衆院選挙の争点について各党の主張(1)原発
- 2012/11/22
- 05:00
今度の選挙は、玲奈さんも仰っているように「日本の有権者のレベルを問う選挙」だと私も思います。
一昨日のエントリ-で、フランスではマスコミは各政党の主張を平等に報道するだけであることを取り上げさせていただいたので、それを真似して、今度の選挙の争点となるべきであろう種々の事柄についてできるだけ各政党の具体的な主張の情報を集めて、感想を述べてみたいと思います。
今の報道が本来あるべき報道から外れて洪水のような橋下石原PRのエンターテインメントにしかなっていないことに抗議する意味も込めて。
そして劇場型報道にポピュリズムを煽られないように有権者の質が試されてるのだとの戒めもこめて。
まず、大きな争点として上げられる筆頭が「脱原発」だと思います。
これについて、簡単にまとめられた朝日の記事がWebにありましたので、拝借してきました。

それぞれHPをあたってみました。
共産党:http://www.jcp.or.jp/web_policy/2012/09/post-473.html
社民党:http://www5.sdp.or.jp/policy/policy/energy/energy120907.htm
反TPP党:亀井さんの公式Webサイトには脱原発について反TPP党の具体的な主張はまだ掲載されていないようです。
国民の生活が第一:http://www.seikatsu1.jp/policy.html
みんなの党:http://www.your-party.jp/policy/electricity-liberalization.html
民主党:大飯原発再稼働反対の署名をした議員もいますが、海江田氏のように原発推進派もいます。野田総理は第181国会・衆議院本会議での所信表明演説で「2030年代に原発稼働ゼロを可能とするよう、あらゆる政策資源を投入するとした革新的エネルギー・環境戦略を踏まえて、遂行する」と原発稼動ゼロ社会をめざす方針を改めて表明しました。
HPではこちら
でも「原子力規制委の安全確認を得たもののみ再稼働」として結局再稼働を認めているし、大飯原発の活断層の問題も稼働して安全とはとても言い切れないのに停止させようとしていません。
民主党の「緩やかな脱原発」は本気度が疑われると言わざるを得ないでしょう
自民党:共産党の吉井議員が福島原発の事故の予見を国会で追及したときに、今まだだって事故が起こらなかったんだから大丈夫と答えたのが安倍さんです。
こちらのエントリ-を参考にどうぞ
・http://akiharahaduki.blog31.fc2.com/blog-entry-689.html
HPにある安倍さんの定例記者会見から
「原子力発言に対するわが党の方針はすでに発表している通りでありまして、原子力規制委員会ができましたので、そこで半年以内にルールを作って、そのルールに則って経済的政治的な事由にはよらずに、純粋に技術的、科学的に安全だと思われたところからこの3年以内に再稼働を行って行くということであります。そして、今後10年、長期的なエネルギー政策、ベストミックスについて議論をしていくという立場に変わりはないということですね。」
ここには載っていない「みどりの党」ですが、HPを見ますと
「すみやかに脱原発を達成し、持続可能なエネルギー社会へシフトする」とあります。
http://greens.gr.jp/policy/seisaku/
即時全廃や輸出禁止も謳っています。
立ち位置としては共産党、社民党に並ぶかな?
ところで上の表では日本維新の怪は脱原発、原発維持、いずれにも入っていないようですが、党首の石原氏がおそるべき原発推進論者ですので、自民と同じ「原発維持」に分類すべきじゃないでしょうか?
