橋下氏の傍若無人ぶりは青天井(1)
- 2012/12/24
- 06:00
選挙後まだ一週間ですが、たった一週間で橋下氏の支離滅裂な増長ぶりを示す報道は一つのエントリ-におさまりきらないくらいです、二つに分けて記録しましょう。
●橋下氏「政務と公務、分けない」 記者会見も一本化へ
http://www.47news.jp/CN/201212/CN2012121801001712.html
日本維新の会代表代行を兼務する橋下徹大阪市長は18日、「政務と公務の使い分けはもうしない。市長の仕事と維新の仕事は分ける必要がない」と述べ、今後、立場での業務を区別しない考えを示した。大阪市内で記者団に答えた。
同時に「どんな肩書でも大阪のために仕事をする」と強調した。
橋下氏は、市長としての記者会見では大阪市政に関する質問のみを受け付け、直後に国政についての取材機会を別に設けて対応していたが、次期参院選までの期間は、一本化する方針も示した。
2012/12/18 13:33 【共同通信】
凄いですね、もう完全に私的な政治活動と市長としての公務、公私混同を開き直りました。
もちろん橋下市長本人が定めた、市長も含む公務員の政治活動を禁じた「大阪市職員政治条例」に真正面から違反しています。
もちろんですが、マスコミはそのことを突っ込みません。
「どんな肩書でも大阪のために仕事をする」などと言っていますが、国政進出が大阪のためではなく自分の権力欲のためであることは誰にだって分かります。
最初のうち国政進出の口実であった大阪のための都構想の「都」の字もでてこなくなりましたし、彼が主張している憲法改正やら最低賃金制「改正」など、およそ大阪の地方政治とは関係ないことは明白ですから。
市長と党首の兼任を問われているのは橋下氏だけでなく日本未来の党党首かつ滋賀県知事の嘉田代表もです。
●嘉田知事辞職勧告も検討…自民「党首兼務なら」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121221-00000658-yom-pol
読売新聞 12月21日(金)12時19分配信
滋賀県の嘉田由紀子知事が日本未来の党代表を兼務していることに反発を強める同県議会(定数47、欠員1)の最大会派・自民党(25人)は21日、知事が兼務を続ける場合、11月議会最終日の26日に、辞職勧告決議案の提出を軸に責任を追及する方針を決めた。
自民党は議会の過半数を占め、同決議案が出されれば可決される見通しだが、議会としての意思を示すため、他会派との協議も進める考え。
21日午前の会派総会で方針を確認した。出席した県議によると、「国政では自民党が大勢を取った状況で、少数野党の党首が知事を続けることは、国との考え方の違いなどから県民益を損ねる」として責任追及を行う方針でおおむね一致したという。
嘉田知事は20日の県議会本会議で、知事と党代表の兼務について、「(知事に加え)党首の職を兼ねていきたいと考えているが、改めて今後のことは熟慮したい」と述べていた。
滋賀県県議会では自民党だけでなく民主、公明、みんなの各議員が兼務問題を追及しています。
党首と首長を兼任するのはよろしくないというのはその通りです。
ならば
兼任したことで明らかに市長職に弊害を及ぼしている大阪市長に対し、大阪市議会の自民党、公明党、みんなの党の議員さん達はどうして橋下市長を追及しないのですか?
そして、マスコミもどうして嘉田知事の兼任問題でとどまって橋下市長には言及しないのですか?
一体橋下市長に対し何をおびえているのでしょう?もしかしてMBS記者に見せたような逆ギレにおびえてまともな批判一つ掲載できないのですか?
