り返したそうです。
昨年の紅白のヨイトマケの唄も素晴らしかったですね。
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