コメント
「悪魔の国」を必要とするのは誰か?
紅的彗星さんのこのご意見、まさにその通りだと思います。ある種の日本の人たちにとって、北朝鮮は「時々正気を失いかねない、悪魔のように凶暴な国」であってほしいようです。沖縄の米軍基地への反対意見なども、しばしば「あれがなかったら北朝鮮が、(そして最近では中国が)攻めてくるではないか」という意見によって封殺されて来ました。そのために北朝鮮は、日本にとって実際以上の「脅威の国」にされてきたのではないかと思います。(「北朝鮮」ではなく、単に「朝鮮」と呼ぶべきなのかもしれませんが、この国では通称として通ってしまっているので、とりあえず、ご勘弁願います)
おそらく、現在の北朝鮮の政治状況が良いものだとは在日コリアンの方たちの多くも思ってはいないのではないでしょうか。しかし、だからと言って、自分の祖国のすべてを否定されるようなことを言われたら、心外でしょう。
たとえば、この日本でも、もはや民主主義などまともに機能していないと、最近、つくづく思うのですが(そもそも、まともに機能していた時期があったのだろうかとさえ思います)、だからと言ってもし、他国の人(たとえばフランス人やフィンランド人)から「貴方の国は本当に非民主的ですね。私たちにはとても考えられません。よくもそんなひどい国に黙って住んでいられますね。日本人は皆、おかしい」などと言われたり、自国の極右や、市場原理優先主義のような発言をする人たちに、「貴方などはこの国の国民としてふさわしくない。日本へでも行っておしまいなさい!」などと言っているのを聞いてしまったら、たしかにカチンと来ます。
そうして自分の身に置き換えてみれば、その不愉快さがある程度は想像できるのですが、北朝鮮や在日コリアンの方たちに向かってだと、うっかりするとやってしまいかねない危険性を私自身にも感じます。
汗顔のいたりです
お詫びや記事の訂正をしてもらった上に、関連して2つもエントリーしていただいて、嬉しいやら面映いやら・・・
コメントくださった青い鳥様、観測霊様、AGEN様へもあわせて、謝意を表したいと思います。
以下は去年の年末に通勤電車内で実際に目撃した、小学校高学年とおぼしき二人の女の子の会話です。
「北朝鮮ってなんか凄いよねー。」
「ほんとー。でも、あれって嘘泣きなんだよー。」
私の目の前に立っていたこの子達は、バラエティ番組やドラマなどを語るような口調でこの様な話をしていました。
おそらく、金正日総書記の死去を嘆き悲しむ朝鮮の人々の映像と、それを「解説」する「専門家」の出ていた「情報番組」か何かを視聴しての感想なのでしょう。
目の前で交わされたこの会話に私は耳を疑い愕然とし、そして朝鮮「悪魔化」キャンペーンの影響のなんと凄まじいものかと慄然としました。
秋原さんはじめとして、在日コリアンを慮って朝鮮の「悪魔化」ついて真摯に考えていただいたことについてありがたく思いますが、それだけに止まる問題でもありません。
現在、「国際社会」の国家権力や大手マスメディアなどの持てる者達によって「悪魔化」されている対象は本当に多いと思います。
タリバン、アルカイーダ、ビンラディン、イラク、リビア、シリア、イラン・・・
橋下氏をはじめとしたポピュリスト達も、公務員、教職員、労組などを「悪魔化」してはばかりません。
「悪魔化」されているすべての対象にまったく非がなかったとは言いませんが、対象がすべて持てる者達の手にかけられたかこれからかけられようとされてる事を見れば、ことの本質がどこにあるかは明白だと思います。
しかしながら、洪水のようなキャンペーンのただ中で、この本質を見抜くのは至難とも言える状況です。
それでも、このキャンペーンを批判するために声を上げなければいけませんし、そうであればなおさら、自身が同じ手法を取ることを厳に戒めなければいけないと思うのです。
声を上げる者達は、持てる者達でさえも絶対に「悪魔化」してはならないと肝に銘じるべきなのです。
最後に、
自身の思想と信条に基づいて、私は、地域の呼称として以外の「北朝鮮」を使いません(だって、北日本とか東日本とか西日本とか、全然おかしくないですよね?)し、
朝鮮民主主義人民共和国の事を「北朝鮮」って言うなら大韓民国も「南韓国」って言えや(#゚Д゚)ゴルァ!!とか、「北」って何だ?赤羽かよっ!とか、思わないでもないですが、
もちろんそれを誰かに強制することもありません。( ̄ー ̄)
マイノリティに真実が…。
