中川昭一氏、なんともみっともない大臣辞任劇となりました。即刻辞任すればまだしもあの二転三転ぶりは恥の上塗りでしかありません。
日本に前代未聞の大恥をかかせくれた彼こそ、反日、国賊、非国民の呼び名がふさわしいと思うのですが、右翼の皆さんどうでしょう?
体調を整えてまた頑張って貰いたいと中川氏を庇った麻生さんの非常識さにももはや驚かなくなりました。
何の苦労もなく親の地盤を引き継いだ世襲議員のお友達内閣は、通常の社会人なら備えてるであろう自覚や責任感といったものが先天的に欠けてるのでしょう。
今回、麻生さんの援護にもかかわらず大臣辞任となったのは、国民の非難に耐えきれなくなったからではなく、海外で派手に報道されてしまったからだろう、と私は思っていました。
下々の民を見下し、威張り散らす政治家や官僚は、国民の非難など聞こえぬふりをよくします。しかし海外からの非難には基本的に即座に反応します。一体誰の代表なんだと思うと同時に、なんとも内弁慶で卑屈なものを感じます・・(もっとも国連の人権委員会の勧告は強気でシカトしてるようですが)
もしAP通信で世界に配信されてなかったら、麻生さんの慰留をうけて涼しい顔で大臣の椅子に座り続けたでしょう。
そして、もう一つ、今回強く感じたのはマスコミが非常に遠慮がちだった事です。最初この大失態が報じられたとき、泥酔を厳しく批判する論調ではなく、中川氏の「風邪薬」の言い分をそのまま伝えるだけの何とも中川氏に優しい報道に、とても違和感を覚えました。
と思ってたら、janjanにも同じ趣旨の記事がありましたので、リンクをはっておきます。一部分を引用しますので、詳しくはリンク先で全文お読み下さい。
「酩酊会見」を隠蔽した新聞――中川昭一問題で露呈した「真実の報道」の崩壊http://www.news.janjan.jp/column/0902/0902187769/1.php(引用開始)
◆意図的な虚報に終始した新聞
中川が演じてしまった大失態は過度の飲酒によることが、明白な事実なのに、とくに新聞は、意図的に真実を隠蔽した「虚報(虚偽報道)」を重ねたからだ。端的に言えば「酩酊(泥酔の方が真実に近い?)会見」の言葉は使われず、「しどろもどろの会見」「ろれつが回らない受け答え」などに置き換えられたのである。
(略)
◆大臣会見で失態続き
大臣記者会見での失態など数え切れないくらいある。そのたびに官庁の幹部が記者クラブに頼み込んで「記事にしない」ことにしているようだ。今回の場合は、テレビカメラが入っており、しかも撮影・配信がAPの担当だったことが「命取り」になったという。「恥ずかしい場面は撮らないで。流さないで」というお願いができない相手だったのだ。
◆「酒」に触れたのは共同通信だけ
いずれにせよ、中川昭一と酒は切っても切れないというのがギョーカイ(政治報道を含む、幅広い意味での政界)の常識だ。しかし「異常な記者会見」の第一報で、「酒」の見出しをつけたのは、共同通信の
<中川財務相、G7会見で“迷言” 「深酒」や「居眠り」疑惑> だけだった。
(略)
どうしてそこまで「酒」「飲酒」「酩酊」「泥酔」といった言葉を隠さなければならないのだろうか?
(引用ここまで)
彼があの会見で泥酔していたのは誰の目にも明白、海外のニュースもそういう扱いなのに、肝心の日本ではなんとも中川さんに気をつかった及び腰の報道。情けなくなります。
本来こんな大失態を晒し、海外の要人にもこぞってネタにされ、日本の信頼を失墜させたら、大臣辞任だけでは済まないはず。直ちに議員バッジを外し、寺にこもって修行でもしてもらいたいくらいです(怒)
こういう権力のていたらくぶりを監視し、批判する役割を先頭で受け持つのがマスコミなのに、なんなんでしょうか、このご丁寧な遠慮は。
中川さんがG7の昼食会を抜け出し、レストランでワインを頼んだことまでは明らかになっています。最初、酒にほとんど手は付けてなかった、という言い訳は嘘だった訳で、これだけでも罷免ものです。
しかしレストランで彼が実際どのくらいワインを飲んだのかはちっとも明らかにされません。
こんな情報、記者達がつかんでいないはずがありません。頼んだワインをがぶ飲みしたことを知ってて黙ってるとしか私には思えないのです。
会見後、バチカンに観光に行ったのもばれました。入院しようかという割に随分とお元気だったんですねぇ。
しかも、美術館で禁止場所に入って警報を鳴らしちゃったというおまけ付き。こんなこと一般の観光客だってやりませんよ。
ここまでやっておきながら中川さんは、前エントリーにコメント下さった平社員さんによれば「(G7で)やったことを報道しない」とご不満のご様子
一体どの口がこんな厚かましいことを言うのでしょう?ひょっとしてまだ酔っぱらってるのでしょうか?良識ある人間なら、酔ってなければ恥ずかしくてとてもこんな発言は出来ないと思いますが。
この情報も日本のマスコミは早くからつかんでいたはずなのにしばらく出てきませんでした。
まったく国民を馬鹿にしきっていますね。
根本には記者クラブ制度があるからなんでしょうけど、マスコミが権力に手加減するから国民の批判も鈍り、結局政権に痛手ははなく、あまり票にも跳ね返って来ない、だから、権力は国民をなめてかかるのでしょう。
いままで「マスゴミ」という言葉を使ったことは無かったのですが、今度ばかりは使ってみたくなりました。
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