「もちろん、普通の人間は戦争を望まない。しかし、国民を戦争に参加させるのは、つねに簡単なことだ。とても単純だ。国民には攻撃されつつあると言い、平和主義者を愛国心に欠けていると非難し、国を危険にさらしていると主張する以外には、何もする必要がない。この方法はどんな国でも有効だ」byヘルマン・ゲーリング
(引用開始)橋下流 考
博物館迫られた踏み絵
「人権・平和」展示を批判
橋下徹大阪市長ほ、平和と人権をテーマにした二つの博物館のありように異議を唱え、補助金削減で統合や廃止を迫る。そのさなかに浮上した、近現代史を「両論併記」で学ぶ施設をつくる新たな構想。狙いはどこにあるのだろう。
歴史学ぶ新施設案
「日本の子どもたちには近現代史をしっかり見てもらわないと、有意な国際関係を築けない」
橋下氏は11日、中国との尖閣諸島問題やロシアとの北方領土問題を挙け、摩擦のある近現代史を「両論併記」で学ぶ施設をつくる構想を記者団に語った。
自虐史観の克服を掲げる「新しい歴史教科書をつくる会」や元会長らによる教科書づくりに携わった人に助言を請うという。 「任期中に何とか完成させたい」
動きが表面化したのは、大阪府と市が補助金を出している大阪人権博物館(大阪市浪速区)の視察後だ。
4月20日。橋下氏は松井一郎府知事と1時間半かけて展示を見て回った。「おかし過ぎる!いつもの差別・人権のオンパレード」「どうしてもネガティブな部分が多い」。記者団の前や自身のツイッターで批判した。
同館を巡ってほ、橋下氏が知事時代の2008年に視察した際、「展示が難しい」などと指摘。小中学生が利用しやすいよう、昨年3月に展示が一新された。しかし、「夢や希望に向かって努力しなさいと教える施設に」と指示していたのに反映されていない、という。
「僕の考えに会わない施設には公金を投じない」というのが橋下流。補助金をゼロベースで再考するとした。今月7日には補助金の廃止方針を指示。松井知事も同調し、大阪国際平和センター(中央区)との統合案を唐突に持ち出した。
日本の戦時中のアジア・太平洋地域への加害行為を伝える同センターの展示については、保守系議員が「自虐的」「反日教育」と批判。開館以来、展示の更新がなかったこともあり、リニューアルを検討中だ。橋下氏は踏み込んだ。 「一回ゼロにしてつくり直す」
利用者増達成しても
人権博物館は、08年度に4万9千人に落ち込んだ利用者数が、学校などに活用を呼びかけ、11年度に7万9千人に回復した。知事時代の橋下氏が求めた増加目標は、ほぼ達成。それだけに戸惑いを隠せない。
今月9日、ハンセン病回復者やアイヌの団体メンバ一、作家らが抗議文を発表。差別される側の文化芸能や生業を伝えてきたことを評価し、 「存在そのものが極めて重要」と訴えた。
大阪市立中学の男性教諭(53)は人権教育の授業で博物館を利用してきた。 「社会の多様性や互いを認めて生きる豊かさを生徒に考えてもらうきっかけの場になっている」
大阪国際平和センターは、東洋一の兵器工場「大阪砲兵工廠」があった大阪城公園内に立つ。この地から平和を訴えるには、加害の事実を避けて通れない。そんな思いから展示構成は考えられていた。倉田清館長(62)は「なぜこの戦争が始まったか背景が理解しやすいよう、子どもの目線で改善する必要は感じる」。
設立を担った府市が補助金を半分以下に減らすなか、大阪空襲遺族らからの寄付を取り崩し、特別展の開催にこぎつけている。
両館とも、利用者の多くを占める小中学生の入場料は無料。補助金なしでの自立は難しいのが現実だ。
為政者で左右 好ましくない
立命館大名誉教授の安斎育郎さん(平和学)の話
博物館は学問的見地から絶えず展示を自己点検し、リピーターを増やす努力が必要だ。公的側面が強い場合、行政の遺言に耳を傾ける姿勢も大切だろう。だが、時の為政者の価値観で設立の趣旨まで左右されるのは好ましくない。過去をばっさりそぎ取り、木を別の木につぐようなことをしても根付くだろうか。また、両論併記の名においては、学説として淘汰された言説まで同じ重みで展示される恐れがある。それは公平ではない。
史観選べるのか-取材の記者は
人権博物館が人権に特化している。何が悪いのだろう。疑問を感じて取材してきた。橋下氏の価値観や優先順位に合わないからだという。けれど、公の関与のもと、大阪に平和と人権を冠した博物館がある意味をもう一度考えたい。
戦争や差別の事実から目を背けてはいけないという切なる願いから生まれ、多くの出会いを紡いだ場。だからこそ公は大事にしてきた。その積み重ねを一人の政治家の価値観で崩してしまっていいのか。市民一人ひとりが考えてほしい。
私は近現代史を学ぶ必要性には共感する。だが、政治が歴史を選び取って見せる「両論併記」などありえるのだろうか。単純に語られるが、どこか恐ろしい。
(多知川節子)
大阪人権博物館
通称・リバティおおさか。府、市、部落解放同盟などが財団法人を設立し、85年に部落問題を軸に開館。95年に民族、障害者、性別などの人権問題に展示テーマを広げた。総利用者は11年度末で142百人。補助金が運営費の8割以上を占め、昨年度は府が年7千万円、市が年5千万円。
大阪国際平和センタ一
通称・ピースおおさか。府と市が財団法人を設立し、91年に開館。「大阪空襲と人々の生活」「15年戦争」「平和の希求」の三つの展示室で構成。大阪空襲犠牲者の追悼施設もある。総利用者は11年度末で170万人。08年度から府市の補助金が減少、派遣職員も引き揚けた。
「補助金を受ける以上は決定権は僕にある。」
16日、橋下市長に構想について聞いてみた。
--歴史認識の議論は相当幅が広いと思うが。
歴史認識の一本化は絶対できない。両論併記の方がやりやすい。テーマの設定は政治的に決めさせてもらう。両論と言ったが、三つでも四つでも多角的に教えることをやりたい。知事に200億くらい使いたいと言ったら一蹴された。
--近現代史を学ぶ意味をどう考えるのか。