北京市内で約5年間暮らしていたのですが、秋原さんが仰る通り、一般の市民の方々は至極善良なひとばかりで、皆さんに親切にして頂いた思い出しかありません。中国の市民の方々には感謝の気持ちでいっぱいです。中国の皆さんも、日本国民に対しては、何の憎しみも持っていません。ただ小泉元首相の様に靖国公人参拝をするような一部の政治家の行動を懸念しているに過ぎないんですね。靖国神社は侵略戦争の象徴ですから…。日本でよく報道される中国での反日デモなどには、一度たりとも遭遇しませんでした。(中国国内の主要都市を周りましたが…)よく日本でタレ流される反日デモは、日本の“在特会”の様な極々一部の偏狭な集団のデモを殊更にデフォルメしているに過ぎないんですね…。尖閣などの問題も先鋭化する報道はナショナリズムを刺激するだけで、百害あって一利なしです。冷静に平和的外交で粛々と相互歩み寄り解決に向け努力すればいいだけの話だと考えます。朝鮮とは国交がなく、現地のことは全く知りませんので、わたしはコメントできないのですが、一般市民の皆さんは、善良な方々が殆どでしょうね…。ただ権力体制側を見た場合は、話は別で人権抑圧などは指摘する必要がありますね(内政干渉など微妙な問題も絡みますが…。)。
アメリカなどはもっと酷い国で、今更言うまでもないことですが、自分たちの思想にそぐわない国に対して暴力(戦争)を仕掛ける“ならずもの国家・悪の枢軸”であると考えますが、日本のマスコミはアメリカの批判はしないので、自戒を込めて記すのですが、あらゆる面で判断を誤ってしまうんですね…。
観測霊さんのお考えの通り、わたし自身、マジョリティーに洗脳されないように今後気をつけねばと思いました。わたしは若いときから“事の真実はマイノリティに隠れている”と考えていますが、この一連のエントリーで日本の偏向報道などにより、汚染されている自分自身に気づかされた次第です。皆さんに、改めて感謝します。
>紅的彗星様…
>現在、「国際社会」の国家権力や大手マスメディアなどの持てる者達によって「悪魔化」されている対象は本当に多いと思います。
タリバン、アルカイーダ、ビンラディン、イラク、リビア、シリア、イラン・・・
本当に、仰る通りですね…。日本も含め大手マスメディアの偏向ぶりは、看過できませんね…。 中南米では、チャベス大統領などが先頭に反米・反新自由主義・反市場原理主義の運動、連帯・団結のウネリがありますが、日本では殆ど知らされず、いつまで経っても“アメリカのポチ”に甘んじて憚らない。全くもって情けなく、涙がチョチョ切れます…。(:_;)
橋下市長は、新自由主義・市場原理主義の申し子であり、橋下市長のクローンに国会を占領される事態を想像すると、背筋が凍りつきます。格差は固定化され、弱者切り捨ての悪政の嵐が吹き荒れるでしょう、きっと…。 紅的彗星様…、またいろいろと教えてください。ありがとうございました。
脅威や敵を必要としているのは……
“ある種の人”ではなく、「自民党右派」「防衛省筋」とはっきり明言すべきです、この際。
実際、彼らはのべつ幕なしに「脅威論」を唱えて、対抗するための敵を創作し続けていなければ存在意義がありません。
古くは1980年代の北(ソ連)の脅威論、そして現在は西(中国・北朝鮮)の脅威論です。
(最近、タイトルを考えるのが面倒になって来た(^^;) )
>風鈴草さん
ドイツやイタリアでは脱原発路線がとられました。もしそこに狂信的な原発推進論者がいたとして、誰かがその人に向かって「そんなに原発が好きなら日本にでも行け!」と罵声を浴びせたとします。
野田政権や原子力村がこの期に及んで原発再稼働にかじりつく様はどれほど批判しても足りないくらいですし、特に日本政府は国内の声でなく外圧がないと動かないので、海外から嵐のように批判して欲しいと思っています。
しかしもし「そんなに原発が好きなら日本にでも行け!」と言われたとしたら、原発事故で故郷と暮らしをめちゃめちゃにされ、コミュニティや家族をバラバラにされた福島の人々に対して無神経な言葉だと感じるでしょう。
「人のふり見て我がふり直せ」ですね
北朝鮮全体を悪魔化するマスコミやネトウヨや保守派政治家・政党や(以下略)にひきずられることがないように、意識的になります。
このエントリーで思い出したある台詞
ビビッと来る方にはビビッと来る台詞でしょうw
ちゃんとした事実に基づいて批判されるのであれば良いんです(反論すべきところは反論しますが)。
しかし、あまりにもトンデモナイ憶測、捏造、歪曲によって叩かれるのはそのままにしては置けないんです。
>青い鳥 様
こちらの見識豊かな方々に色々教えるほどのものでもないので、あまり持ち上げないでください(;><)
「在日」と言う、ある意味境界の位置に立っているので、ちょっとだけ違った見方が出来たのではないかと、自己分析しています。
そういう意味では、在日も捨てたもんじゃないですよね^^
>村野瀬玲奈 様
秘書課広報室、愛読しています!
