富山市が地元市民の瓦礫受け入れ反対を押し切って昨年12月に試験焼却を強行、その際搬入を阻止しようとした市民を威力業務妨害罪で警察に刑事告訴するという暴挙に及んでいます。
昨日本焼却を決定して県に正式に伝えたと同時に告訴に踏み切ったと見られます。
瓦礫広域処理はもはや不要であり、予定前倒しの来月末に打ちきられることが先週東京新聞で報道されたばかりだというのに。
がれき激減で、広域処理の大半が3月末で打ち切り
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2013021102000132.html
宮城、岩手両県の震災がれきを被災地以外で処理する「広域処理」の大半が、来月末で打ち切られる。必要量が当初の推計の6分の1にまで激減したためだ。受け入れ先では放射能汚染への不安にとどまらず、税金の無駄遣いが指摘され、北九州市などでは訴訟にも発展した。大阪では警察の介入が問題視された。東北の地元にも反対意見が強く、旗振り役の環境省は早期撤退に追い込まれた形だ。 (佐藤圭)
(引用終了)
※追記
続きは結さんのブログ「大阪維新の会、橋下市長のニュース記事忘備録」がアップしてくださっていますので、ご覧下さい。
http://kiziosaka.seesaa.net/article/322261045.html瓦礫広域処理は国のトップダウンで決まった政策で環境省は頑張って固執していたのですが、とうとう「広域処理は必要なかった」と認めざるを得なくなったのです。
(参考記事:「村野瀬玲奈の秘書課広報室」
がれき処理問題についてのメモ (4) (北九州の瓦礫処理打ち切りについて)
住民の瓦礫受け入れ反対運動には理があったにもかかわらず、北九州市、大阪市、富山市は受け入れを不当にも強行しました。それほど広域処理の利権はゼネコンには旨味があったと言うことです。
大阪市では受け入れ反対運動をしていた下地先生達10人がでっち上げの容疑でが不当逮捕され、6人が不当起訴されたことは記憶に新しいと思います。
また、なんと
瓦礫を一般ゴミに混ぜて焼却したそうですから驚きです。
北九州市は
人権週間に有名タレントを呼んで子供達にまで瓦礫受け入れは必要であると説きましたが、結局三月末で打ちきり、訴訟も起きています。
富山市もまた住民に納得のいく説明や話し合いをしたとはいえない状態で、
最終処分場のある富山市山本地区の8割が反対署名をしたのを無視しての試験焼却強行でした。
ところが富山市は、もう瓦礫受け入れが不要であることがはっきりした今になって本焼却を決定、搬入に反対した市民を刑事告訴してきました。
これはお上に逆らった者への報復としか思えません。市民は市のやることに一切異を唱えるなと脅迫しているも同然です。
反対する市民の声を無視し、スラップ訴訟の如く公権力が司法を使って市民を恫喝するやり方は許せません。
大阪の下地先生も「これは酷い。告訴取り下げを要求する運動がすぐ必要。」とツイートされています
ポチまま 脱原発&脱被曝 @sanapocomさんのツイートが色々ツイートされていますので一部抜粋させていただきましょう。全部転載しきれないので、ポチまま 脱原発&脱被曝@sanapocomさんのツイートを直接お読みください。
(このときの搬入反対の模様の報道を[続きをよむ]に入れておきます。)
ちなみに原発に関しては嫌がらせのスラップ訴訟が結構起こされていることも併せてメモしておきます。
・
原発スラップ(恫喝訴訟)の被害記者に聞く 「暴力団幹部に出版妨害を依頼したと彼自身がマスコミに語っている」・
甘利明氏が原発スラップ裁判、テレビ東京を名誉毀損で起訴。など。
大阪の不当逮捕や富山の告訴にみてとれるように、
公権力と利権に群がるお財界様が結託し、刃向かう者はこうして弾圧するということがようくわかりました。
公権力とお財界様は実に立派な“絆”で結ばれているのですね。
震災以後「上」から連呼された“絆”の胡散臭さについてはこれまで何度も書いてきましたが、利権のために棄民するのが“絆”ファシズムの本性だということが、広域瓦礫処理で露わになったのではないでしょうか
がれき焼却灰の搬入阻む 富山・池多地区住民ら
(北日本新聞 2012年12月19日(水)8時44分配信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121219-00000107-kitanihon-l16
震災がれきの試験焼却をめぐり、
焼却灰の埋め立てに反対する富山市池多地区の住民らのグループ約30人が18日、
地元の山本最終処分場(同市山本)近くで、
灰を積んだトラックの前に立ちはだかり、搬入を阻んだ。
約10時間にわたって市職員らとにらみ合いが続いたが、
トラックは同日夜、処分場敷地に入った。
富山地区広域圏事務組合(理事長・森富山市長)は16、17の両日、
立山町のクリーンセンターでがれき約25トンの試験焼却を実施。
一般ごみと混ぜ合わせて約990トンを焼却し、約100トンの灰が残った。
18日朝、第1陣のトラック2台が計約20トンの灰を載せて同センターを出発した。
トラックは埋め立て予定地の山本最終処分場付近まで行ったが、
「池多の自然環境・生活環境と池多の子どもの未来を守る親の会」のメンバーらが市道をふさぎ、
市職員らと押し問答になった。
中山郁子同会代表らは
「周辺住民への事前の説明が不十分だ」「埋めた灰が将来にわたって安全だという保証はない」と批判。
市職員は「事前に説明会を開いた。灰の安全性は確認済みだ」と繰り返し、
市の要請で駆け付けた富山西署員が道路交通法違反(禁止行為)の警告を出した。
午後7時すぎ、市職員らが道路脇を固め、トラックが前進。
「帰れ」などと怒号が飛び交う中、処分場の敷地に入った。
灰の搬入は19日も行われ、同処分場は安全性を確かめた上で埋め立てる予定。
■放射性セシウム 焼却前と同程度
震災がれきの試験焼却を実施した富山地区広域圏事務組合は18日、
立山町末三賀のクリーンセンターで採取した焼却灰の放射性セシウム濃度が
1キロ当たり14~22ベクレルで、焼却前に同センターで処理された灰と同程度だったと発表した。
排ガスの濃度は測定中。試験焼却は同日午前7時に終了した。
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