隣国と交渉時の最低条件として、相手方も自分も知り尽くさないと話し合いできない。自分を振り返って痛切に感じるのは近現代史の教育をしっかり受けていない。日本の教育の失敗例の最たるものじゃないか。
--両博物館を設立目的から変えたいようだが。
補助金を受けないなら目的は自由。受ける以上は決定権は僕にある。その権限を与えてもらうのが選挙なんで。優先順位をつければ、人権博物館に1億円投じるより、近現代史の教育をやる。それが僕の価値観。
2012年5月18日 朝日新聞 大阪版 朝刊 14版 第35面
(引用終了)
よくもまあ、こんなデタラメなことがいえたものだとあきれ返るばかりです。
>知事時代の橋下氏が求めた増加目標は、ほぼ達成。それだけに戸惑いを隠せない。
勝手に設定した目標をクリアされたら、またインネンをつける。しかも人権啓発施設に、内容が差別や人権に特化されているという頓珍漢な理由で。やくざも真っ青の恫喝ですね。
>戦争や差別の事実から目を背けてはいけないという切なる願いから生まれ、多くの出会いを紡いだ場。
こういう施設を自前で持てると言うことは大阪市の誇りであるべきですね。バカ殿には邪魔なものにしか見えないようですが。
>だからこそ公は大事にしてきた。その積み重ねを一人の政治家の価値観で崩してしまっていいのか。市民一人ひとりが考えてほしい。
どんなに自分のことを独裁者でないと言いつくろおうと、またユーゲントたちが井沢論理でどう言い繕おうと、実際の行動がバカ殿の独裁者思考を如実に示しているといえますね。
>知事に200億くらい使いたいと言ったら一蹴された。
財政難だと言い張り、公約違反をしてまでセーフティネットをぶった切りまくっているのにどこからそんな金が出てくるのやら。そんな金があるならほかに使うなり、200分の1をリバティおおさかとピースおおさかにまわしなさいよ。
これまた、突っ込みどころ満載です。皆様、どうぞ御存分に突っ込んでくださいませ。
(転載ここまで)
存分にツッコミを、とのですので早速ツッコミの付け足しをさせていただきましょう。
朝日橋下番のツイートも補足しておきます。
記者「近現代史を学ぶ意味をどう考えるのか」。橋下氏「隣国と交渉する時の最低条件として、相手方も自分も知り尽くさないと話し合いなんてできない。自分を振り返って痛切に感じるのは、近現代史の教育をしっかり受けていない。日本の教育の失敗例の最たるものじゃないですか」。
記者「リバティおおさか、ピースおおさかの両博物館を設立目的から変えたいようだが」。橋下氏「補助金を受けないなら目的は自由。受ける以上は決定権は僕にある。その権限を与えてもらうのが選挙なんで。優先順位をつければ、人権博物館に1億円投じるより近現代史の教育をやる。それが僕の価値観」。
橋下氏の歴史学習館構想で、一番疑問に感じていたのは、多様な歴史観(10人いれば10通りあると思います)をどう提示するのか。どんな手法で、展示内容を決めるのか。そこも質問しました。記者「歴史観には幅がある。両論併記をどう実現するのか」。
橋下氏「それは決定すればいいわけですから。2グループくらいにわけて、1グループには1グループが思うまんまの。大きな方針とかどういうテーマを設定するかは僕らで政治的に決めさせてもらうが、両グループがそれぞれの思いを出せばいい。ディベート方式でやればいい」。
記者「それは学者をグループ分けすると?」。橋下氏「そう、グループ分けして」。橋下氏はこうも発言。「歴史的事実、歴史的見解をいまの教育では不十分だから、今の教育行政じゃ話にならないから政治がしっかり情報提供はしようと思ってます。教え方まではやりません」。
教え方は政治が決めないが、展示内容を決める複数の学者グループは「政治」(橋下氏)が選別するということのようです。となれば、「展示内容は両論併記」といいながら、橋下氏は展示を委ねる学者グループを自ら選ぶことによって、展示内容の方向性をコントロールできることになります
橋下氏は「(松井)知事に(新たな学習施設に)200億円くらい使いたいと言ったら一蹴された」「知事になった頃から(この構想を)思っていた」とも語っています。相当思い入れが強いようです。この件は引き続き、取材していきます。
(転載ここまで)
●「補助金を受けないなら目的は自由。受ける以上は決定権は僕にある。その権限を与えてもらうのが選挙なんで。優先順位をつければ、人権博物館に1億円投じるより近現代史の教育をやる。それが僕の価値観」
よくもまあこんなデタラメを。まさにバカ殿クオリティ炸裂ですね。
自分が気に入らないから廃止統合して自分の好きなモノを税金で作るって、政治の私物化、公私混同が凄すぎるとしか言えません。
大阪市の財政はまるで橋下氏の財布であるかのような口ぶりですね。
「補助金を受けないなら目的は自由。受ける以上は決定権は僕にある。その権限を与えてもらうのが選挙なんで。」には呆れます。これも「選挙=白紙委任」というトンデモなバカ殿説のなせるわざでしょう
税金を自分の価値観実現のため自由に使ってよい権限などを選挙は与えてなどいません。
どうしても建設したいなら橋下氏は私財を投げ打つべきでしょう。
都税150億を自分の金であるかのように自分の趣味のオリンピック招致に散在した東のバカ殿よりたちが悪いように思います。
●橋下氏は「近現代史の教育をしっかり受けていない。」ことが「日本の教育の失敗例の最たるもの」であり、隣国との交渉がうまくいかない原因との認識のようです。このこと自体に私も異論はありません。
しかし橋下氏は、だからいわゆる自爆史観(つくる会などが推し進める歴史修正主義)も学べる機会を提供する、と言っています。
これは完全に逆方向です。
「両論併記」などというと、一見価値中立的であるように見えますが、そもそも自爆史観は戦前戦中の日本を美化するため歴史を歪曲したもので、学問的にもとりあう価値のないものです。それをあたかも同等の価値があるかのように扱うのは、天動説と地動説を両方正しいとして紹介するようなもの、あるいは、アウシュビッツの展示とホロコースト否定論を同価値として併設するようなものです。
