前のエントリ-に付け足す形になりますが・・
報道を見ていると、どうにも引っかかってしょうがない、有害とさえ感じる表現があります。
それはマスコミがこぞって橋下、石原の極右勢力を「第三極」と呼んでいることです。
「第三極」って、政治理念、政策が異なる二つの大きい勢力に対し、また全然別の理念や政策、「第三の道」を示すグループのことを言うと思うのです。
ところがTPP賛成、なんちゃって脱原発を装った隠れ原発推進、改憲して徴兵制(おまけに党首は核武装論者だし)などなど、自民顔負けの極右路線これでもか、というのが日本王政復古党(別名日本維新の怪)。
ざっくり言えば、民主vs自民vs維新、なんて、右翼、極右、ウルトラ極右という、hot、hotter、hottest、みたいな、みんな同じ方向向いてる復古仲間の内ゲバじゃないですか。
維新勢力はこの似たもの同士のなかの最悪組に過ぎませんから、全然「第三極」とは言えないでしょう。
しかも勢力拡張のために大阪市政をほったらかしてやってることは、これまでの自民や民主と同じような政策そっちのけの野合ですし、どこが新しいの、これ?ますますこれまでの与党と似てますよね?
橋下氏は合流にあたって「政策の一致が前提」としょっちゅう口にし、野合の衆と言われないよう躍起になってたみたいですが、なんといっても「コロコロ王子」ですから・・・。
彼が知事に出てから国政を目指すまでのコロコロ王子ぶりを簡単にツイってみました
もう少し付け足すと、「2万%選挙に出ない→嘘。大阪知事選に出馬した」てのが前にあるんですけどね。
さて、維新はみんな党との連携を模索しましたけど、みんなの党への吸収合併を持ちかけられて「オレが一番」の橋下氏はカチンときたらしく、一応「政策が違う」ともっともらしい理由をつけてみんなの党をフッてしまったのはご記憶にあると思います。その後みんなの党から離反した議員を受け入れるという恩を仇で返すような行為をしましたね。
でも結局独り立ちは難しいので、みんなの党に再接近(どの面下げて・・・)。
これで「政策の不一致で別れた」なんてのは後付の口実でしかなかったのがばれてしまいました。
ところがみんなもみんな。ヨリを戻そうと歩み寄ってきてくれたのがよほど嬉しかったのかエライ歓迎ぶり。
ワタナベさん、いい加減、彼は簡単に裏切る男だと気づいたら・・?ワタナベさんの三歩歩けば忘れる鶏並みのお人好しぶりにため息が出ましたが・・・案の定河村氏同様、振り回されたあげくポイ捨てされました。
残念ですが自業自得です。
そしてめでたく太陽の電波塔、別名「いたいようの党」と合流するにいたったのですが、とうとう「政策の一致が前提」とごまかしきれなくなったので(いたいようの前身である立ち枯れはTPP反対でした)、開き直っちゃいましたよ。どこまでコロコロ変わるのやら。
つぶやき五郎さんの「大阪弁で世情を語る」からお持ち帰り。
テキトーな人のテキトーな言い分…
(引用開始)
今な、徹ちゃん(=橋下徹)と慎太郎くん(石原慎太郎)が、
「連携スルスルお芝居ゴッコ」やってるやろ。
こんなん、最初から連携するに決まってんのに、ああでもないこうでもない…と
周りの関心を引き付けて、せいぜい宣伝に利用しようとしてるだけやん。
(こういうのを「クサい芝居」って言うねんで)
で、15日に徹ちゃん、慎太郎くんの「斜陽の党」…やなかった「太陽の党」との連携で
障がいになってるとしてきた政策の不一致について
もう、そういうクサい芝居はやめるって言い出したで↓
「こういう状況になったら必ず冷静に客観視してみようと心掛けるが、意外に世間はどうでもいいことなんですよ。僕らがどう考えて、悩んでなんかいうのはどうでもいいこと。そう考えると、気が楽になったんで、まあテキトーに判断します」
(スポーツ報知:11.16)
いやいや、あのね、徹ちゃん、
政党同士が連携するにあたっては、「(大きな)政策の一致」が前提やんか。
大きな政策で不一致やったら、そら連携したらあかんわ…と、
そないなるのが世間の理解やんか。
それがなんで、「世間は(政策の不一致など)どうでもいいこと…」になるん?
あのな、徹ちゃん、誤魔化したらあかんで。
政策の不一致なんかどうでもいい…と思てんのは、徹ちゃん自身やんか。
もうみんな気ーついてると思うけど、こういう言い方が、徹ちゃんお得意のペテンやねんで。
(徹ちゃん、自分のテキトーさを、世間がテキトーやから…と、話をすり替えてるやろ)
(引用ここまで)
そして・・
マスコミの皆さん、第三極でも何でもない橋下氏らをまるで希望の星であるかのように第三極と毎日毎日刷り込むのは、本当にやめてもらいたいです。
<追記>
大阪は橋下氏が土足で自分の野心の踏み台にし、財政再建団体間近に転落させるなど滅茶苦茶にされただけなのが明らかになってきましたね。
彼が国政を狙っており、日本の民主主義を危機に陥れる立役者になる最も危険なポピュリストであることを、2万%出ないと言ったのに出てきた知事選の時からずっと言いつづけてきました。
残念ながらひとつひとつ実現しています。
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