これからも頑張ってください。
>紅的彗星さん
朝鮮国内では金将軍の「御真影」の扱い一つ見ても(ニュースショーでですが)戦前の天皇の御真影と同じような扱いみたいですのでおそらく国歌(第二国歌も含め)への恭順が求められてることは間違いないだろうという憶測で見切り発車して書いてしまいました。しかしきちんとした資料があげられない以上書くべきではありませんでした。そこは肝に銘じなければいけません。
これをきっかけに、うまく言葉に出来ないのだけどなにかもやもやしたものを考えるきっかけとなり、二つの記事になりました。
自分の経験は限られたものなので、異なる立場の人々の気持ちになってみるというのはなかなか難しいです。でも自分の拙い想像力をフルに駆使していかなくてはと思います。
「北朝鮮」ではなく「朝鮮」と言うお気持ち、わかります。オリジナルを尊重するって大事だと思います。
ちょっと違うかもしれませんが、名曲「上を向いて歩こう」がアメリカでは「すきやきソング」・・いくら当時知られてる日本語がスキヤキくらいだからと言ってこれはないんじゃないか、もうちょっと原曲をリスペクトしてくれてもいいんじゃないかって聞いた当時感じました。
ですが、「北朝鮮」は既に通称で浸透しててブログを書く上の便宜上使わせてもらう事になると思います。あまり良い気分でないかもしれませんがお許し下さい。
>こう書かれたら安倍氏に対する人権侵害や差別になるでしょうか?
ハシシタやアベシンゾウではなく、シイカズオだったら間違いなく秋月さんは差別であり人権侵害だといって週刊朝日を叩くでしょ
これまでの秋月さんは「敵の敵は味方論法」に乗っ取って朝日と佐野氏を擁護してるだけにしか見えません
慧眼なるこのような過去エントリがあるではないですか
【北朝鮮に対して「批判」はしても、「悪魔化」はしないように心がけたい】
予断や偏見に左右されない真っ当な批判でなければいけません。
http://akiharahaduki.blog31.fc2.com/blog-entry-906.html
個人と国という違いはあるとしても、あの記事あの見出し
(両方を分断して論じるのは無意味と考えます)は悪魔化以外の何者でもないと思います
北朝鮮という国やそのトップに対するこの冷静沈着さと、今回の「週刊朝日差別記事問題」端を発する一連の秋月さん発言との乖離はどこから生じるのでしょうね
>レオンチェフさん…
>ハシシタやアベシンゾウではなく、シイカズオだったら間違いなく秋月さんは差別であり人権侵害だといって週刊朝日を叩くでしょ
これまでの秋月さんは「敵の敵は味方論法」に乗っ取って朝日と佐野氏を擁護してるだけにしか見えません…
もし、わたしが、こちらのブログ主であれば、間違いなく、ダブスタだの何だのと非難の嵐を浴びようが、命懸けで、わたしは、志位和夫日本共産党幹部会委員長様をお護りすべく、必死になり“差別であり人権侵害だ!!。”といって週刊朝日をメチャンコ叩きますね…、、、これがわたしの“本懐”です。
レオンチェフ様、何故だかわかります?…、それは、志位和夫日本共産党幹部会委員長様は、《大資本家から搾取され、貧困のドン底に、突き落とされ、喘いでいる、わたしたち低賃金労働者・人民を救済してくださる、日本で一番正しい政治家、信頼度抜群の“救世主・正義の味方”であるからにほかありません。カタヤ、大資本家の幇間・太鼓持ち・外道こと 橋下徹や、差別主義者・老骸政治屋・核武装パラノイア(偏執者)こと石原慎太郎や、ウОコ垂れ流し症候群で政権を投げ出した、ヘタレ棄民政治屋こと 阿倍ノミの心臓君らは、世界の宝・財産である“日本国憲法様”を棄損せしめる、人民の敵・国賊・非国民・売国奴であるよってに、完膚なきまでに論破し、再起不能までに叩き潰す必要があるからなんですねぇ…。(^-^)
レオンチェフ様…おわかりかな?…、『何?…お呼びでないッてか?、こりゃまた失礼しました……。』(^-^)/(爆)
魅力的な左翼!