自爆史観はまさにホロコースト否定論に匹敵します。
過去を歪曲せずにありのままの歴史と向き合うことは、学問的にも当然ですし、そうすることによって、過去の過ちを未来に繰り返させないことに繋がります。ドイツがそうし続けているように。
だからドイツはファシズム国家であったけれど各国からの信頼を回復できたのです。
過去を美化するような歪曲した似非歴史を拒否することが、隣国との関係改善に最も資するし円滑な交渉の最低条件です。
慰安婦問題ひとつとっても、自爆史観に基づいて「慰安婦なんかいなかった」なんていう「the fact」なんかをワシントンポストに載せるから韓国との関係がうまくいかなくなるのです。
南京大虐殺だって、河村市長の愚行のおかげで中国南京市との関係がどうなったか記憶に新しいでしょう。
もともと橋下氏はリバティおおさかとピースおおさかのように平和と人権を啓蒙するような展示館を快く思っていません。
かれはリバティおおさかやピースおおさかのような「平和と人権」教育が、実は「日本の教育の失敗例の最たるもの」と評価してるからこそ、それらの統合廃止を迫り、自爆史観施設をわざわざ建てようとしているのです。
自爆史観の推進に荷担していることは明か。これはかえって隣国との関係を悪化させることでしょう
「日本の教育の失敗例の最たるもの」は、「歴史学的にも否定されてる自爆史観を合わせてしっかり教えなかった」ことではありません。憲法の精神に基づく民主主義教育、人権教育、そして科学的な歴史教育を怠ってきたことです。
為政者が自分の価値観を政治権力をもって押しつけることを禁じたのが戦後の民主主義の原則ですが、いともあっさり破ってくれますね、橋下氏は。
こんなものに200億かけるなら、リバティおおさか、ピースおおさかの補助、子どもの家への補助を続け、知事時代に廃館にした児童文学館を元に戻して欲しいものです。どこが財政難なんだか。
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いちいちごもっともな反論です。
是非こちらでお読みください。
●橋下徹市長の例のツイッター発言に対して中野剛志さんがコメント・・・
http://achichiachi.seesaa.net/article/270331792.html
さて、中野氏は橋下氏への反論だけでなく、今の政府の政策に対する批判も語っていますので、このエントリーではこちらの方を「超個人的美学」から転載させていただきましょう。
●橋下徹市長の例のツイッター発言に対して中野剛志さんがコメント・・・③~ついでにみんなの党松田公太も~
http://achichiachi.seesaa.net/article/270703180.html中野剛志さん(以下 中)「日本の状況と引きつけて言うと、今三橋さんがおっしゃった点で重要なのはですね、これギリシャも同じで若年層の失業率が物凄く高い。で、日本もそうなんですね、そこまで(ギリシャほど)数字は酷くなくても、やっぱり若年層にしわ寄せが来て、最近、自殺者が若年層で増えていると、非常に痛々しい状況なんですね。で、そこでデフレの時、不況の時ってのはですね、普通は公共支出を拡大したり、大きな政府でいいんですよ。
あの、公務員の数なんか別に減らしちゃいけなくて、増やしてですね、就業機会を増やして全くいいわけなんですね。それをやるべきなんですけど、そういう事やるとですね。バラマキだとか、公務員優遇だとかですね。そういう事をカットしろとかですね、身を削れと、自ら身を削れとなる。日本は今、そういう方向へ行ってますよね。でも、それでしわ寄せが来るのはですね、若年そうなんですよ。
だから、もういい加減デフレの時はですね。小さな政府がいいんだじゃなくてですね。大きな政府にしなきゃいけないんですが、どうして、そういう考え方が出てこないのかなぁと思うんですけど、例えばですね、最近腹立たしいのが、あの国会議員でですね、名前は、あの本人の名誉のために伏せますけど、ツイッターで若者が仕事が無いで苦しんでる事について、「仕事が無いなら起業すればいい」と、で「死ぬ気でやれば出来るだろう」なんて事を平気でつぶやく国会議員がいて、私、怒りのあまりその人に熱いコーヒーをぶっかけたくなりましたけれども、ちょっとですね、なんかお考え違いをなさってるんじゃないのかなと思いますね。」
寺島尚正アナウンサー「だから三橋さん、コレちょっと、人事じゃないって事ですよね。」
三橋貴明さん「全然、人事じゃありません。でね、今、中野さんが言ってた、ある国会議員の人に言いたいんだけども、そりゃね、インフレ期にはお金を借りると、借金の実質的な価値が下がっていくと、かつ売り上げも上がるんで、起業もいいでしょうけど、デフレ期はできないんですよ、というかそもそも今の既存の企業がリスクを恐れて投資しないからデフレが起きてるんですね、そこに若者、一番弱い人たちである若者の職が無い人に起業って、こりゃあ無茶も甚だしいんですよ、本当に。」
中「加えて言うとですね、これ、橋下市長も競争が大事だと言う、で、この国会議員も起業すれば良い、頑張れば良いって、そりゃあね、最悪、デフレでも頑張ればそいつは助かるかもしれませんが、でもデフレで需要が無い、仕事が無い時に頑張って仕事を取るってのは、コレ別の人を蹴落としてる事になるんですよ。
だから、経済が成長してる時は、「頑張れ!!頑張れ!!」「競争!!競争!!」で、努力した者が救われるで良いんですけども、全体のいわゆるパイですね、パイが縮まってる時は、コレ自由貿易もそうなんですけど、パイが縮まってる時に「競争!!競争!!」で、「頑張ればいいんだ!!」ってやるのは、誰かを蹴落としてるんだっていう、そういう事なんですね。
