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◆47ニュース
舛添氏が「新党」意欲、連携模索 橋下、東国原知事と 自民党の舛添要一前厚生労働相が夏の参院選前の離党、新党旗揚げを視野に入れ、橋下徹大阪府知事や東国原英夫宮崎県知事との連携を模索し始めたことが13日、分かった。複数の党関係者が明らかにした。同日ネット配信したコラムでは、橋下氏が掲げる関西での経済特区創設に強い賛意を示しながら「政策を集大成して信を問いたい」と新党への意欲を表明。周辺には「5月の連休は休めない」と大型連休前の結党準備本格化を示唆した。近く東国原氏との会談も予定しているという。
ただ現時点で自民離党に踏み切っても、政党要件となる国会議員5人を集める見通しは立っていない。世論の反応を見極めながら、慎重に最終判断する考えとみられる。
舛添氏は講談社のホームページに連載中のコラムで「日本は底無しの泥沼に落ち込みつつある。その危機感を欠いているところに今の自民党執行部の問題がある」として谷垣禎一総裁による党運営への失望を表明した
ああ、やっぱり・・・やだやだ・・orz
kechackさんが無党派層の心理をしっかり分析した説得力のある記事を書いてらしたので、お持ち帰り。参考にさせていただきましょう。ありがとうございます。
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Munchener Brucke もっとも警戒すべき第3極新党は「首長新党」である。(引用開始)
左翼ブロガーの中には「たちあがれ日本」への警戒心を露わにしている人がいるが、杞憂もいいところだ。むしろ警戒すべきは、中田前横浜市長や山田宏杉並区長らが立ち上げようとしている「首長新党」である。
彼らが利口なのは「保守主義は票にならない」ということを自覚している点だ。彼らは「改革」や「地方分権」といった無党派層の心に響くスローガンしか言わない。中田前市長は青年将校的な性格で、新自由主義的な思想を持っているが、国家主義でとは違う。この程度の立ち居地なら民主党にもゴロゴロいる程度だ。しかし、山田宏杉並区長は国家主義的な右派で、自分の思想信条に基いた政策を実行しなければ気がすまないタイプだ。かれの系列議員とも言える、松浦芳子杉並区議や、同じくシンパである二瓶中央区議が自民党を離党して、首長新党に参加するとしている。両区議は明らかなカルト右派であり、この政党の性格を色濃く反映している。
無党派層の多くは、保守主義に惹かれないのと同時に警戒心もない。最近でこそ安倍元総理や麻生前総理や最近の石原都知事など、保守政治家でもダメダメ扱いされることが多いが、もともと保守政治家の方が強いリーダーシップを発揮する(リベラル派の政治家は自分の意見を前面に出さないで、有権者の意見はよく聞くが、物足りない。)という信頼感があり、保守主義そのものを支持していなくても保守政治家に期待するという下地が無党派層にはあるのだ。
それで有権者が満足してくれる改革を実行してくれれば、多少カルト的で気持悪い右翼的な政策を実行しても、多少は黙認しましょうというのが無党派層の特徴だ。つまり、経済改革を実行し失業率を改善したヒトラーを評価し、多少やり過ぎだと思ってもユダヤ人問題は黙認しようという、ナチスを消極的に支持していた穏健なドイツ人の心理に似ている。(引用ここまで)
民主党に失望し、だけども自民にも愛想をつかして焼けぼっくいに火はつかない。そんな有権者が希望を託す先は、橋下氏や舛添氏のような急進的なポピュリストである気がしてなりません。
ファシズムを呼ぶ時限爆弾のタイマーは政権交代によっても止まらず、そのままチクタク進んでるような不安を感じるのは私だけではないと思います
と、私は書いたことがあるのですが(
こちら)、もし参院選までにこのモンスター首長新党が立ち上がれば、瞬く間に支持を獲得すると思われます。
元新型インフルバスターズ隊長の舛添氏は産経の世論調査によれば次期首相になって欲しい人NO.1(29%)だそうです。
東国原氏は「私を自民総裁に」の跳ねっ返り発言以降そのまんま沈んだまんまですが、君が代大好き橋下氏はまだまだ飛ぶ鳥を落とす勢い。
舛添氏と橋下氏が手を組んだら、怖いもん無しでしょう。
橋下氏は4月1日に「大坂維新の怪」を発足、自民や民主から離れた議員も流れ込んで大規模怪派となっています。国政に興味はないふりをしながらも、着々と下準備を整えて機が熟すのを待ってるのでしょうね。
民主党は地方分権でかねてから橋下氏に秋波を送ってきました。できれば手を結んで人気にあやかりたいことでしょう。
もしモンスター首長新党が支持を集め議席をとれば、おそらく単独過半数に至らず連立を組まざるを得ない民主党は、小うるさい社民党をさっさと捨てて乗り換えるでしょう。そうなったらと思うとぞっとします。
怖いのは多分ないであろう自民党の復活より、モンスター首長新党の誕生だと思います。
舛添氏や橋下氏を熱狂的に支持する根強いポピュリズムがはびこり続けていることが、今、一番憂うべき事態だと思うのです。
こういうポピュリズムが破滅を導いてきたことは既に歴史が証明しています。私達はそこから学ばねばなりません。
久しぶりにじっくりと「自由からの逃走」を読み返してみたくなりました。
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