いちおう、もう一つ、つっこんでおくと、秋原さんは、社民主義者のはずですよ。最近、いろいろあるから、福島瑞穂氏でも適当ではないかもしれませんが…。
青い鳥さん
安倍総裁の悪口みたいなもんは別にいいです。
志位代表を擁護する為に、白であろうが黒であろうがかまわないのなら、もはや政治を語る資格はない。
それは政党支持者ではなく、単なる宗教的信者だ。
あなたは経験豊かな方なので、卑屈にならず、右派の僕たちを唸らせるようなコメントを期待しています。
>金魚さん…
それは政党支持者ではなく、単なる宗教的信者だ。
あなたは経験豊かな方なので、卑屈にならず、右派の僕たちを唸らせるようなコメントを期待しています。
ご忠告ありがとうございます。わたしは日本共産党を盲目的に信じている訳ではありません。 絶滅危惧種にまで退潮している日本共産党や社民党などの護憲勢力にエールを送るつもりで、ややエキセントリックな表現を交えながら記しましたことを、金魚さんどうぞ、ご理解ください。
あとひとつ、わたしの表現が、余りにデフォルメされたもので“宗教的信者”にみえたかもしれませんが、これは言葉の綾でして、ご存じの通り、日本共産党は、史的唯物論に立脚し、科学的社会主義を説く前衛政党であります。観念論は否定してます。 志位委員長も自ら、無神論者だと述べていますし、わたしも観念論に組みしません。神仏は人間がつくったものであると確信しています。くだらない万世一系だかなんだか知りませんが極めて宗教色の濃い、愚にもつかないテンノー制度なんてのも即刻、廃止すべきという立場です。 だから宗教は、生理的に受け付けません。 池田大作様率いる、ナンミョウ学会の方々を指すのであれば、金魚さんのご指摘は的を射ています。余り長くなるとあれですので、この辺りで…。
金魚さん…ありがとうございました。
うふふ
共産党をずっと支持していたけど,次回は棄権かとさる件の時にはおっしゃってましたしね(あ,嫌なこと思い出させてしまったらすいません)。
妄信や神格化,宗教じみた肯定と全く違うのは,私でも理解しています。
今回のレオンチェフさんへの返しは,読んでて思わず笑ってしまいました。ははっ→名残
金魚さんや(多分初投稿の)レオンチェフさんは,きっと戸惑われたでしょうけど,それはそれでまたわかります笑。
青い鳥さん
返す刀で今度は公明党・創価学会や、象徴天皇制を含めた天皇制支持者への侮蔑的な言葉ですか(そもそもあなたは「護憲派」ですよね)。そこに侮蔑的態度を見るのは私の偏見や、きつい決めつけだとお考えですか。
共産党支持者であるから科学的態度であり、非宗教だというのも、極めてずさんな論法です。本気で共産党に関わると(私はそうではありませんが…)、シンパの中には一世紀半前の預言書(『資本論』!)を経典とし、その解釈に明け暮れ、マルクスが予言した未来が来ることをひたすら説く人たちがいることをご存知ないはずはありません。まるで、聖書と現代との符号点を「見出して」は神の国の到来を説く、伝道師であるかのように。
あなたの発言を拝見していると、私たちの世代とあなたがたの世代との、家庭環境や職場環境の変化を実質黙殺し、能天気に昔ながらの組合的行動や人間関係を求め、私たちの世代を組合から遠ざけていった先輩方が思い出されます。例の不倫の件だってそうですね。私たちの世代は、あなたのような封建的な家庭概念では通用しません。
つまり、私たちにとって迷惑ないい加減さ、封建的人間関係にもとづく甘え、お仲間ごっこをするために「敵」と敵対するポーズ、どうしてもにじみ出てしまう自己満足を得るための他者への侮蔑。これらに違和感を感じ、昔の左派的集団から離れて行った人たちがたくさんいるとは、あなたには感じられませんか? 私があなたの「魅力的な左翼」に感情的に苛立ちの言葉を投げかけたくなるのは、こうした理由からだと自己分析しています。
追伸(このコメントを読んだ方へ):以上は、話を端的にするために、極端にしたり、単純化したり、ひとまとめにしたりしています。それに対するご批判は、もちろん受けますが、私としてもそういうものとして書いたことをご承知ください。
ありがとうございます。
貴殿の貴重なご意見を拝読しました。 反省の意味を込め、己れを見つめ直す、材料にさせて頂きます。 ありがとうございました。
>mimosaさん…
ご理解くださいまして、感激です。いつも貴女様には、助け船を出して頂き、それに甘えっぱなしで…、いやいや、かたじけない限りです…。 (^-^; ポリポリ…。
今後も何卒…、m(__)m