だから、本人は助かっても、国民経済全体が、どっかでオカシクなったり、格差が拡大したり、全体が縮小したりっていうのは、そういう事なんですよ。」
ここで、話題になったのが、
「仕事が無いなら起業すればいい」「死ぬ気でやれば出来るだろう」
という松田公太議員(あ、言っちゃったw)のツイートであるが、元ネタはこちら↓
そんな事で自殺したら駄目だよ。就活がうまくいかなければ、起業でも何でもしてみよう。死ぬ気になれば何でも出来るはず。 :「就活失敗し自殺する若者急増…4年で2・5倍に」(読売オンライン)→ http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120508-OYT1T00690.htm
ふむふむ、なるほど、まさにその通りであるなぁと思える、立派なツイートである。そして、彼のツイッターアカウントに書かれているプロフィールを見てみると
松田公太
@matsudakouta
参議院議員の松田公太です。日本で生まれてアフリカとアメリカで育ちました。筑波大学→銀行員を経て、タリーズコーヒージャパンを創業。10年で約320店の出店後、アジアで事業を展開していましたが、政治から日本を元気にしたい一心で現職となりました。宜しくお願いいたします!
↑とある。このようなツイートやプロフィールを見ると、
「おー、なるほど、こりゃあ立派な人物だ!!全く、中野剛志とかいう官僚学者は、こんな立派な人物にすらケチをつける気なのか?!全く、橋下市長の言うとおり、中野剛志は、しょうもねぇ思い上がり識者じゃねえか!!」
と、多くの人が思うのではないだろうか?
まあ、あまり松田公太議員を褒めてばかりいてもフェアではないので、ここで一つ思い上がり識者(?)の中野剛志さんと、そのお友達の三橋貴明さんの主張に関しても、細かく検討してみる事にしよう。
この二人の反論の主要な論拠は二つである。
第一には、デフレ期には国内の全体の需要のパイが縮小していっている状況では、起業して成功することは非常に困難であり、なおかつ就職に失敗し、元手も、経験も社会的信用も無い若者に対して「起業して成功しろ!!」などという事はあまりにも酷であるという事。そもそも、その若者が就職に失敗した理由も、デフレで全体の需要が縮小していっている事が原因で、仕事が無くなり、人員を整理するために、新規採用を起業が減らしている事が原因であって、そのような状況では、この就職に失敗した若者が一念発起して新規事業を立ち上げたとしても、おそらく、ほとんど似たような原因(需要の縮小)で彼の立ち上げたビジネスは失敗する可能性が非常に高い。
しかし、彼が超人的な根性と努力で、そのような困難をものともせずに成功したとしよう、仮にそのような事が出来たとしても次に第二の問題が浮かび上がってくる。つまり、全体の需要が縮小していく過程で、彼が超人的な努力により成功を手にしたとしても、彼の成功の陰には、彼との競争に敗れ蹴落とされた人物が必ずいるという事である。つまり、個人単位では、各自の努力により生き残る事が可能であったとしても、通常の景気循環から外れた継続的なデフレ状態、つまり恐慌状態においては、必ず、自分以外の誰かを犠牲にする事でしか生き残れない。仕事(需要)をパン(もちろんパイでもいいのだが、パイだと象徴的な意味にも取れてややこしいのでw)だと考えると、自分で独立して新たにパンを獲得するという事は、他人が食ってた分のパンを奪い取る事でしか、自分のパンを確保する事が出来ないのである。
結局のところ、彼の
「起業して、死ぬ気で努力して成功すれば良い」
というツイートは、デフレの状況下においては、本質的な意味で、映画バトルロワイヤルのイカレタ教師の台詞
「今から殺し合いをしてもらいます」
と全く同じなのである。
(引用ここまで)
続きは是非リンク先でお読みください。カツトシさんご自身の分析も興味深いです。
私は中野氏をよく知らないのですが、少なくともここで中野氏が述べていることは、鍋ブログが主張する「大きな政府、再分配社会」とも共通するものです。こういう認識に基づいた経済政策、自民主党のとる構造改革路線と真逆の政策を立てられる官僚が優秀な官僚だと思います。
なるほど、新自由主義、市場原理主義、小さな政府至上主義の橋下氏が中野氏をミソクソにけなしたくなった理由がわかる気がしますね。
それにしても橋下氏の中野氏への攻撃ツイート(4/27、4/28)ってほとんど意味ないですね、だって読んでみると、「官僚だ、准教授だ」以外中野氏を罵る材料がないんですもの。橋下氏によれば官僚であったり准教授職であること自体が犯罪的みたいです。
なぜなら
「税金で自由な時間をたっぷりもらって好きなお勉強をして学生相手にくっちゃべって」いるから(橋下氏4/28のツイートより)
不思議なことですが、いつも公務員や官僚や教授職を罵るとき、橋下氏はご自分も「税金で飯を食わせてもらってる」公務員だと言うことをすっかりお忘れのようです。
「税金で自由な時間をたっぷりもらって好きなツイッターをしてフォロワー相手にくっちゃべって」いる自分はいつものように棚上げ、ということで(笑)
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◆村野瀬玲奈の秘書課広報室
@t_ishin 橋下徹・大阪維新の会の「教育目標」を記録
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-3445.html
(引用開始)●大阪の教育の明日を考える会
http://kyoikunoashita.sakura.ne.jp/
定めたい「教育目標」は空疎で陳腐なものだった
大阪大学大学院教授 小野田正利
http://kyoikunoashita.sakura.ne.jp/naigai77_20120309.pdf
2012年(平成24年)3月9日 内外教育
①首長が定めたいとする「教育目標」の設定の中身は「生き抜く力」だけ?
