大飯原発ゲート前に連帯するように

昨夜9時、大飯原発の制御棒が抜かれました。

大飯原発のゲート前では、ずっと夜を徹して再稼働反対が叫ばれていました。
その様子を写したユーストはリアルタイムで世界に配信され、視聴人数が世界一になったそうです。

警官も世界が見てる前とあっては無茶は出ません。

（もっともテレビ局はこの様子の報道には実に不熱心でした）

ユーストには、デモ隊への応援と連帯のツイートや、ここは本当に民主主義国なのかという怒りのツイートが、たくさん流れました。

彼らが非暴力貫いたのには頭が下がります。

彼らを応援するというツイートが流れる度にそれに共感しながらも、ふとよぎる思いもありました。

沖縄はもうずっと大飯原発ゲート前状態なのだ、でも本土は無関心だった、と。

辺野古ではおじいおばあが非暴力で座り込みを続けています。

高江ではヘリパット移設工事強行に反対して非暴力の座り込みを続けた住民に国は何をしたでしょうか。

彼らの非暴力の抵抗が報道されなかったのも、大飯ゲート前の様子があまり報道されなかったのとまた同じです。

そして今度は国はオスプレイ配備を強行、仲井間知事は「断然拒否、配備強行なら全基地即時閉鎖に動くしかない」と言っています。

ここは本当に民主主義国なのかという民主党政府に対する怒りの声は、再稼働問題の前に、沖縄に対する仕打ちで私たち全てが上げるべきだったのです。

沖縄では基地撤去を求めて、ずっとずっと大飯ゲート前状態が続いています。

原発はあってはいけません。

基地もあってはいけません、沖縄にも本土にも。

オスプレイは飛ばしてはいけません、普天間でも本土でも。

原発問題は、貧しい地方というマイノリティにやっかいな原発を押しつけ、都会というマジョリティが電力を享受し、足を踏んづけているという「地方差別」という問題でもあります。

同じように、基地問題は、本土というマジョリティが沖縄というマイノリティにやっかいな基地を押しつけて後は無関心という「沖縄差別」という問題でもあるのです。

どうかそのことに気づき、

人の痛みを我が痛みとし、

大飯ゲート前に連帯したように、沖縄にも連帯して欲しいと、強く願った夜でもありました。



更に言えば、沖縄だけではありません。

人権侵害されるマイノリティの声は決して大きく報道されません。
例えば、先日障がい者の声を無視して強行された障害者総合支援法成立もそうです。

私たちがそういうマイノリティの人権侵害に対する抗議に連帯できるようになってこそ、「とても民主主義国とは思えない」とたくさんツイートされた日本を民主主義国に変えていける萌芽だと思うのです。