逆ギレと言えば選挙後も橋下氏はまたまた大人げなくぶちぎれていました。
橋下氏は選挙後、首相には安倍氏を推すとフジテレビで公言していました。
橋下氏「首相指名選挙は安倍氏に」 石原氏は「平沼氏」
50を超える議席を獲得した日本維新の党で、国会での首相指名選挙をめぐり、早速、足並みの乱れが露呈した。
橋下徹代表代行は16日夜、フジテレビの番組で、「自民党、公明党が出した首班に従うのが多数決の民主主義だ」と述べ、首相指名選挙で自民党の安倍晋三総裁に投票する意向を表明した。ところが、石原氏は直後に「政党のプライドというか独自性から言って論外だ」と否定。「平沼さんが好ましい」と述べて国会議員団代表の平沼赳夫氏を推す意向を示し、トップ2人の意見が割れる格好となった。
結局橋下氏が意見を撤回することになったわけですが、この「撤回」という表現が橋下氏の気に障ったようです。
●橋下氏、「撤回」報道に激怒
http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp3-20121219-1061535.html
衆院選で54議席を獲得しながら、首相指名選挙をめぐって石原慎太郎代表(80)と意見が食い違い、内紛騒動が起こっていた日本維新の会の橋下徹代表代行(43)は18日、大阪市内で8日ぶりの公務に就き、発言の変化を「撤回」と報じた一部報道機関にかみついた。
「意思決定の過程だったら意見が分かれるのはいいことでしょう。なんでそれが『撤回』なんですか」
首相指名について投開票日の16日、橋下氏は自民党安倍総裁に投票する意向を示したが、石原氏が「論外」と指摘。協議の末、維新は17日に石原氏への投票で一本化。この経緯を「撤回」と報じたことにキレた。
「意思決定の過程をオープン(発言)しているのに」「そんな書き方するんなら、もう過程はしゃべりません」「もうね、ちゃんと報道してくれるところだけ、電話でコソコソ言います」
怒り心頭の橋下氏は、別の案件でも検討段階の話題には、「撤回」と報じた社名を挙げ「聞かないでください、この話」と、怒りの根深さをうかがわせた。
もともと選挙前から、原発に関する石原氏、橋下氏の発言への相違が表面化していた。投開票日の会見でも、米国籍記者に「(石原氏の発言から)右傾化の危惧」を問われ「アメリカは軍も、核も持ってるじゃないですか」と言い返すなど、感情を抑えきれない日々が続く。
また、維新幹部としての活動が市政につながるとし「政務と公務の使い分けはもうしない」。会見でも国政についての取材時は市政看板を外すなどの配慮も検討する。【村上久美子】
[2012年12月19日9時11分 紙面から]
これに対する観測霊さんと私のツッコミ
↓
じゃあ「途中経過」をさも決定事項のようにドヤ顔で語るのは止めてもらえませんか(笑)もう、維新の会が協議しているところをオープンにして記者を入れてもらえばそれでいいんで。
(by観測霊さん・垂れ込み部屋12より)
橋下氏、「撤回」報道に激怒 goo.gl/uLG2Yイミフな逆ギレで報道機関を脅して追及を逃れるのは中島岳志氏の「橋下徹の言論テクニックを解剖する」goo.gl/FiAHDにある常套テク。マスコミはバレバレのテクに翻弄され続けるから橋下に舐められる
— 秋原葉月さん (@akiharahaduki) 12月 21, 2012
で、安倍氏に秋波を送っていたのに今度は自民に対抗するんだそうです。
●自公に対抗、民主・維新・みんな結集で…橋下氏
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/news/20121220-OYT1T01233.htm
日本維新の会の橋下代表代行は20日、来夏の参院選に向け、「民主党と維新の会、みんなの党がバラバラでは、まったく政治的な力を発揮できない。政党政治をしっかりと機能させようと思えば、自民党、公明党という強力な政権がある以上、それにきちんと対抗できる勢力を作っていくことが政治家の役割だ」と述べた。
大阪市役所で記者団に語った。
みんなの党と組む、政策が違うから組まない、いややっぱり組む、組まない、組む、組まない・・・これで何度目です?4度目くらい?
で、今度はあれほどボロクソにこき下ろしてた民主党と組むわけですか?
選挙前は安倍と組もうとしてたし、安倍総理に投票すべきとか言ってた癖に、今度は民主と組むって…節操の無さもここまで来ると病気。:自公に対抗、民主・維新・みんな結集で…橋下氏 :yomiuri.co.jp/election/sangi…
— 橋下監視で委員会さん (@tonden2) 12月 21, 2012
(2)へ続きます。
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