②府市統合本部での「教育振興基本計画」を、首長と教委の協議で定めるとの提案は「渡りに船」だった!?
橋下氏がこだわった「目標設定」?
昨年9月の大阪の教育基本条例案の提示以来、橋下徹知事(当時)の「知事(首長)の権限と責任の下で教育目標の設定を」という声高の主張で、当時はその真意が分からなかったが、時間がたつことで、結局のところ「そういう意味だったのか」とだまされたことに気が付いた問題として「首長が教育目標を設定する」ということがある。
それは昨年9月の条例案の6条であり、これが現行の国の法令(地方教育行政の組織及び運営に関する法律)に違反(抵触)していると物議を醸した、最大の懸案事項である。これが現行の教育委員会制度の在り方と、政治が教育行政にどこまで介入すべきか、その「改革」の在り方として、その当時も、現在も、今後も問題として提起され
ていることであった。
橋下市長が、繰り返しこだわったのが「教育目標」を首長が定めるという規定の押し込みであったことは、この間の経緯を見れば明瞭であろう。12月になって、文部科学省も違法性を指摘したことを受け、2月の教育行政基本条例案では、首長が教委と協議して「教育振興基本計画」を策定する(4条)ことに修正され、この条項であれば違法性はないと、文科省も見解を出した。これに私は異論があるが、むしろここでは彼が執念を燃やしていた(こだわっていた)「教育目標」とは何だったのかを明らかにしたい。
国の法律として「教育目標」については、まず教育基本法に定めがある。2条に「教育は、その目的を実現するため、学問の自由を尊重しつつ、次に掲げる目標を達成するよう行われるものとする」(傍線筆者)として、5項目が設定されている。そして学校教育法では、学校段階ごとに教育目標の条項があり、例えば高校では50条に「高等学校は、中学校における教育の基礎の上に、心身の発達及び進路に応じて、高度な普通教育及び専門教育を施すことを目的とする」とされ、次の51条において高校の目標規定として3項目が列記されている。となれば、これ以上の実に詳細な「教育目標」を首長が定めたい、いや、地方教育行政に責任を持つ以上は、定められるようにすべきだという「相当に細かい教育目標」の設定権限というふうに普通は理解するだろう。
つまり現行規定を見て、それを「改革したい」ということを前提とした場合、大阪に住み経過を見てきた私にとって、いや、大部分の人たちも、橋下氏が執念を燃やした「教育目標を首長が定めるようにする」との主張は、憎悪に満ちた教委批判も関係して、相当に細かい内容を首長が定められるようにするという、意味にとっていた。「選挙で選ばれた者としての民意の表明だ」と豪語してはばからない彼の立場からすれば「A学校は、○○が目標で、達成数値は△△、何年度までに80%の到達を目指させる。B学校は□□が目標で、達成数値は◇◇、3年後には100%まで実現させる、Cは……」といったように、府下のあらゆる学校を個別に挙げて、全部を統括するものだろうと理解していた。事実、そうとしか思えないほどの激情した言動の繰り返しだったからだ。
「生き抜く力」が教育目標ですよ!
ところが「肩透かし」というよりは「羊頭狗肉」、いや当初からほとんど何も考えていなかったということが分かる。幾つかあるが、1 月9 日( 月) の関西地区放映の毎日放送(TBS系)「VOICE」(夕方6時15分~)に橋下市長が生出演した時のやりとりが、如実にそれを映し出している。(傍線は筆者)
《 Q (大八木キャスター)実際にこの条例が通ったとして、橋下さんはどういう教育目標を掲げるんですか? 大阪市の教育に対して。
A (橋下市長)いや、違うんですよ。知事や市長が教育の目標を設定できないとなれば、知事や市長は選挙で何を語っていたんですか、今まで。教育に関して、あれをこうします、これをこうしますと言っているのに。目標を定めることができないんだったら、あの選挙で言っていたのは馬の耳に念仏か何かですか。
Q ですから、橋下さんが掲げる具体的目標は何ですか?
