司法の危機:裁判員制度は世界的な潮流に逆行して死刑を定着させるための政策?(追記あり)
- 2010/11/29
- 23:00
仙台地裁で予想通り、裁判員裁判初の少年の死刑判決が出ました。耳かき店員事件を皮切りに、横浜の事件、本件、そして今度は宮崎でも死刑求刑事件がかかっています。堰を切ったような死刑求刑ラッシュ、まるで機は熟したとばかりに裁判員が死刑判決をだすことを定着させようとしてるように見えます。今回の判決で少年事件分野でのミッションもクリアってとこでしょうか。いまでこそ裁判員裁判での死刑判決はニュースになりますが、...
仲井真知事は県内反対を貫いて欲しい
- 2010/11/29
- 10:00
沖縄県知事選は仲井真知事の再選が決まりました。残念な結果ではありますが、仲井真知事は選挙戦で県内反対を打ち出して伊波さんとのカラーの違いをなくさなければ戦えなかったことも事実です。仲井真知事は当確後のあいさつで「県内は事実上ない」と明言したそうです(産経新聞 11月29日(月)1時2分配信より)。仲井真知事がこの言をたがえず県内反対の公約を守りぬくよう、今後もしっかり見ていきたいと思います。また、このまま...
(ひとこと)5月の日米合意は「第二の敗戦(by朝日新聞)」なの?
- 2010/11/28
- 17:30
朝日新聞が鳩山内閣が締結した5月の日米合意は「第二の敗戦だ」と書いています。asahicom共振する「第二の敗戦」 沖縄基地問題をめぐる日米合意2010年11月28日10時31分 忘れかけていた言葉に出会った。「第二の敗戦」という比喩(ひゆ)である。 ベテラン政治学者の篠原一氏(85)は、雑誌「世界」11月号に寄せた論考「トランジション 第二幕へ」でこう述べた。 「私はあの五月末の(日米)合意は、日本の第二の敗...
明日の沖縄県知事選は沖縄を自分たちの手に取り戻すための選挙だと思います
- 2010/11/27
- 21:00
明日は沖縄県知事選です。11/5の朝日新聞に仲井真弘多さん(71)と伊波洋一さん(58)の対談が掲載されました。リンクはこちら。是非お読みください。↓沖縄知事選2氏対談・詳報 2010年11月5日1時54分いつもブログ「なごなぐ雑記」で沖縄について考えさせられるエントリーを書いてくださる宮城康博さんが、対談内容を要約してくださっています。朝日の記事は結構長いので、お時間のない方のためにそのエントリーを転載させていただ...
(更にもうひとこと)『そもそも日本人の血税で外国人の子どもを学校に行かせるのがおかしい』という常套句をよく聞きますが・・・
- 2010/11/26
- 18:00
1.「日本人の血税」?いえいえ、日本人だけじゃなく在留外国人も税金払ってることをお忘れなく。2.海外では在留外国人の子どもの教育費を無償化していたり、医療費もタダにしているところがある。それどころか単なる旅行者が病気や怪我をしたときの医療費までタダにしているところもあるくらいだ。勿論その財源は「その国の国民の血税」によってまかなわれている。日本人の血税で外国人の子どもを学校に行かせるな、と言う人は...
(ひとこと)北朝鮮が韓国を攻撃したことを受けて、朝鮮学校無償化を停止すると言うなら…
- 2010/11/26
- 18:00
「日本と極東の安全を守るために米軍に基地を提供してやってるのに、実際はイラクやアフガニスタンで何の罪もない女子供を虐殺するのに基地を使ってきた。在日米軍がそのような非人道的攻撃を行ったことを受けて、現在上納している思いやり予算をいったん停止する方向に動くと考えている。」位のことでも言えば、少しは菅総理を見直すのに(笑)...
いくら非難してもしたりない菅総理の反人権体質(追記あり)
- 2010/11/26
- 12:00
昨日の記事で北朝鮮の韓国砲撃に関して冷静に対処すべき二点を上げましたが、今日はその二点目の「朝鮮学校無償化の停止」についてもう一度書いておきたいと思います。無償化停止の指示は菅総理が出したそうです。何という恥知らずな差別体質、反人権体質の「市民運動家」なのでしょうか。まあこういう人でなきゃ自立支援法「改正」みたいな詐欺行為はできませんよね。このような感覚の持ち主に総理大臣を勤める資格はないと叫びた...
北朝鮮の韓国砲撃を激しく非難すると共に、朝鮮学校授業料無償化中止を決めた政府にも激しく抗議します(末尾に追記あり)
- 2010/11/25
- 02:00
(※オススメ記事を末尾に追記しておきました)とり急ぎ。(最近端折り気味の記事が多くてスミマセン・・m(_ _)m)発端についてはまだよく分かりませんがそれが何であれ、北朝鮮が韓国を攻撃し、民間人の死者を出したことは言い訳できない言語道断の蛮行です。強い憤りを感じます。激しく抗議したいです。将軍様の跡継ぎが決定したようですけど、とんだ花を添えたものです。と共に、私達は冷静に対処すべきだと強く思います。冷静な...
