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いっその事ハワイを再度空襲しましょう。
「もちろん、普通の人間は戦争を望まない。しかし、国民を戦争に参加させるのは、つねに簡単なことだ。とても単純だ。国民には攻撃されつつあると言い、平和主義者を愛国心に欠けていると非難し、国を危険にさらしていると主張する以外には、何もする必要がない。この方法はどんな国でも有効だ」byヘルマン・ゲーリング
アメリカ国防総省高官が、沖縄の普天間米軍基地の辺野古移転に関して、「基地を50メートルほど沖合いに移動するくらいなら認めてあげます。国外や沖縄県外への移設は絶対に認めませんけど」というようなことを、日本のメディアに述べたそうです。20日に来日したゲーツ国防長官も同じようなことを述べています。さすがに我慢強い我が国民のみなさんも、かなり頭にきているみたいです。
他人の土地に家を建てさせてもらうのに、「ちょっとだけずらすのは認めてあげるけど、他で土地を探すのは絶対にイヤだからね。オレらはずっとここにいたんだし、アンタの迷惑なんか知ったことじゃないもんね」というわけですね。腹も立ちます。
「ずいぶん長い間我慢してきたけど、おたくのファミリーが立てる騒音や乗り物の危険や犯罪は、もはや我慢の限界です。それに、土地代だって家賃だって、おたくが自腹で払っているわけじゃないでしょ。もう出て行ってくださいよ。自分のところには広い土地もあるし、近くに島だって持っているじゃないですか。ケンカ相手だと警戒していたCさんやRさんも、いまではすっかりあなたと仲良しです。もう、ここで見張りをしている必要もないでしょ。ここに居座る理由はもうないはずです。おたくにウチが大借金でもしているならともかく、おたくの債権を買っておたくの赤字家計を援けてあげているのはウチじゃないですか。そのわりには、おたくの態度、デカ過ぎやしません? 自分ちの事情ばかりじゃなく、少しはこちらの迷惑も考えてくださいよ」というような、ごく普通の意見には耳も貸しません。
「米軍にとっての普天間飛行場は、日本国内での代替基地建設を必要とする(ほどの)重要性はない・・・
そもそも普天間の閉鎖・返還は95年の沖縄少女暴行事件後、沖縄で高揚した反基地世論を抑えるための米側の提案だった。
当時日・米・沖縄間の交渉にかかわった元国土庁事務次官、下河辺淳氏の証言によれば、米国が代替施設として要求したのは、長さ45メートルのヘリコプター発着帯だけだ。
それが・・・沖縄側の公共事業発注への思惑も加わり、大規模な代替施設案になった。
軍事的な重要度が低くとも、日本側が提供するのだから、米側が拒否するわけがない・・・
そもそも侵略部隊である海兵隊は日本の安全保障に寄与せず、沖縄に置く必要がない・・・
『政府間協定は動かせない』と日米官僚は言うが、オバマ政権はブッシュ政権時に結んだポーランド、チェコとのミサイル防衛に関する協定を見直した。米国自身が協定見直しをしたのだから、日本の新政権が協定の再交渉をするのは当然だ・・・
貴重な自然を破壊して、緊急必要性がない軍事基地建設が(ごり押ししてつくられようとしている事が)米国で広く知られれば、ノーベル平和賞を受賞した、環境重視のオバマ大統領には打撃になる。
建設中止は米政府にも利益をもたらすはずだ。
皮相的な米国追従は米国の利益すらならない・・・」(強調は私)
こうして、対等な日米関係を唱えた新政権は、はやくも正念場を迎えた。私が言いたいことは、正念場は二度はないということである。
どういうことか。自民党政府がアメリカへの従属から抜け出せなかったのも、いろいろな要因はあるが、そういう圧力に、一度、屈したからだということだ。
アメリカは、いろいろな無法を押しつけようとする。それにはげしく抵抗すれば、さすが民主主義の国だから、無理強いしない場合が多い。けれど、一度屈してしまえば、事情が異なってくるのだ。
いま問題になっている核持ち込みの密約文書も、私にとって興味深いのは、核密約そのものではない。どういう経過で、それが決まったのかということだ。
結局、こういう経過をたどってきた。アメリカは、まず、無理やりに無法を押し通して、持ち込みの実績をつくる。次に、無法を繰り返そうとする。
日本政府も、さすがにがまんならず、穏やかに抗議する。けれど、アメリカは、実績があるではないか、それはもう慣習になっているのだと強弁する。
それに対して、日本政府は、いちど認めた過去があるから、強く反論できない。その結果、再びアメリカの無法が通る。それを繰り返していくうちに、本当に、無法が慣習になる。
よく、戦後何十年もたっているのに、なぜ、アメリカいいなりなのだという疑問が出される。違うのだ。何年もアメリカに屈し、それを続けているうちに、屈するのが慣習になり、体質になるのだ。
だから、最初が肝心なのである。普天間問題での無法をやすやすと通すようでは、これからも無法をされ放題になる。それでは、自民党政権と、何ら変わることがない。
沖縄県民のことを考えると、また日本の将来のことを考えても、新政権には、本当にがんばってほしい。そして、がんばりどきはいまなのだと、自覚してほしい。
Author:秋原葉月
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