A それは、具体的な目標は、ここ(スタジオのフリップ)には条文がきちんと書いていませんけれど、具体的目標は学校ごとに定めるとしているんです。
Q でも、知事や市長が大目標を定めるんじゃないですか?
A それは、生き抜く力を身につけさせる、それですよ。
Q それが大きな目標?
A そりゃそうですよ。国際社会でもこれから就職の競争が激しくなってくるので、ちゃんと国際社会でも競争力を持って、ちゃんと就職ができる。自立できる子どもにする。それから当たり前ですけど、この日本で、大阪でメシが食えるようにする。これがもう僕が掲げる目標です。そういう目標に従って、学校ごとに保護者と一緒になって、学校ごとに目標をつくってくださいよ、というのが僕らの条例の趣旨なんですよ。そんなこと、ここに(このスタジオのフリップに)何も書いてないじゃないですか。(※この後、話のテーマは、教員の評価に移っていった)》
冒頭のところにある「質問にちゃんと答えてくださいよ」との念押しからも分かるが、橋下市長は、歯切れが悪くなる(明確に答えられなくなる)と、相手に反質問を浴びせることによってけむに巻きながら議論を進める手法をよくとる。ここではスタジオにフリップがないことに八つ当たりしている。ただここまで聞かれてようやく出てくるのが、わずかに「生きる力」、たった一言の「生き抜く力」にすぎない。
2月18日午後、大阪府門真市で「高校生の疑問に答える〜大阪の教育これから」と題された、質問できるのは高校生と大学生のみというユニークな企画があったが、そこで説明に立った、大阪維新の会の府議も全く同じように「グローバル社会の中で生き抜く力」としか述べられなかった。終了後に念のために、私はこのことを確認したが、やはり16年前の1996年に中教審で言われた「生きる力」以外のものは出てこなかった。
振興基本計画共同策定は渡りに船
「その程度の陳腐なものでしかないのか!」──これが、昨年の9月以降、さんざんに振り回され続けてきた懸案事項の感想だった。結局のところ、中身はほとんどなくても、自分たちが全ての権限を掌握したいということだったのか!
(後略)
(転載ここまで)
こういう単純な問答からでも十分に「橋下徹・大阪維新の会」の具体的中身の無さはわかりますね。
それに、「スタジオにフリップがない」ってアンタ...。自分からプレゼンしたい内容があるなら、なんでテレビ局に事前に内容を伝えて準備させないんでしょう?あるいは、自分が押し付けたい推進したい教育改革なら、自分たちでプレゼン資料を用意してきたらどうなんでしょうか。
で、橋下や維新の会にしゃべらせてみたら、「知事や市長が大目標を定める」などと大言壮語していた橋下からも維新の会の有象無象からも「生き抜く力」以上のものが出てこないという現実。子どもたちの前で、親の前で、教員たちの前でこの程度のことしか言えないことが恥ずかしくないとしたら、こういう政治集団の基本的な政治倫理は壊れていると思います。
「生き抜く力」という程度の短く平凡なスローガンを橋下や維新の会にわざわざ定めていただく必要は誰にもないと思うのですけど。それに、その「生き抜く力」とやらを本当につけさせる合理的な教育カリキュラムを立案することが橋下にできるんでしょうか...。まさか、橋下氏、自分と同じように大声で相手の言うことをさえぎって話をずらして交渉や議論に勝ったように演出するなんていうのが「生き抜く力」だと考えている、なんてことはありませんよね。
この程度の政治勢力によって現場の先生たちは支配させられ、時には屈服され罵倒されているわけです。これで大阪の教育がよくなるわけがないですね
(引用ここまで)
生き抜く力って、ようは、競争に勝って他人を蹴落とす力でしょ。
橋下氏が教育のド素人なのは自分自身でそう言ってるように明らかなのですが、教育の素人なりにも子ども達のためのビジョンを一所懸命考えよう、などという気は全然ありません。単に学校を自分の支配の道具に変えようというのがありありですね。
そのために憲法の「教育への政治不介入の原則」に違反して政治が教育に介入しまれるよう仕組みを変えよう、というのが教育基本条例です。この条例によって、子どもの教育目標にこんなスカスカで空虚なことしか言えない人間が、学校現場を好き放題かき回すことができるのです。
ところで、この教育基本条例が更に酷い方向に修正されたという話を「堺からのアピール」で知りました。
これも絶句ものです。
◆【堺からのアピール】教育基本条例を撤回せよ
とんでもない修正。大阪市議会、教育基本条例案。
http://lb.to/JGHlT0
(「発言する保護者ネットワーク」での西中さんのご投稿を転載させて頂きました。大阪日々新聞記事のゴシックは、当ブログ管理者が付けたもので、原文にはありません)
(以下、転載)
西中です。
大阪市会に提出する教育基本条例について修正協議が行われているようです。
大阪日々新聞の記事で、とんでもない修正内容が書かれています。(ちょっと信じられません)
「小中学校の教員の勤務評価分布を学校ごとに公表する」というものです。
これを学校選択の目安にしてもらおうというのです。つまり先生の評価で入学先を決める。
あの学校はいい先生が多い、この学校はダメ先生ばかりとなってしまいます。「特色のある学校づくり」という学校選択制の大義名分さえ捨て去るようなメチャメチャな内容です。
「うちの学校の勤務評価分布を悪くしているのはあの先生のせいだ」と犯人捜しがはじまるかもしれません。
(以前朝日新聞で、アメリカでは実名で教員のランク付けが公表されており、最下位教員が自殺したという記事もありました。)
しかも勤務評価なんてなにを基準にするのか当てになりません。