(ひとこと)「市民感覚」なんて幻想ではないだろうか
- 2010/11/21
- 09:00
市民感覚なるものが常に健全だという保証は何もありません。むしろ「市民感覚」が衆愚でしかなかったことを何度も見せつけられてきました。裁判員裁判や陪審制のように市民が参加する裁判形態をとりたいのなら、せめて欧州並みの法教育、人権教育を行い、高度な民主主義社会にふさわしい法意識を市民レベルで培ってからすべきだと思います。...
少年を見捨てる社会
- 2010/11/20
- 20:00
本日も手短に。裁判員裁判の最初の死刑事案は死刑回避、次の死刑事案は死刑判決。そして今度は少年事件の死刑事案です。裁判員裁判初、少年に死刑求刑=事件時18歳―元交際相手の姉ら3人殺傷・仙台 宮城県石巻市で2月、交際していた少女の姉ら2人を殺害、1人に重傷を負わせたとして、殺人などの罪に問われた元解体工の少年(19)の裁判員裁判が19日、仙台地裁(鈴木信行裁判長)であり、検察側は死刑を求刑した。少年は事件時18歳...
自衛隊も警察も「暴力装置」でしょ
- 2010/11/19
- 09:30
手短に。kojitakenの日記でも取り上げられていた朝日新聞の記事をメモasahi.com(朝日新聞社)仙谷氏「自衛隊は暴力装置」 参院予算委で発言、撤回2010年11月18日11時33分 仙谷由人官房長官は18日の参院予算委員会で、「自衛隊は暴力装置」と述べた。その後、「実力組織」と言い換えた上で、発言を撤回し、謝罪した。 「暴力装置」の表現は、かつて自衛隊を違憲と批判する立場から使用されてきた経緯がある。 この発言は、...
裁判員裁判で初の死刑判決は「一線を越えた」ことを意味するのではないでしょうか
- 2010/11/17
- 23:00
昨日裁判員裁判で初の死刑判決がでました。国民の合意が得られないまま昨年5月に無理矢理始まった裁判員制度も1年以上たち、その存在に慣れて来た頃合いを見計らうように真打ち登場。いよいよ来るべき日が来た、という感じです。Ⅰ.現代社会では私人間の仇討ち、報復等の懲罰を禁じ、国民の信託を受けた国家だけが独占的に刑罰権を行使できるという仕組みを取っています。人を長期にわたって監禁したり、時には殺したりすることを唯...
名張毒ぶどう酒事件4夜連続企画放送のお知らせ
- 2010/11/16
- 01:00
11月19日の25:45(11月20日の01:45)から4夜連続で、東海テレビが過去に制作した死刑再審事件である名張毒ぶどう酒事件のドキュメンタリーが一挙に再放送されます。残念ながらこれは東海テレビ限定かもしれません。こういう番組は是非フジテレビ系列で全国放送してほしいものです。■『証言~調査報道・名張毒ぶどう酒事件』(1987年放送・ナレーション 佐藤慶) 11/19(金) 25:45~■『重い扉~名張毒ぶどう酒事件の45年』(20...
(ひとこと)テレビドラマを見てふとに感じたこと
- 2010/11/14
- 15:00
ドラマ「ナサケの女」のCMで、「税金払わないヤツは国民の資格無し」みたいな台詞がでてました。これってどうなんでしょ。なんだか「生活保護受給者は税金にたかるけしからんヤツ」という意識と共通の匂いを感じます。「勝ち組」の人間に壮絶な屈辱を味わわされる「負け組」人間がしたたかに「勝ち組」に這い上がっていく、というドラマはあっても、そもそも勝ち組負け組という存在自体がおかしいだろう、と問うドラマは見たことが...
今年は派遣村を開設しないそうです
- 2010/11/10
- 17:00
去年公約通りに政府が初めて貧困率を調査して1年たちます。しかし貧困問題に関してあれから何の政策も採られず、状況は何にも変わりません。もちろん貧困率も高いままです。せっかく貧困率を調査しても、それを改善する政策がとられなければ何の意味もありません。セイフティネットの張り直しや派遣法見直しなど、貧困問題を解決する抜本的政策は全く手つかず。牛の歩みどころか、完全に停滞したままです。新政権発足から1年以上た...
沖縄靖国合祀取り消し訴訟判決
- 2010/11/09
- 02:00
随分時間がたってしまいましたが、沖縄靖国合祀取消訴訟判決については書きとめておかなくてはならないと思いますので、遅まきながら・・・(関連記事はこちらhttp://akiharahaduki.blog31.fc2.com/blog-entry-537.htmlhttp://akiharahaduki.blog31.fc2.com/blog-entry-543.html)この情けない判決について書くべき点は色々ありますが、特に書いておきたいのは、裁判所は精神的自由の中核をなす信教の自由や、個々人の内心の尊厳と...