以前、
こちらで殺人未遂に匹敵するような犯罪的所業をご紹介しましたが、これもまたひとつ、東電の犯罪的体質が現れている事例です。
メモメモ。
「東電だけきれいなバスに」…下請け作業員不満
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120730-OYT1T01226.htm
福島原発
東京電力福島第一原子力発電所で働く下請け作業員の6割が現場の労働環境を「良くない」と感じていることが、東電が実施したアンケート調査でわかった。
東電が30日、発表した。被曝ひばくに対する不安や食事の改善を求める声が多く、東電社員との「差別待遇」に対する不満も出ている。
アンケートは5月、東電社員を除く作業員を対象に実施、1913人が回答した。労働環境については「良かった」が全体の38%だったのに、「良くない」は62%。食事は69%が「良くない」とした。
作業員からは「東電社員だけ、きれいなバスに乗るのは不公平」「食事のメニューが同じようなものばかり」といった不満のほか、「(作業現場の)線量を下げてほしい」「トイレの数を増やして」などの要望が寄せられた。
(2012年7月30日20時30分 読売新聞
週刊朝日にこのような記事があったので、ご紹介のためにお持ち帰り。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120726-00000003-sasahi-soci
週刊朝日 7月26日(木)8時36分配信
福島第一原発(フクイチ)で作業員として働くジャーナリストの桐島瞬氏は「東電の行為は、殺人罪にあたる」と怒りを隠さない。
* * *
7月初め、フクイチの免震重要棟(以下、免震棟)に大型冷蔵庫が運び込まれた。
「冷蔵庫の中には、ペットボトル入りの水が大量に冷やされていて、東電社貝がいつでも飲めるようになっていたんです。それを見て、フツフツと怒りがわいてきました。作業員が詰める1階には冷蔵庫もなく、みんな生ぬるい水を飲んでいます。いまの時期、原発構内の作業で流す汗の量は尋常ではありません。それなのに、現場にロクに出ない東電社員だけが冷たい水を飲めるなんておかしいです」(冷蔵庫の搬入を目撃した作業員)
「たかだか、水が冷たいかどうかで目くじらを立てることもなかろう」と思う読者のかたもいるかもしれない。だが、夏を迎えて作業員は放射性物質とは別の敵と闘わなくてはならない。それが熱中症、脱水症だ。
外気温が30度とすると、作業員は体感温度は50度にも達する。
フクイチの屋外現場に日陰はほとんどない。私も現場に出ると、あっという間に全身から汗が噴出し、全面マスクのシールドにポタポタと滴り落ちる。ただでさえ、視界が狭いのに、さらに周りが見づらくなる。カッパを着ているときなど、これでもかというほどの汗がマスクの中に溜まり始め、気温と湿度で、気が狂いそうになる。
なぜ、現場に出ない東電社員だけ冷えた水を飲み、炎天下の下で汗を流している作業員が生ぬるい水なのか。こうした現状をおかしいと思わないことに、東電の体質がよくあらわれている。
※週刊朝日 2012年8月3日号
東電に対して、福島原発の最先端で働く作業員達の待遇改善を求める大きなデモをおこしてもいいんじゃないでしょうか。これだってりっぱな反原発運動ですし、これはやがて原発労働の差別構造を告発する契機にもなると思います。
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