「僕の好きな先生」なんかは勤務評価低そうです。
◇教員評価の分布公表 維新、教育条例案修正へ
2012年5月19日 大阪日日新聞
http://www.nnn.co.jp/dainichi/news/120519/20120519043.html
橋下徹大阪市長率いる大阪維新の会大阪市議団は17日、市議会で継続審議となった教育関連条例案などの修正内容を固めた。
市立校教員の勤務評価分布を市教育委員会が学校ごとに公表できるようにしたのが柱。保護者や生徒が学校を選択する判断材料とし、学校間の競争を促す狙いがある。第2会派の公明と修正案を調整し、橋下市長が3月に提出した条例案を修正、5月30日閉会の今議会で成立を目指す。
教育条例案は、教育行政に市長や保護者の関与を強める考え方を基本に構成。修正案で保護者の意見を学校運営に反映させるための「学校協議会」設置を原則設置から選択制に変更し、市教委は協議会の求めに応じて教員の評価分布を公表することとした。
(引用ここまで)
「小中学校の教員の勤務評価分布を学校ごとに公表する」って、なにこれ(呆)
先生を晒し者にして学校の人気投票ってことですよね?まるでキャバクラかホストクラブでの人気投票みたいだと感じたのは私だけではないでしょう。
校長は、じきに橋下氏のイエスマンの、ロクに教育に関わったこともない民間人校長ばかりになるでしょう。
そういう校長が、校長に従順でないとか組合活動に参加してるとか君が代を歌わないとかいう先生の勤務評価を低くするのは目に見えています。
校長の気にくわない先生を低評価にして保護者達に弾かせて、橋下色濃厚な学校、先生だけ残そうって寸法です。
先生はもう校長と保護者にすがってこびを売るしか生き延びれない存在にまで貶められます。「男芸者」という言葉がぴったり・・。
公務員叩きに限りない喜びを覚える人には溜飲が下がるでしょうが、私が生徒なら自分の恩師達がこんな辱めに合うのは耐えられません。
私には、橋下氏は学校を私兵の養成所だと思ってるようにしか見えません。
大阪の学校教育は破壊し尽くされるのではないかと大変危惧しています。
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私は絶句しました。
最初のふざけたお辞儀に始まって、会議が遅れた理由を茶化し、記者の「ひとことお願いします」には、「あ」って・・。
これが事故以来初めて原発再稼働を決定する議会、日本も世界も注目する議会の議長です。
日本の民主主義こんなもんだと見せつけられた気がしました。
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これについて、またしても橋下氏は「あれはPT試案。ボクが言っているのではない」と責任逃れ。
このワンパターンな言い逃れはいくつ目でしょう?
案も知らない、責任も取らない、そんなのは代表とは言いませんし、そんな代表など要りません。
さて、ようやく学童補助金廃止が取りやめになりそうとホットするのもつかの間、子ども達は今度は次のような非情な仕打ちに晒されています。
2割しかしない少数派の府民さんからのコメントをご紹介します。じっくりお読みください。
http://akiharahaduki.blog31.fc2.com/blog-entry-945.html#comment7801
最近、怒涛の流れについていけず、相変わらず空気も読めていませんが、心に留めておかねばならないことと思いますので、どなたかの目に留まることを祈りつつ、他力本願シリーズをアップさせていただきます。
これでも、子供が笑う大阪を作れるのでしょうか?(引用開始)
[しんどい家庭事情「行き場ここしか」
子の最後の「家」風前
親の育児放棄、経済苦、障害-。生きる困難を抱えた子どもの最後のセーフティーネットになってきた、大阪市内に点在する「子どもの家」が廃止の危機にある。市が無料で開いてきたが、橋下徹市長の指示を受け、補助金を大幅に滅らす方針を打ち出したためだ。 「ここがなけれは生きてこられなかった」という子らの行き場はどこにあるのか。
無料預かり新大阪市補助削減
「必要性知って」署名開始
91人が登録する最大規模の「こどもの里」は日雇い労働者の街、西成区の釜ケ崎にある。
黄金週間まっただ中の4月30日、館内は約50人の子でいっばいだった。床でごろごろ寝転ぶ子、遊び相手を探す子、けんかする子。連休中も親は仕事や病気で面倒を見られず、この居場所に集まってきた。
43人の家庭が生活保護世帯。日誌には「父、逮捕」「母、統合失調症」などの記述もある。荘保共子館長(65)は「この街の子どもに必要なことをやってきた」。先月も女子高校生が「母がまた薬を大量に飲んで病院に運はれた」と午後8時過ぎにやってきた。ぎりぎりまでガマンして最後にかけこんでくる子たち。追い返したら、行き場はもうない。
職員のだれかが常に待機し、24時間態勢で子どもの相談に耳を傾ける。原則夜7時までだが、時には深夜まで預かり、タ食も用意する。家に戻れない事情があれば宿泊も可能だ。土日も祝日も開いている。年間経費は約1170万円。大半を市の補助金約800万円が支えてきた。約780万円が常勤職員2人とパートの人件費に消える。
■ ■ ■
「こういう場を必要とする子がいることを、どうすれは偉い人に分かってもらえるのか」。同じ西成区の「山王こどもセンタ一」に通う女子高校生(17)は、存続を求めて橋下市長に手紙を書き始めた。
