代表選は大方の予想通り、菅総理の勝利に終わりました。
これまで菅総理と小沢さんの政策主張を大雑把ですが、比較しながら見てきました。
その結果、解ったことは、二人とも、国民生活を破壊した新自由主義・構造改革路線の政治家で、同じ穴の狢でしかないと言うことです。
http://akiharahaduki.blog31.fc2.com/blog-entry-529.htmlhttp://akiharahaduki.blog31.fc2.com/blog-entry-530.htmlhttp://akiharahaduki.blog31.fc2.com/blog-entry-535.html菅さんがそうであることは明白でしたが、これまで政局ばかりで今ひとつ政策がよく分からなかった小沢さんも、菅さんと五十歩百歩の新自由主義者であり大した政策も持ち合わせていないこと、また口で言うほど米国にもの申せるか甚だ心許ないことがハッキリしたのは、代表選で行われた公開討論会の唯一の収穫でした。
むろん末梢的な、重箱の隅っこ的な所では多少の違いはありました。
・消費税については菅総理は税率アップを正面から言い出したのに対し、小沢さんは消費税の前にもっともっと無駄削減と主張しました。
しかし小沢さんも緊縮財政をとり続ける限り、最低でもマニフェストの4年を過ぎたら消費税増税を「解禁」することになるでしょう
ワンクッションあるとはいえ、遅いか早いかの違いだけです。
・加えて法人税減税
菅さんは消費税増税とセットにこれを出してきましたが、小沢さんは法人税減税すると明言しないものの、悪くないと考えているのはよく伝わってきました。細野豪志氏は、小沢さんは法人税減税にかんしては菅総理と違いはない、なんて言っていましたし。
小沢さんが代表になっても、結局法人税減税は消費税増税とともに時間の問題だったでしょう
・小沢さんは「マニフェストの回帰」がうたい文句でしたが、結局何をどう戻すのか、子ども手当を増額すると言うだけではないかと思われました。
国民が真に支持した公約、
例えば破壊された雇用を修復し、非正規切りの問題に素早く効果的に対処する
例えば後期高齢者医療制度を公約通り廃止する
例えば取り調べ全面可視化を早急に実現する
例えば記者クラブ制度を廃止する、
こういう公約に回帰して断固やり遂げる、そのために具体的にこういうことを考えている、という話はついぞ聞かれなかったと思います。。
間違いなく回帰して実現にこぎ着けるのは比例定数削減くらいのものでしょう。
よって小沢さんの「マニフェスト回帰」も菅総理の「強い社会保障」だとか「一に雇用、二に雇用~」、某壺売り首相の「美しい国」と似たり寄ったり、具体的な対策を伴わない、説得力のない打ち上げ花火に過ぎないという点で共通していました。
・菅総理は普天間問題でアメリカ追従を露骨に表明していましたが、小沢さんは「アメリカと対等に渡り合える唯一の政治家」として普天間問題を見直してくれるという下馬評が高かったです。おそらく菅総理との一番の違いをここに見ていた人も多いのではないでしょうか
しかしこれも、鳩山政権時代の「有言不実行」や、公開討論で思わず「日米共同声明を見直すとは言ってない」と発言してしまうなど、実際は菅総理やハトヤマ元総理とほとんど変わらないとしか思われませんでした。
要するに、菅さん小沢さん、どちらが代表になっても五十歩百歩、政策の方向性に違いはなく、国民の暮らしががらりと変わることは無かったと思います。
ある意味、実に「選びがいのない選挙」「しらける選挙」でしたね。
民主党は、こういう構造改革路線の政治家しか代表としてたてられなかった事実により、
・自民党と本質的に寸分違わぬ政党である。
・そして対米追従・構造改革をより露骨に掲げた菅さんを選択したことから、民主党は、果てしなく第二自民党路線をばく進する。
このような正体が証明されたと言って良いでしょう。もうだれもコレを否定できないと思います。
私は
この記事で
ここで政策論争を戦わせば菅総理であろうと小沢さんであろうと、民主党の方針・政策は新自由主義路線、アメリカ追従、財界べったりの第二自民党であることがより明白になってきて、この政党は与党の座から一刻も早く降りるべきだということを、国民にきちんと示すことができるでしょう。
(略)
2週間後には代表戦によって自信ををもって民主党終了をお知らせを伝えることができるのですが
と書きました。
私はこれに従い、民主党は去年自民が下野したように、一刻も早く次なる政権交代で下野して頂く以外にないことを、自信をもって宣言いたしましょう。
また、国民の暮らしは民主党が与党でいる限り自民党時代と同じ、決してよくはならないと、これも自信をもって宣言いたします(くどいようですが小沢さんが代表になっても同じ事です。)
いつ自民党と大連立になってもおかしくない・・・というか、大連立しない方が不思議です。(ちなみに大連立構想の前科は小沢さんの方です)
結論として、去年の第一回目の政権交代は、国民にとって失敗に終わったと言えるでしょう。
ですが決して無意味では無かったと思います。去年の政権交代は、やろうと思えば日本人だって政権を変えることが出来ることを初体験したことに意義があったと私は思うのです。一度できたなら、二回目もできます。
一回くらいの失敗にくよくよすることはやめましょう、最初からなにもかもうまくはいきません
民主党の新出発にあたり、今後私達がすべきことは、次の総選挙まで今まで以上に小姑の如く口うるさく民主党に物申し続け、このままの政策だと次回の選挙は危ないと危機感を抱かせることだと思います
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ところで、ひとこと蛇足ですが・・・
小沢さんの熱心な支持者である植草教授が
「菅氏は本当は小沢氏に辛勝だった。大勝したように見えるのは小選挙区制の選挙だったからだ。なのにマスコミは大勝したと事実を歪めて報道しており、許せない。」
という趣旨のことを仰っています。
しかし小選挙区制の選挙とはそういうもの。
そして比例定数を削ってそういう歪んだ小選挙区を相対的に増やそうとしているのは、ほかならぬ小沢さん自身であるというこの矛盾を、植草教授はいったいどう説明されるのでしょう???
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