選挙協力も視野に 輿石氏が野党共闘呼びかけへ
テレビ朝日系(ANN) 1月6日(日)22時2分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20130106-00000022-ann-pol
民主党の輿石参院会長は7月の参議院選挙に向け、みんなの党など第三極に対して、選挙協力を視野に入れた野党共闘を早期に呼びかけたい考えを示しました。
民主党・輿石参院会長:「お互いに候補を立てていたら、これは自民党さんが勝つに決まっている。結果が分かっているようなことをしてはいけないということでしょう」
輿石氏はほかの野党と共闘することで、自公政権が参議院で過半数を獲得することを阻止したい考えです。まずは、政策のすり合わせや国会審議での協力を呼びかける方針ですが、参院選の候補者調整は難航が予想されます
野党って、なんでしょう?
大辞林によれば「政党政治において、政権を担当していない政党」です。
そして普通、野党には与党とは異なった政治理念や政策方針を持ち、与党に歯止めをかける役割を担うことが期待されます。
ところが今日、日本で野党とされる面々はどうでしょうか?
民主党、みんなの党、日本王政復古党(別名日本維新の会)と、いずれも自民党と見紛うばかりのネオリベ右派政党ばかり、実態は自民と何ら変わりありません。とりわけ日本王政復古党は自民の斜め上行く極右ぶりです。
こんな「野党」に一体何を期待できるのでしょうか。
オールネオリベ与党と言っても過言ではなく、こんな「野党」が「与党」と火花を散らすとすれば、今まで同様国民不在の政局争い、タダの権勢拡大の国盗り合戦に終始し、理念や政策置き去りですぐにくっついたり離れたりするだけの野合が繰り返されるだけでしょう。
輿石氏の野党共闘呼びかけはまさにこれ。これは国民の更なる政治不信を招くだけです。
また、ポピュリズム手法としての奇をてらった「グレートリセット」で国民の目を奪う策を出すことも考えられます(特に維新の壊あたり)が、それは往々にしてただ破壊願望を満たすだけで、実際には国民生活を破壊する形での「グレートリセット」でしかないでしょう。
これでは与党と野党が互いに触媒になってどんどん国民生活を破壊していく方向に転がっていくだけではないでしょうか。
こんな野党なら、ない方がマシなくらいです。
こんなふうに「野党」が「オール与党」でしめれられるようになってしまい、55年体制までの野党らしい野党が衰退してしまったのは、1990年代に入ってからの「政治改革」が原因でしょう。
●
日本の極右化は1990年初頭に始まり、2012年の選挙で総仕上げされるかもしれないこちらのツイートが核心を突いていると思います。
この連合を支持母体にしたのが民主党ですから、第二自民党化は当然予測された宿命でした。
今また社民党が、小選挙区制を支持し自民に担がれて政権の座について結局自滅していったかつての社会党と同じ轍を踏んでいるように見えます。
「数」の誘惑に負け「数」に媚びて野合に参加したことが社会党自滅の原因だったのではないでしょうか。
個々の事案で連携はしても安易な野合には決して参加しないことがせめて野党が野党としての役割を果たす最低ラインだというのが、90年代からの動きに学ぶべき教訓だと思います。そうでなければもう野党としても存続さえできなくなるのです。
- 関連記事
-
スポンサーサイト