幼いころ両親が離婚。母は病気で失職し、パチンコと買い物の依存症になり、食事も用意しなくなった。高校生はいま、自らと似た境遇の子と遅くまでセンターで過ごし、ボランティアとして支える側にいる。 「ここで育ててもらった子は、皆そうやってセンターを支えてきた。その思いをわかってほしいんです」 生野区の「じゃがいも子どもの家」は、利用者の半数が障害のある中高生。地域で自立して生きていけるよう指導員と他の子どもたちが支援する。10年前から通う自閉症の高校生の母(48)は「地域で生きていくすべは全部ここで教わった」。
■ ■ ■
高度成長期に多くの労働者が集まった大阪では、親だけでは育てられない子を地域で育てようと、地元の人たちが預かり保育を行ってきた歴史がある。
そこに23年前、大阪市が補助金を出したのが「子どももの家」事業。約2千人が通う市内28力所の「家」への年間補助額は1億2400万円。市は補助額の低い学童保育事業と統合することで、再来年度から6700万円を削減する計画だ。
学童保育に統合されると、現在2人いる常勤職員は1人しか雇えず、午後8時以降の利用や食事の提供は難しくなる。18歳ま受け入れているが、中高生は断らざるを得ない。保護者からは月2万円の保育料を取ることになるが、おやつ代の支払いが滞る家庭も多い中、厳しい金額だ。
「子どもの家」の中でもしんどい背景を持つ子を多く受け入れているこどもの里、山王、じゃがいもなどの5施設が14日、合同で事業の存続を求める署名を集め始めた。30日までに1万筆を目標に集め、市議会議長に提出する。こどもの里の荘保館長は「学童保育の枠内では支えられない子が現実にいることに目を向けて欲しい」と訴えている。
(金成隆一、阿久沢悦子)
安全網 市は考慮を
大阪の子育て支援策を調査研究している広島県立広島大の松宮透高(ゆきたか)講師(社会福祉)の話
しんどさを抱えた子が必要としている支援は、行政の制度に合わせて「障害」「貧困」などと区分けできるものではない。多様な問題を抱えた子が支え合う居場所をなくせば、子どもたちは「社会から排除された」と感じ、必要は助けも求められなくなろだろう。子どもにとって最後のセーフティーネット。その意義を大阪市はもっと考えてほしい。
大阪市の放課後事業
「子どもの家」(28力所、無料)のほか、共働き家庭の小学校低学年の子を午後7時まで預かる民間の「学童保育所」(105力所、月2万円)と、空き教室で午後6時まで児童を預かる市営の「児重いきいき放課後事業」(298力所、無料)がある。財政難の市は「学童保育」と「子どもの家」はいずれも留守家庭の児童が通っており事業が重複するとして、学童保育に一本化し、「子どもの家」への補助金を半減する方針。貧困や障害などの問題には生活保護や障害児のデイケア利用など、既存の医療・福祉制度で対応する、としている。
2012年5月17日 朝日新聞 大阪版 朝刊 14版 第31面
(引用終了)
こういう「現場の声」をバカ殿は知っているのでしょうか。
今、求められているのはこういったきめの細かいケアなのではないでしょうか。こういった事業を23年も前から行っていることを大阪市は誇っていいと思うのです。
単に競争に任せるだけなら、政治なんて無用の長物の最たるものでしょうに。政治の役割を良く考えてほしいものです
これは「堺からのアピール」でもとりあげられています
http://blog.livedoor.jp/woodgate1313-sakaiappeal/archives/6966215.html
橋下氏って心底子どもが嫌いなんですね。
「こういう場を必要とする子がいることを、どうすれは偉い人に分かってもらえるのか」。同じ西成区の「山王こどもセンタ一」に通う女子高校生(17)は、存続を求めて橋下市長に手紙を書き始めた。・・・
こんなこと子どもにさせるなよって思います。
「現場を知らない」のはどっちだと言いたいですし、知ってて補助削減するなら、市長は鬼です。
財政が赤字とはいっても市民サービスに影響を及ぼさないような工夫の余地はあるのに、そんな努力はかけらもせず、ためらいもなく学童保育や家庭に恵まれない子ども達の最後のよりどころの「子どもの家」とか、そういうものを真っ先に奪おうとする。
そうしておいて、ギャグとしか思えない道頓堀プールやら、200億円も投じて自爆史観博物館を建てるだとか、一体どんなマネジメントですか。
それともまたこれも「PT案だからボクは知らなかった」とでもとぼけるのでしょうか?
最後にごもっともなツイートを。
苦労詐欺@KuroU_Usagi
「決められない政治」から「決められる政治に!」って言ってるけど、橋下氏が今まで何を決めたっけ?違憲・違法アンケートに、捏造でやっちゃえ!ってのに、入れ墨アンケートに、補助金廃止・・・くらいか。え?!そんなのが「決められる政治」なの?(笑)ロクなもんじゃないね♪
大阪にゃご(Tomo_H)@shido_tk
@KuroU_Usagi そろそろ、TV局は橋下広報に終始するのはやめて、橋下が『決めたこと』と『決められたこと』、彼をはじめとする維新の会の面々が起こしてきた諸問題を検証する番組を制作すべき時ですね。
行き場のない子どもを救う最後のセイフティネット「子どもの家」を切り捨てることを問答無用で「決定できる政治」をお望みですか?
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格差を広げ、セイフティネットを破壊し、冷徹な自己責任論が横行する社会を継続させるのは簡単だ。今よりもっと格差を広げ、セイフティネットを破壊する政策をとればよい。そうすれば人々に自己責任論がもっと浸透し、草の根から勝手に右傾化してくれる。

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