先日
こちらと
こちらで分断統治、うっぷん晴らし政治について書いてみましたが、ブログ「軒付け日記」の管理人ゆりひななさんが鋭い記事を書かれていますのでお持ち帰りさせていただきます。世代間の分断例を具体的に検証されています。
◆軒付け日記
これは橋下さんの分断作戦。
http://yurihinana.blog.fc2.com/blog-entry-191.html
橋下大阪市長が、「若者えこひいき宣言」やって。
ほんで、出してきた政策が、
①妊婦健診の無料化
②認証保育所の導入や保育ママ制度
③子どもの通院医療費助成対象拡大
④若者の海外留学向け奨学金や学習塾代の補助制度の新設 などなど。
①と③は、大阪市が他の自治体から大幅に遅れてる部分やから、
いばって導入したところで、全国レベルになるかどうかぐらいの話。
②は、せやから、ちゃんとした認可保育所建てて言うてんのに、お茶にごす作戦。
④は、なんじゃそら? ⇒「橋下さんが『保育ママ』押し」
若者や子育て世代に必要なのって、何よりもまず雇用対策やん?
妊婦健診無料になったって、橋下さんの他の政策と抱き合わせ方式やねんから、
その先、お金がない人はええ保育や教育選ばれへん。
留学や学習塾ったって、そこに至る条件が厳しいんやと思うけど。
「活力」って何?モヤ~ンとした政策・・・。
そんで、お年寄りには「北風政策」らしい。
○市営地下鉄やバスの敬老パス見直し
○国民健康保険料の市税負担見直し(←これ世代関係ないよ。これが本丸?)
○高齢者・障害者世帯の水道料金免除見直し 他にもいろいろ具体的。
ありゃりゃ、若者政策に比べてガッチリしてるね。やる気やね。
世代間格差は、現に存在するし、
若者に手厚くする必要は絶対あると思う。
でもね、橋下さんの政策、細かく見ていったら、
現に貧困にあえぐ若者も、ギリギリの年金生活者も、どちらも救わない。
特に、国民健康保険料の市税負担部分をなくせば、
国保の多い老人世帯だけでなく、非正規雇用の若者にも打撃になるやろう。
なのに、ことさらに若者持ち上げて、高齢者を切るような発言は何のためか。
それは、世代間で「分断」させるためやと思う。
これらの報道を知れば、
団塊世代を中心とした「物言う中高年」は、「高齢者イジメだ!」と騒ぐやろう。
それこそが、彼らの狙いなんやと思う。
高齢者の受ける実害は、実は世代に関係なく全市民も直撃するものになっていく。
むしろ、将来的には、いちばんの被害者は若い世代になるやろう。
若者が、しょぼい恩恵に目くらましされて、橋下さんを「代弁者」あつかいしてる間に、
実質的な「公」の「責任放棄」と「自己責任化」がスムーズに進められる。
少しくらい高齢者の票が逃げても、「分断」の効果の方がはるかに大きいはず。
大阪に今、必要なのは、リニアやら大風呂敷の企業誘致話や、
「活力活力」って目くらまし政策じゃなくて、セーフティネットの補強やと思う。
現に貧困にあえぐ層を底上げするための政策がないと、さらなる荒廃が進む。
目先の、それも怪しい皮算用の大規模開発と違って、
底上げに投資することは、大阪の未来につながるもの。
弱者に税金使うとキリがないみたいに言うけども、
生活再建の道筋をつけることは、予防医療と同じで将来への投資。
中小業者を安定させて若者の雇用を確保し、
保育や教育、医療の機会を平等に提供し、
貧困を再生産させないための「公」の地道な政策こそ必要。
だけど、橋下さんたちが目指す「新自由主義」は、
「公」の地道さを投げ捨てることで成り立つもの。※
私たちは、「分断」されたら、一緒にまとめて切り捨てられる。
若者も高齢者も、「自己責任」に追いやられるのは同じ。
橋下さんに、乗せられたらアカン。
このやり口、またまた要注意!!
※「新自由主義」と「分断」の手口については、ぜひ
「橋下人形と新自由主義の大実験 その1~その4」をお読みください。
橋下氏の自己アピールの特徴は、自分をメジャーな既成の権威権力に叩かれる側、その勢力に闘いを挑む存在と明確に位置付けている点だと思います。
反体制、庶民の味方、そんな風に自分をプロデュースしています。
それは例えば「既成政党に叩かれる可哀想なボク」「既得権と戦う」という言葉に現れています。
この傾向は「自民党をぶっ壊す」「抵抗勢力」をキャッチフレーズにした小泉氏も同様ですが、いかんせん小泉氏は政権政党だった自民党の人間だったので、既成権力への反逆児という立ち位置がすんなりくるのは小泉氏より橋下氏の方が上でしょう。
アンチ巨人、熱烈トラキチに象徴されるように、アンチ権威、反中央の気概は元々大阪に横たわっていますから、
橋下氏の「アンチ体制」「反既成勢力」のポーズは、大阪人の「反骨精神」には魅力的に映るのではないかと想像します。
しかし彼が実際にやってることは、彼がとっているポーズとは正反対です。
選挙戦の最中も既存政党は橋下氏にすりすり、
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/85850f41bc0008c2c0dff60ac5c1ab4f選挙後は中央保守政党がこぞって橋下氏にすり寄っています。
http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20111220/1324388926この媚びへつらいぶりは見苦しいのひとこと
http://www.asahi.com/politics/update/1221/TKY201112200722.html今や橋下氏は既存保守政党のお山の大将、今度維新の怪はスネ夫政党である公明党をバックアップするようです。
http://www.asahi.com/politics/update/0114/OSK201201130242.html公明党がダブル選、自主投票にしたお礼かしら?
これでどこが「既存政党にいじめられるボク」なんだか、さっぱりわかりません。
アンチ既得権、改革と言いながら、彼がやってることは古い自民党の大企業優遇利権政治まんまです。
庶民の味方を装いながら、その実庶民をどんどん分断し、一番弱い所から攻撃しています。
口では二言目に「これが民意」「これが民主主義」と、あたかも自分が民主主義の体現者を気取っていますが、「独裁が必要」と標榜し、批判を受け付けず、自分の気に入らないものは品性を欠いた態度で徹底的に攻撃し排除します。
つまり、民主主義に一番遠いところにいるのが橋下氏です。
かれは見せかけのポーズとやってることが正反対。
既得権益打破の改革者どころか、誰よりも古い自民党政治の既得権政治、財界政治を保守的になぞる人であり、既存の体制に対する反逆児どころか、既存の体制の体現者です。
ところが、あっさりこの見せかけアンチ権威、アンチ体制のポーズにころっと騙されてしまう人のなんと多いことか。
それは、マスコミがあたかも彼の広報部長のように彼に追従しているから、というのも大きい理由なのではないでしょうか。
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