ちなみに維新は脱原発に関して次のような変遷をたどっています。
大飯原発無くても夏は乗り切れると断言
↓
やっぱり電気足りない。夏限定で再稼働。脱原発の住民投票は5億もするからダメ(といいつつ、都構想の区割りは住民の過半数取るまで住民投票をやり続ける、という自分勝手な矛盾)
↓
ところが大飯原発は再稼働しなくても夏は乗り切れたことが判明
↓
夏終わっても橋下氏は即時停止を積極的には求めず。
「原発は2030年代まで全廃に後退」そして、全性の高い原発が開発された場合は積極的に輸出に乗り出すべき
↓
脱原発とか先に決めるのはおかしい。市場に任せれば自然と原発は淘汰され、30年代には無くなる
と、期限を定めることを取りやめ。
(市場に任せたら原発はなくなる=政治決断も何もしなくてもほっとけば原発は無くなっていくとは、なんと非現実的なお花畑かと。もう脱原発から撤退宣言したも同然)
↓
石原氏に配慮して、とうとう「脱原発」を削除
とまあ、凄いコロコロ王子ぶり。
ここまで来ると、政策を変更したのではなく、維新にはもともと政策の基となる理念がなかった、という評価をせざるを得ませんね。
さて、脱原発はもう国民のメジャーと言っていいと思うのですが、今のところ支持政党の第一党は原発維持の自民党なんだから、不思議なものです。
一昨日のエントリ-で、フランスではマスコミは各政党の主張を平等に報道するだけであることを取り上げさせていただいたので、それを真似して、今度の選挙の争点となるべきであろう種々の事柄についてできるだけ各政党の具体的な主張の情報を集めて、感想を述べてみたいと思います。
今の報道が本来あるべき報道から外れて洪水のような橋下石原PRのエンターテインメントにしかなっていないことに抗議する意味も込めて。
そして劇場型報道にポピュリズムを煽られないように有権者の質が試されてるのだとの戒めもこめて。
まず、大きな争点として上げられる筆頭が「脱原発」だと思います。
これについて、簡単にまとめられた朝日の記事がWebにありましたので、拝借してきました。

それぞれHPをあたってみました。
共産党:http://www.jcp.or.jp/web_policy/2012/09/post-473.html
社民党:http://www5.sdp.or.jp/policy/policy/energy/energy120907.htm
反TPP党:亀井さんの公式Webサイトには脱原発について反TPP党の具体的な主張はまだ掲載されていないようです。
国民の生活が第一:http://www.seikatsu1.jp/policy.html
みんなの党:http://www.your-party.jp/policy/electricity-liberalization.html
民主党:大飯原発再稼働反対の署名をした議員もいますが、海江田氏のように原発推進派もいます。野田総理は第181国会・衆議院本会議での所信表明演説で「2030年代に原発稼働ゼロを可能とするよう、あらゆる政策資源を投入するとした革新的エネルギー・環境戦略を踏まえて、遂行する」と原発稼動ゼロ社会をめざす方針を改めて表明しました。
HPではこちら
でも「原子力規制委の安全確認を得たもののみ再稼働」として結局再稼働を認めているし、大飯原発の活断層の問題も稼働して安全とはとても言い切れないのに停止させようとしていません。
民主党の「緩やかな脱原発」は本気度が疑われると言わざるを得ないでしょう
自民党:共産党の吉井議員が福島原発の事故の予見を国会で追及したときに、今まだだって事故が起こらなかったんだから大丈夫と答えたのが安倍さんです。
こちらのエントリ-を参考にどうぞ
・http://akiharahaduki.blog31.fc2.com/blog-entry-689.html
HPにある安倍さんの定例記者会見から
「原子力発言に対するわが党の方針はすでに発表している通りでありまして、原子力規制委員会ができましたので、そこで半年以内にルールを作って、そのルールに則って経済的政治的な事由にはよらずに、純粋に技術的、科学的に安全だと思われたところからこの3年以内に再稼働を行って行くということであります。そして、今後10年、長期的なエネルギー政策、ベストミックスについて議論をしていくという立場に変わりはないということですね。」
ここには載っていない「みどりの党」ですが、HPを見ますと
「すみやかに脱原発を達成し、持続可能なエネルギー社会へシフトする」とあります。
http://greens.gr.jp/policy/seisaku/
即時全廃や輸出禁止も謳っています。
立ち位置としては共産党、社民党に並ぶかな?
ところで上の表では日本維新の怪は脱原発、原発維持、いずれにも入っていないようですが、党首の石原氏がおそるべき原発推進論者ですので、自民と同じ「原発維持」に分類すべきじゃないでしょうか?
ちなみに維新は脱原発に関して次のような変遷をたどっています。
大飯原発無くても夏は乗り切れると断言
↓
やっぱり電気足りない。夏限定で再稼働。脱原発の住民投票は5億もするからダメ(といいつつ、都構想の区割りは住民の過半数取るまで住民投票をやり続ける、という自分勝手な矛盾)
↓
ところが大飯原発は再稼働しなくても夏は乗り切れたことが判明
↓
夏終わっても橋下氏は即時停止を積極的には求めず。
「原発は2030年代まで全廃に後退」そして、全性の高い原発が開発された場合は積極的に輸出に乗り出すべき
↓
脱原発とか先に決めるのはおかしい。市場に任せれば自然と原発は淘汰され、30年代には無くなる
と、期限を定めることを取りやめ。
(市場に任せたら原発はなくなる=政治決断も何もしなくてもほっとけば原発は無くなっていくとは、なんと非現実的なお花畑かと。もう脱原発から撤退宣言したも同然)
↓
石原氏に配慮して、とうとう「脱原発」を削除
とまあ、凄いコロコロ王子ぶり。
ここまで来ると、政策を変更したのではなく、維新にはもともと政策の基となる理念がなかった、という評価をせざるを得ませんね。
さて、脱原発はもう国民のメジャーと言っていいと思うのですが、今のところ支持政党の第一党は原発維持の自民党なんだから、不思議なものです。
- 関連記事
-
- 新党結成を目の敵にする自民党 (2012/11/23)
- 衆院選挙の争点について各党の主張(1)原発 (2012/11/22)
- 宇都宮健児弁護士の都知事選立候補を応援します (2012/11/10)
スポンサーサイト